福井県は「全47都道府県幸福度ランキング2020年版」で第1位になるなど、暮らしやすい環境が整っている地域です。
交通の利便性も高く、東京や大阪、名古屋などへのアクセスも良好です。
福井県では高齢化が顕著になっており、看護師に対する需要は増えると予測されています。さまざまな求人があるため、看護師としての就職先を探している人はマイナビ看護師をチェックしてみてください。
当記事では、福井県の看護師の平均給与や看護師支援施策に加え、求人が多いエリアの情報をまとめて解説します。福井県内で看護師として就職したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1. 【2022年】福井県における看護師の有効求人倍率と求人市場の特徴は?
福井県における看護師・准看護師・一般企業の有効求人倍率は、下記の通りです。
看護師の全国平均の有効求人倍率は2.63倍、准看護師の全国平均の有効求人倍率は1.47倍となっています。全国平均と比較すると、福井県の看護師や准看護師の有効求人倍率は低めです。
さらに、福井県の准看護師の有効求人倍率は、一般企業よりも下回っています。この状況を考慮すれば、福井県で看護人材として活躍するためには、正看護師の資格を取得したほうが就職先を選びやすいといえるでしょう。
■福井県の人口当たりの医療施設はやや少ない
全国と比較すると、福井県では人口に対する医療施設数は全体的には少ない状況です。福井県には455施設の一般診療所と、67施設の病院があります。人口10万人あたりの施設数は、一般診療所が59.33施設、病院が8.74施設となっています。
これに対して、人口10万人あたりの施設数の全国平均は、一般診療所が69.75施設、病院が6.49施設です。福井県の人口10万人あたりの一般診療所数は、全国に比べて約10施設少なくなっています。ただし、人口10万人あたりの病院数については、全国よりもやや多い状況です。
(出典:日本医師会・地域医療情報システム「地域別統計(福井県)」)
福井県の場合、医療施設の総数が少ないため、看護師や准看護師としての求人も比較的少ない傾向があります。とはいえ、医療施設の種類は他県同様、大規模病院から地域医療に貢献するクリニックまで豊富です。マイナビ看護師を利用すれば、希望する条件に近い求人が見つけられるかもしれません。
2. 【2022年】福井県の看護師の平均年収は?
ここでは、福井県と全国における看護師関連職の平均給与をご紹介します。
福井県の看護師や准看護師の平均年収は、全国平均と比べても遜色ない状況です。全国平均よりも年収が高いため、好待遇を求めている人にもおすすめできます。
一方、福井県における保健師や助産師の平均年収は、全国の平均年収を大きく下回っています。福井県内で高収入の求人を探すのであれば、保健師や助産師よりも看護師や准看護師のほうが条件にあった求人を見つけられるでしょう。
■福井県の看護師の年収はほぼ全国平均と同じ
福井県で働く看護師の年収は、全国平均とほぼ同じ水準です。福井県の看護師のうち女性の平均年収は約503万円で、県内の平均年収と比べると低めになっています。それに対し、男性の看護師の平均年収は約520万円で、県内の平均年収よりもやや高い状況です。福井県の看護師の平均年齢を見ると、女性が40.5歳、男性が36.7歳であるため、年齢による差が影響していると考えられます。
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
それぞれの医療施設の待遇や給与の水準は、全国平均よりも悪いわけではありません。残業が少なく、産休・育休の制度が充実している医療施設もあります。
3. 福井県で看護師の求人が多いエリアは?
福井県で看護師や准看護師の求人が多いのは、福井市(107件)、坂井市(25件)、敦賀市(18件)です(2022年1月現在マイナビ看護師での求人数)。それぞれの地域における求人情報の特徴を解説します。
求人情報の特徴 |
福井市 |
- ・有料老人ホームなどの施設からの求人が多い
- ・正社員だけでなく、パート・アルバイトなど幅広い雇用形態での求人がある
- ・残業少なめ、4週8休以上で働きやすい環境の求人が豊富にある
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坂井市 |
- ・看護師、准看護師ともに求人が多い
- ・正社員での募集が多く、高年収を見込める
- ・「住宅補助あり」「寮・借り上げ住宅あり」など、固定費を節約しつつ働ける施設がある
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敦賀市 |
- ・病院やクリニック・診療所からの求人が多い
- ・「未経験者歓迎」「復職・ブランク可」など、幅広い層に適した求人が充実している
- ・駅チカ、マイカー通勤可など通勤が便利な求人が多い
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越前市 |
- ・ほとんどの求人でマイカー通勤が認められており、通勤しやすい
- ・年間休日多めや日勤のみの求人が多く、仕事以外の時間も充実させることができる
- 産休・育休実績あり・託児所あり・ブランク可など仕事と子育てを両立しやすい求人もある
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「マイナビ看護師」では、福井県における看護師の求人を180件以上掲載しています。福井市だけでも90件以上の求人を掲載しているため、福井県で看護師の求人を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
4. 福井県が進める看護人材の支援・取り組みは?
福井県では高齢化が進んでおり、今後は訪問看護ステーションの需要が高まると予測されています。ただし、現状では看護師や准看護師の有効求人倍率がそれほど高くなく、病院数も少ない状況です。今後、医療体制の充実は課題の1つでしょう。
ここでは、福井県が行っている看護人材確保の支援や取り組みについて解説します。
4-1. 看護師等修学資金貸与事業
福井県には福井県看護師等修学資金貸与制度があります。対象者や貸与月額は、下記の通りです。
募集人数は、県内の学生が5名程度、県内外の学生が14名程度です。県外の学生は、2つの貸付金のうちどちらかを選択できます。
対象者は書類選考によって絞り込まれます。審査の対象となるのは学業成績だけではなく、本人の健康面や家計の収入についても確認され、審査に通過できれば卒業までの期間、資金の貸与を受けられます。
詳しい募集要項は、福井県健康福祉部に問い合わせてみてください。詳細な情報が書かれた資料を送付してもらえます。
4-2. 福井県の看護師確保対策4本柱
福井県では、看護師に対する支援が幅広く展開されています。具体的には、看護師を充足させるために看護師確保対策4本柱を設定しています。4本柱の内容は下記の通りです。
・看護職員となる人材の養成
・県内の就業と定着の促進
・離職防止と就労促進
・看護師としての資質向上
(出典:福井県「福井県の看護師確保対策4本柱(令和2年度)」)
4本柱を実現するため、福井県ではさまざまな取り組みを開始しました。看護師としての就職を目指す人向けの就業支援に力を入れており、相談も受け付けています。就労斡旋・就職相談会を開催したり、ハローワークへの出張相談も実施したりしています。さらに、セミナーやキャリアアップのための事業も幅広く展開しており、これまでにも多くの看護師が参加しました。
長期間看護師として勤務した人を表彰する制度も設けています。これにより、看護人材のモチベーションアップを促しています。
まとめ
福井県の看護師の平均年収は全国平均とほぼ同じ水準です。看護師としてはさまざまな種類の求人があり、自分自身の希望にあわせて就職先を探せるでしょう。特に福井市の求人数は豊富です。「マイナビ看護師」で求人情報をチェックしてみてください。
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※当記事は2022年1月現在の情報を基に作成しています