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看護師国家試験について

看護師国家試験の目的や近年の合格率は?
基本情報から、最新の出題傾向までチェック!
国家試験の今をご紹介します。

看護師国家試験の目的って何?

看護師国家試験は、毎年2月中旬に実施される看護師免許を取得するための試験です。看護師養成過程を経て、患者さんや社会が必要とする看護師の知識が身に付いているかを確かめるためのものです。
ただ、試験に合格すれば即戦力として仕事ができるという意味ではなく、看護師として働き始める準備ができたという意味の資格になります。合格すればよいという考え方ではなく、受験勉強を通して臨床で役に立てる看護師に成長しようと挑戦してみてください。

過去5年間の
看護師国家試験合格率は?

看護師国家試験合格率(既卒者・新卒者)

  104回
(2015年)
105回
(2016年)
106回
(2017年)
107回
(2018年)
108回
(2019年)
全体合格率 90.0% 89.4% 88.5% 91.0% 89.3%
┗うち既卒者 39.2% 35.5% 35.6% 44.5% 29.3%
┗うち新卒者 95.5% 94.9% 94.3% 96.3% 94.7%

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過去5年間の看護師国家試験の合格率は、88.5%~91.0%と、±2.5%の間で推移しています。一方、新卒合格率は95%前後になっていますが、既卒合格率は29.3%~44.5%となっています。
既卒の方は、誰からも勉強しなさいと言われない環境の中で働きながら勉強をするため、自分で学習計画を立て、忍耐強く勉強を続けていく必要があります。
新卒の方は高い合格率に気を緩めずに、絶対に合格できるレベルまで勉強を進めていってください。

看護師国家試験の概要~出題科目
・試験時間・ボーダーライン

看護師国家試験は、①「必修問題」②「一般問題」③「状況設定問題」の全240問で構成されています。これらの問題は、厚生労働省が定める『保健師助産師看護師国家試験出題基準』のガイドラインに沿って作成・出題されます。ガイドラインは、社会変化や看護を取り巻く環境の変化に合わせて定期的に改訂されます。
受験資格や受験手続等の詳細については、「厚生労働省の看護師国家試験の施行」をご確認ください。

試験科目

出題科目は以下の10科目です。

  • ・「人体の構造と機能」
  • ・「疾病の成り立ちと回復の促進」
  • ・「健康支援と社会保障制度」
  • ・「基礎看護学」
  • ・「成人看護学」
  • ・「老年看護学」
  • ・「小児看護学」
  • ・「母性看護学」
  • ・「精神看護学」
  • ・「在宅看護論及び看護の統合と実践」

試験当日のタイムテーブル例と出題数

  方式 出題数 時間
午前
9:50~12:30
必修問題 25問 2時間40分
一般問題 65問
状況設定問題 30問
昼休憩 12:30~14:20 1時間50分
午後
14:20~17:00
必修問題 25問 2時間40分
一般問題 65問
状況設定問題 30問

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例年上記のようなタイムテーブルで試験が行われており、午前・午後に分けて①「必修問題」25問②「一般問題」65問③「状況設定問題」30問の120問ずつ、計240問を解答します。ただ、急な変更も考えられるため、最初の25問だけが必修問題だと決めつけないようにしておいてください。
試験当日は説明・資料配布の時間や移動時間も考慮して、早めの行動を心がけてください。昼休憩の時間も少し長いので、一度リラックスして午後の試験に臨むようにしてください。

配点と合格ライン

問題構成 配点 合格ライン・ボーダー
必修問題全50問 50点満点(1問1点) 正答率80%(40点/50点)以上
絶対評価のため確実に得点する必要があります。
一般問題全130問 130点満点(1問1点) 相対評価のため毎年変動します。
出題の難易度が難しい場合は合格ラインも低く調整されます。
状況設定問題全60問 120点満点(1問2点)

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過去5年間の合格率と
一般・状況設定問題・必修ボーダーライン

  受験者数(人) 合格者数(人) 合格率 一般・状況設定問題
ボーダーライン
必修問題
ボーダーライン
第104回 60,947 54,871 90.0% 159点(64.1%)/248点中 40点/50点
第105回 62,154 55,585 89.4% 151点(61.1%)/247点中 40点/49点
第106回 62,534 55,367 88.5% 142点(57.2%)/248点中 40点/50点
第107回 64,488 58,682 91.0% 154点(62.3%)/247点中 39点/48点
第108回 63,603 56,767 89.3% 155点(62.0%)/250点中 40点/49点

※105回~108回は、不適切問題があったため

※横にスクロールして御覧ください。

一般・状況設定問題は、例年150点台/250点中が合格ラインとなっています。
106回は難易度が高かったのですが、相対評価のため合格ラインは142点(57.2%)/248点中となり、合格者数55,367人、合格率88.5%と大きな低下はありませんでした。
受験勉強で目指す得点は、必修問題40点以上、一般・状況設定問題160点以上となりますが、全国模擬試験の順位が下位10%以下にならないように心がけることも大切です。

最新出題基準と具体的な出題形式
~ココが変わる!

最新出題基準で示された方向性を確認しよう

臨床の現場で、新人看護師の看護実践能力の低下が問題にされています。そのため、最新の出題基準では「現場で遭遇する場面」を中心に出題される傾向が強まっています。
病態生理に加え、検査や治療、褥瘡処置や酸素投与などの「診療の補助」の内容が多く見られます。また、視覚素材の問題が出題されるようになっており、特にレントゲンやCT、心電図などが問われています。実習で見学することができた看護援助を、手順だけでなくポイントや判断基準まで復習しておくことが大切です。

第108回は、SDGs(持続可能な開発目標)やサクセスフル・エイジング(幸福な老い)、梅毒の増加など、近年のトピックスも出題されています。数は少ないですが意識しておく必要があります。あえて出題頻度の高いキーワードを上げてみると「臨床検査数値」「輸液・輸血管理」「感染症」「医療安全」「災害看護」「訪問看護」「介護保険」「社会資源と法律」が多く認められます。このキーワードからも、臨床現場で使う知識在宅での生活統合分野としての医療安全や災害看護など、社会が看護師に求めている能力が意識されていることがわかります。

平成30年度の出題基準の改訂は第107回から適用されているため、第107回、108回の過去問は確実に繰り返しておくことをおススメします。
国試の問題が出題基準に則って出される以上、第109回も上記のような方向性が続くと思われます。臨床や社会で求められる看護師の能力をイメージしながら勉強を進めていってください。

「保健師助産師看護師国家試験出題基準平成30年版」

具体的な出題形式を確認しよう

平成30年度の出題基準では、出題形式に大きく3つの変更点がありました。
1つ目は、五肢択二問題の増加です。第108回は五肢択一問題が18問、五肢択二問題が23問に増加しており、うろ覚えでも偶然に正答する可能性は大幅に減ることになりました。ここで大切な学びの視点は、「それぞれの情報の違い」まで理解しておくことです。例えば、問題集に「交感神経の働き」が出題されれば、要点集を開いて「副交感神経の働き」も復習し、働きの「違い」が言えるまで理解しておけば五肢択二問題にも対応できます。

2つ目は、「長い状況文」の増加です。文中から問題となる情報や看護介入に必要な情報を「拾い上げる能力」を確認するものです。大切な情報を拾い上げるコツは、検査数値や症状についての正常を知ることです。文章を読んで正常と比較することができれば、「これは異常だ」「これは状態が崩れている」と判断できます。そして、異常を正常に近づけるために「どんな看護介入が必要か」を考えればよいのです。

3つ目は、「知識」だけでなく、「解釈・分析」「思考・判断」の能力を問う問題の増加です。
出題表現としては、「優先されるのはどれか(思考・判断)」「看護(指導)で適切なのはどれか(思考・判断)」「状態として考えられるのはどれか(解釈・分析)」などがあります。
「解釈・分析」「思考・判断」といっても目に見えないので分かりにくいかもしれません。そこで、看護を行うプロセスを取り入れ、問題を解くときに「どれを選べば、対象の問題が最も解決するの?」と自分に問いかけてみると分かり易いと思います。学んだ知識が整理され正答を導き出しやすくなると思います。

第109回のボーダーライン予想

私立系看護大学を中心に定員数は増加傾向にあり、受験者数は横ばいが続いています。
今後、少子化の影響で定員割れや看護師国家試験の受験者数は減少に転じると思われますが、第109回の受験者数に増減は見られないと思われます。つまり、毎年の新卒看護師の需要は55,000人程度なので、新卒の合格率も95%前後と変わらないと思われます。
受験後すぐに合格ラインを知りたいところですが、一般・状況設定問題は相対評価のためわかりません。正式な結果は厚生労働省が出す合格基準及び不適切問題の発表を待つしかありませんが、いくつかの看護系サイトで試験データを元に、合格ラインの予想を出してくれるので、目安にされるとよいかもしれません。

【データ参照元】
厚生労働省「国家試験合格発表」

文:看護師・原田高志

2020年看護師国家試験スケジュール

試験日

令和2年2月16日(日曜日)

試験地

北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県

合格発表

試験の合格者は、「令和2年3月19日(木曜日)午後2時に厚生労働省及び8の(2)に掲げる各地の看護師国家試験運営臨時事務所にその受験地及び受験番号を掲示して発表する」となっています。看護師・保健師・助産師が同日に発表され、インターネット(厚生労働省合格発表速報)でもご確認できます。

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