
看護師が夏に転職するメリットとは?注意点や流れを解説!
看護師の転職活動に有利な時期は、年初や秋口だとされています。しかし、さまざまな事情で夏の転職を目指したい場合もあるでしょう。今回は、看護師が7月から8月にかけての転職を目指すメリットをはじめ、転職を成功させるポイントについて詳しく解説します。
(目次)
求人動向から見る夏の転職の特徴
転職活動を行うときは、自身が置かれる環境について理解しておくことが大切です。まずは、夏(7月から8月)の転職について、求人動向の特徴をみてみましょう。
看護師の求人動向
看護師の求人が増加するのは、1月、6月から7月にかけて、そして9月頃とされています。1月や6月から7月にかけては、ボーナスの受給後に退職する人員を補うため。9月は人員強化に向けて、即戦力となる人材を求めた大量募集が出る傾向にあるため、というのがその理由です。こうした傾向をふまえると、7月から8月は求人の“谷間”の時期であることがわかります。
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)が拡大するなか、社会全体の求人が2020年4月を境に大きく減少しました。医療現場においても、多くの施設で業績悪化が悪化。採用に大きな影響を与えています。公益社団法人全国求人情報協会の調査によると、前年度同月と比較した医療・福祉サービスの求人は-11%(2021年1月時点)。患者さん側の受診控えも重なって、今後の見通しが立たない施設も少なくありません。
その一方で、感染症の対策や管理に特化した看護師向けの求人が、病院施設や保健所から出ています。看護師は、感染症対策において重要な役割を担う存在。今後は、過去にはなかった好条件の求人が出てくる可能性もあるでしょう。これから転職活動を行う方は、過去の動向にとらわれず、「情報収集によって最適なタイミングを見極めること」を心がけてみてください。
看護師が夏に転職するメリット
前述したように、7月から8月にかけての転職は不利な印象があります。しかし、夏の転職がデメリットばかりというわけではありません。ここでは、“夏に転職するからこそのメリット”についてみていきましょう。
ライバルが少ない
夏は求人が減少することから、選択肢を増やしたい人は、7月から8月を避けて転職活動を行う傾向にあります。つまり、夏はライバルが少なくなる時期であり、じっくりと転職活動に取り組みたい人にとっては、最適な時期といえるでしょう。
スピード転職が成功するケースもある
ボーナス受給後に退職した人員を補うため、6月から7月にかけては求人が増える傾向にあります。しかし、そのタイミングで十分な人員を補えなかった施設は、夏に入っても継続して求人を行うことに。そのため、施設側が求める「即戦力」の人材であれば、トントン拍子で転職が決まる可能性があるでしょう。
看護師が夏に転職するデメリット
転職の準備をする際は、メリットだけでなくデメリットについても十分に理解しておきたいところ。以下に、夏の転職にありがちなデメリットをまとめてみました。
夏のボーナスを受給できないケースがある
無計画に転職活動を進めてしまうと、夏のボーナスを受け取れないケースも出てきます。ボーナスを受給するためには、支給日に在籍している必要があり、退職のタイミングによっては対象外になってしまうからです。夏の転職を目指す際には、ボーナス支給日を確認したうえで、最適な退職のタイミングを決めるようにしましょう。
入職時の教育を受けることが難しい場合も多い
年度途中で入職すると、採用後に十分な研修が受けられない可能性もあります。特に夏は、ボーナスの受給後に退職する人や長期休暇を取得する人が多く、人員不足になりやすい時期。入職者への手厚い研修や指導、申し送りなどを行う余裕がなくなるケースも、決してめずらしくはありません。夏の転職を希望する際には、「研修やサポートが十分に受けられない可能性がある」ということを理解しておきましょう。
転職が計画通りに進まない可能性もある
採用担当者の夏季休暇の都合などで、採用活動に遅れが出る可能性があります。もしかしたら、面接までにかなり日数が空いてしまったり、想定していた入職日に入れなかったりという予定外のスケジュールになるかもしれません。
夏の転職を目指す際の心得と注意点
夏の転職は、歓迎ムードが高まる年度初めとは、やや状況が異なります。看護師が夏の転職を目指すときの心得と注意点を見てみましょう。
条件にこだわりすぎない
繰り返しお伝えしているように、7月から8月は決して求人が多い時期ではありません。そして、限られた求人のなかから自分に合った職場を探すには、条件にこだわりすぎないことが大切です。選択肢が少ないうえに、条件を絞り込みすぎると、「転職先候補が見当たらない!」といった事態になりかねないのでご注意を。夏の転職は、選択肢が少ないものと理解し、柔軟な発想で転職活動を行うとよいでしょう。入職にあたって、ゆずれない条件がある場合には、こまめに求人情報を確認し、最適なタイミングで応募するようにしてください。
謙虚な姿勢をアピールする
夏は即戦力を求める傾向が強いため、どの職場であっても早く場になじみ、持ち前の能力を発揮することが大切です。たとえ研修を受けられなくても、周囲の状況を理解する姿勢や、周囲に学ぶ姿勢を忘れないようにしましょう。もちろん入職後も、謙虚な姿勢で業務に取り組むことが重要です。
社会人としての行動を意識する
夏の転職では、転職先が慌ただしい状況のなかに飛び込むことになります。歓迎会などが開かれる余裕はなく、同僚と交流する機会も少ないかもしれません。臨床経験が少ない転職者は、仕事に慣れるだけでも大変でしょう。とはいえ、中途採用者は新人とは違います。過去の経験を生かしながら、期待されている役割を意識し、社会人としての働きを認められるように努めましょう。
転職エージェントを利用する
現職での仕事を続けながら、求人情報を集めたり、転職活動を進めたりするのは意外と大変なもの。特に求人数が限られている夏場は、自分に合った職場を選ぶために、いつも以上に“濃い情報”を取得する必要があるでしょう。となれば、転職エージェントを利用して転職活動を進めるのもひとつの手です。
転職エージェントでは、日々最新の情報を入手しており、一般公開されている求人情報以上の詳しい内容を知ることが可能。また、キャリアアドバイザーに相談することで、最適な退職のタイミングについてのアドバイスを受けたり、「ボーナスを受給したうえで、自分にとって最適な職場を探したい」「転職をスムーズに成功させたい」という場合は、看護師専門の転職エージェントの利用を検討してみましょう。
夏の転職を成功させるためのポイント
最後に、看護師の夏の転職を成功させるためのポイントを3つ紹介しましょう。
計画的に準備する
看護師の採用審査は一般企業と比べると、非常に速いスピードで進む傾向にあります。時期によっては、短期間での入職も可能でしょう。しかし、先にお伝えしたように、夏は採用担当者が休暇を取得するなどして、面接や審査結果のスケジュールが遅れる可能性があります。夏に転職を成功させたいなら、入職までのスケジュールに余裕をもち、入職希望月の3カ月前から転職活動を進めるとよいでしょう。あわせて、退職のタイミングをしっかり検討することも大事。引き継ぎを考えると、退職の意思を伝えるのは、遅くとも退職日から1カ月以上前に行いましょう。事前にボーナス支給日を確認し、支給を受けてから退職できるように計画しておけば、家計も安心です。
必要書類や面接対策も万全の準備を!
スムーズに転職を成功させるには、履歴書や面接対策の準備もしっかり行うことが大切です。夏の求人は即戦力を求められるため、スキルや経験をアピールできるように準備を進めるのがポイント! 印象的な履歴書を作成する方法や面接時などのマナーなどがわからない場合は、転職アドバイザーに相談するのもおすすめです。
夏の訪問マナーを守る
面接時にはしっかりと訪問マナーを守り、好印象を与えるようにしましょう。面接当日は、できるだけ余裕をもって面接会場に到着しておくのが正解。移動時に出た汗が落ち着いてから受付できれば、見た目の印象もよく、緊張もほぐれやすくなりますよ。また、汗で印象が悪くなってしまわないように、シャツの下には清潔感のある白のインナーを身に着けおくとよいでしょう。汗をぬぐうためのハンカチにもアイロンをかけ、清潔に整えておくこともポイントです。
万全の準備で夏の転職を成功させよう!
夏の転職には、他の時期とは違った傾向や注意点がありますが、入念に準備をしておけばスムーズな転職が実現できるはず。といっても、日々の激務のなか、ひとりで転職準備を進めるのは大変ですよね。転職活動の準備から入職までを効率的に進めたいなら、看護師専門の転職アドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
文:ブルーナ明子 元看護師・助産師
【関連記事】
1. 夏~秋入職可の看護師求人はこちら
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<参考・文献>
1. 公益社団法人 全国求人情報協会 求人広告掲載件数等集計結果(2020年12月分)
2. 一般社団法人日本病院会他 新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査(2020年度第2四半期)
3. 新型コロナウィルス感染症に関するお知らせ|東京都ナースプラザ
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