長崎県は、豊かな自然と過ごしやすい暖かな気候が魅力的な地域です。長崎県では、看護師の有効求人倍率が一般企業よりも高い状況で、比較的看護師が就職しやすいでしょう。さまざまな条件で働ける施設があるため、希望にあった求人をみつけやすい傾向にあります。
長崎県の看護師の求人は、具体的にどのような状況にあるのでしょうか。当記事では、長崎県の看護師の平均給与とともに、看護師支援施策や求人が多いエリアなどの情報を解説します。長崎県内で看護師の求人を探している人は、ぜひ参考にしてください。
1. 【2022年】長崎県における看護師の有効求人倍率と求人市場の特徴は?
長崎県における看護師・准看護師・一般企業の有効求人倍率は、下記の通りです。
全国の有効求人倍率は看護師が2.63倍、准看護師が1.47倍となっています。全国的にみると、長崎県の看護師や准看護師の有効求人倍率は低い傾向にあります。
とはいえ、有効求人倍率は1を超えており、求人数はそこまで少ないわけではありません。また、一般企業と比較しても、看護師や准看護師は就職しやすい傾向があります。
なお、長崎県には離島が多く存在するため、離島医療研修も充実しています。
■長崎県の人口当たりの医療施設は充実している
長崎県では、人口を考慮しても医療施設は充実している状況です。長崎県には、2021年11月現在で一般診療所が1,098施設、病院が148施設あります。人口10万人あたりの施設数を計算すると、一般診療所は83.67施設、病院は11.28施設です。
人口10万人あたりの施設数の全国平均は、一般診療所が69.75施設、病院が6.49施設です。全国と比較しても、長崎県の人口に対する施設数は多いといえるでしょう。
(出典:日本医師会・地域医療情報システム「地域別統計(長崎県)」)
2. 【2022年】長崎県の看護師の平均年収は?
ここでは、長崎県と全国における看護師関連職の平均給与をご紹介します。
長崎県の看護師の平均年収は保健師よりも高い状況です。ただし、全国と比較すると、平均年収は低めです。
ただし、あくまで平均的な数値であり、実際に支給される年収は病院によっても異なります。夜勤手当が充実している病院に就職すれば、平均よりも高い年収を得られる可能性もあるでしょう。
■長崎県の看護師の年収はほぼ全国平均よりも低い
前述した通り、長崎県の看護師や准看護師の平均年収は、全国に比べて低くなっています。毎月の支給額についても、その傾向は同様です。
一般的には年齢が上がるほど収入は上がるため、実際に働いてみると全国平均と同じくらいの年収を得られるかもしれません。
長崎県には離島が多くあるため、エリアによる差も生じていると予想できます。
3. 長崎県で看護師の求人が多いエリアは?
長崎県において看護師の求人が多いのは、長崎市(110件)、佐世保市(23件)、諫早市(22件)です(マイナビ看護師2022年1月現在)。それぞれの特徴は下記の通りです。
求人情報の特徴 |
長崎市 |
- ・正社員を募集する求人が多く、高給与を見込める
- ・有料老人ホームなどの高齢者施設からの求人が多い
- ・年収500万円以上を期待できる求人がある
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佐世保市 |
- ・正社員だけでなく、パート・アルバイトの求人も散見される
- ・大規模病院からの求人がある
- ・住宅補助や借り上げ住宅など、住宅関連の支援が充実している
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諫早市 |
- ・教育制度が充実した正社員求人がある
- ・出産・育児休暇や介護休暇など、働きやすい環境の求人が多い
- ・残業少なめ、有給消化率80%以上でワークライフバランスを実現させやすい施設がある
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西彼杵郡長与町 |
- ・急性期から在宅、リハビリまで診療領域が広い施設求人が多い
- ・正社員募集が多い
- ・「残業少なめ」や「日勤のみ」などワークライフバランスが取れる求人が豊富
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4. 長崎県が進める看護人材の支援・取り組みは?
長崎県には数多くの医療施設や人手不足が懸念される離島が存在します。長崎県ならではの看護人材への支援も必要な状態でしょう。そのような長崎県では、看護人材の確保のためにどのような支援や取り組みが行われているのでしょうか。
ここでは、実際に取り組まれている支援について具体的に解説します。
4-1. 長崎県看護職員修学資金
長崎県には、看護人材を育成するための支援の一環として、長崎県看護職員修学資金の制度があります。これにより、長崎県内での看護師の確保や定着を目指しています。
長崎県看護職員修学資金の対象者や貸付金額は、下記の通りです。
一定の条件を満たした場合、資金の返還が免除されます。返還の条件は、勤務する医療機関によって異なります。
200床未満の医療機関で働く場合は、貸与期間に1年加えた期間(上限5年)の勤務が必要です。また、200床以上500床未満の医療機関で働く場合は、貸与期間3年加えた期間(上限7年)勤務しなければ返還免除となりません。500床を超える医療機関においては、免除対象外です。
なお、看護師等学校や養成所を退学する、卒業してから1年以内に免許を取得できない、という場合も、免除の対象から除外されます。離職してから病休・産休・育休以外の要因で一定期間勤務していない場合も返還免除の対象外です。
4-2. 長崎県看護キャリア支援センター
長崎県では看護師のキャリアにまつわる問題を解決するために、長崎県看護キャリア支援センターを設置しています。長崎県看護キャリア支援センターは現役看護職員の就業にまつわる相談を受け付けているほか、看護師として復帰するためのサポートも行っています。
同センターにおいては、看護師のキャリア形成を支援するための取り組みにも力を入れています。たとえば、院内教育を強化するのが難しい状況にある医療機関で働く看護師を支援するため、研修の企画や運営を行っています。
仲間づくりや施設間の連携に関してもサポートがあります。長崎県で看護師として再就職したいと考えている人は、相談してみてはどうでしょうか。
(出典:長崎県看護キャリア支援センター)
5. 長崎県の魅力・名所・生活環境
長崎県の2022年2月現在の人口は、1,292,592人です。
(出典:長崎県「令和4年2月1日現在 推計人口」)
長崎県には離島が多くあるため、県域は東西213㎞、南北307kmとかなり広めです。同じ長崎県内であるのにかかわらず、地域によって異なる雰囲気を楽しめるのが魅力的です。自然も豊かで、海岸からは美しい海を堪能でき、内陸部には豊かな山岳も多くみられます。
長崎県は、1550年頃から日本と海外の交流を支えてきました。そのため、海外の文化を取り入れた独自の文化が根付いています。キリシタン施設や産業革命の軍艦島の世界遺産があることでも有名です。
長崎県は地形の都合上坂道や階段が多い地域ですが、気候は年間を通して温暖であり過ごしやすいでしょう。
まとめ
長崎県は、看護師の需要が高い状況にあります。一般企業と比較しても有効求人倍率は高くなっており、自分の希望に適した就職先を探しやすいでしょう。求人によって勤務条件や年収は異なるため、比較しながら最適な就職先をみつけましょう。
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※当記事は2022年1月現在の情報を基に作成しています