• 2017年8月25日
  • 2022年12月7日

「夏の転職」じつは狙い目? 夏転職のメリット・デメリット大公開

 

一般的に転職市場が活発なのは秋口と年度末ですが、夏の転職が不利かといえばそうでもありません。年度末ほどたくさんの求人はありませんが、この時期に転職を行うメリットもあります。夏の転職をポジティブに捉え、転職活動を成功させましょう。

夏転職のメリット

求人は減るが、ライバルも少ない!
一般的な求人動向を年間でみると、求人件数は5月、8月、12月に減る傾向があります。5月は、4月入社の新入社員が潤沢にいることと、受け入れで人事が忙しい時期。8月は、9月の半期決算に向けて繁忙期であることと、夏季休暇に入るタイミングであること、また新卒のインターンシップ関連業務が忙しい時期でもあります。12月は、新年度に向けての求人が年明けからスタートすることに加え、年末年始休業に入り引き継ぎがしにくい時期です。
求人が増えるのが、10月と2月。10月は冬のボーナス支給後に退職する人員のぶんを、あらかじめ補充するため。2月は新年度に向けての人材確保などが理由です。このように求人動向は月ごとに増減があり、件数だけでみると活動時期によっては有利不利があるように思えます。

しかし、求人が減る傾向がある夏の転職活動が不利かといえば、そんなことはありません。それはライバルの存在。求人動向と連動して、求職者の動向が変化するのです。
増加は年間で3つの山があり、6月、10月、2月。ボーナスをもらって転職するため支給前の6月・10月に活動するパターンと、年度を終えキリのいいところでの退職を考え2月にスタートするパターンがあります。一方で、求職者が減るのが8月と12月。8月は最も暑い時期で、お盆休みにも入ります。12月も年末年始で、イベントも多い。このように8月・12月は、転職活動に力が入りにくいもの。ただ、これは言い換えれば、「ライバルが少ない」ということでもあるのです。

転職の成功は、本人のキャリア、能力、適性と求人案件との合致ですが、実は需要と供給も大きく影響するのです。夏の転職は自分自身も気持ちの切り替えが難しい時期ですが、ここはチャンスと捉えて、「思い立った時が転職の最適時期」と考え行動しましょう。「忙しい」や「もう少し涼しくなってから」といった言い訳をしないで、キャリアの棚卸しや企業研究、応募といった転職活動と、現状の仕事も手を抜かないでやり遂げること、双方の両立にチャレンジしてみましょう。

資料出典:公益社団法人 全国求人情報協会
平成28年度会員企業の求人メディア全体の広告掲載件数の推移より抜粋

タイミングが合えば急な求人もある!
さらに夏転職のメリットとしてあげられるのが、「急を要する求人」が出やすいことです。その1つが、新年度からスタートしたプロジェクトが順調で人手が足りない、あるいは、苦戦して人員のテコ入れが必要などの求人。もう1つが、ボーナス支給後の予定外な欠員を補充するための求人です。このように「急を要する求人」が出やすいのもこの時期のメリット。条件さえ合えばすぐにでも入社を要請されるなど、トントン拍子に話が進むこともあります。いついかなる求人にもクイックに対応できるよう、早い段階からキャリアの棚卸しを行い、履歴書や職務経歴書、送付用の封筒などの準備を進めておきましょう。

夏転職のデメリット

転職先で甘い期待はしない
デメリットとして挙げられるのは、転職先の職場環境です。営業期の途中ですので、新入社員の入社時期のような温かく迎える雰囲気は薄まり、新参者への関心も薄くなります。また、中途採用は即戦力を期待しての採用がほとんどですので、手厚い受け入れ研修などは期待できません。先輩たちからすれば中途採用者はライバルでもあり、お手並み拝見と冷静に見られている場合もあります。歓迎会などが催されるはず……などと甘い期待は持たず、自ら仲間に入り職場の雰囲気に溶け込んでいく努力が必要です。何を期待されて採用されたのかを自覚し、積極的かつ謙虚に業務へ取り組んでいけるといいですね。

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