検診センターのおもな仕事内容は身長や体重などの身体測定、視力や聴力の測定、血圧測定や採血。問診の記入など事務作業が中心。病院の規模によっては心電図をとる作業も含まれます。日頃の健康づくりや病気の早期発見が目的となります。検診センターに勤務するメリットは夜勤がないこと。また残業がほぼないため、小さいお子さんがいる看護師が家庭と仕事の両立を目指して転職するケース、また夜勤に疲れた看護師さんが転職するケースが多いようです。現場ではテキパキとした作業が求められますが、仕事内容の多くがルーティンとなります。夜勤と残業がないため、平均年収が約350~450万円と、どうしても看護師全般の平均年収よりも低くなりがちです。では、検診センターの仕事が退屈でやりがいのないものかというと決してそうではありません。日本が常に世界で一、二を争っている長寿国であり続けるのは、健康診断など伝統の予防医学が徹底されているからという説もあります。国の医療負担が毎年増え続けるなか、今また伝統的な予防医学に注目が集まりつつあります。採血が得意な人、時間の安定性を求める人、そして予防医学に興味を持ち、やりがいを感じる人にとって、検診センターは魅力的な職場となることでしょう