看護師の退職挨拶例を紹介|挨拶のポイントや退職前にやることも解説|お役立ちガイド | 【マイナビ看護師】≪公式≫看護師の求人・転職・募集

看護師の退職挨拶例を紹介|挨拶のポイントや退職前にやることも解説|お役立ちガイド | 【マイナビ看護師】≪公式≫看護師の求人・転職・募集

vol.041 キャリアアップの強化書

看護師の退職挨拶例を紹介|挨拶のポイントや退職前にやることも解説

2022.10.28 2022.11.09

退職が決まったら、職場でお世話になったスタッフの方々への挨拶が必要となります。離職理由が何であれ、しっかりと礼儀にかなった振る舞いをすることが円満退職の秘訣です。

当記事では、看護師さんの退職挨拶に使える例文と気を付けたいポイント、退職するまでに済ませることや退職日の過ごし方などを解説します。

看護師さんの世界は広いようで狭く、どこで誰がつながっているか分かりません。次の職場でスムーズに仕事を始めるためにも、できるだけ好印象を残して退職しましょう。

看護師の退職前挨拶を行うときのポイント3つ

仕事を辞める理由は人によって異なるものの、退職前には周囲への挨拶を欠かさないことが社会人としてのマナーです。職場への不満や人間関係でのトラブルが原因で辞める場合でも、「それはそれ」として上司や同僚へきちんと挨拶を行うことで、円満な退職につながるでしょう。

ここでは、退職前にあいさつを行うときの注意事項を3つ解説します。

挨拶は1分程度にまとめる

退職前挨拶には大きく分けて2種類あります。1つはお世話になった方へ個別に行う挨拶、もう1つは退職日に当日出勤者の前で行う挨拶です。どちらの場合でも気を付けたいポイントが「挨拶は短く簡潔にまとめる」ことです。

普段の職務中を思い返せば分かる通り、看護師さんは日々多くの仕事を抱えています。時間的な制約も多く、「業務に直接関係のない用事はできるだけ早く済ませたい」と考える方が大半です。

退職時の挨拶は、1分程度を目安として行いましょう。短い中にもきちんと自分の言葉で感謝の気持ちを込めつつ、職場の発展や在職者の健康を祈る言葉を添えれば、退職の挨拶としては十分です。1分では伝えきれない場合、プライベートで時間をいただくかお礼状を一筆したためてもよいでしょう。

退職理由は「一身上の理由」にする

退職に至る理由は人によってさまざまですが、挨拶の際は「一身上の理由」でまとめるのがベストです。

看護師さんが退職を考える理由として「仕事内容・やりがい」や「人間関係」「給与条件」などの事情が上位を占めています。ただ、どのような理由で辞める場合でも、事情を挨拶の場で公言することは避けたほうがよいでしょう。
(出典:マイナビ看護師「看護師白書 2020年度版」)

職場にとって不愉快なことや個人的な恨みつらみを吹聴すると、退職後に問題が長引き、自身の評判やキャリアへ悪影響をおよぼす恐れもあります。職場の労働環境や人間関係に問題がある場合でも、挨拶の場ではグッとこらえ、大人の対応を取るようにしましょう。トラブルへの対応は別の機会・手段を用い、退職挨拶には含めないことが大切です。

挨拶のタイミングに気を付ける

シフト制の多い看護師さんの職場では、退職の挨拶を相手の仕事中に行うケースが少なくありません。そのため、仕事を邪魔しないようにタイミングを見計らう必要があります。

まずはシフト表を見て、時間を割いてもらえそうなタイミングがあるか確認しましょう。人前での立ち話や世間話のついでではなく、短時間でも個別の時間を設けて挨拶したほうが好印象です。

基本的には退職当日に、役職が上の方から順番に挨拶を行います。ただ、当日に出勤しない相手に関しては、最後にシフトが重なる日に挨拶を済ませても問題ありません。

【例文で解説】看護師の退職挨拶

退職の挨拶は、相手の立場や場の状況に合わせて行うことが求められます。最後の最後に悪い印象を抱かれないよう、事前にしっかりとシミュレーションしておきましょう。

ここでは、実際の退職挨拶に利用できる例文と挨拶を行う際の注意点を、看護師長・上司・同僚・ミーティングの4つに分けて紹介します。

看護師長への挨拶

看護師長さんへ退職の挨拶をする際は、下記の例文を参考にしてください。

看護師長へ挨拶する際の例文
師長さん、退職の御挨拶に伺ったのですが、今お時間よろしいでしょうか。

私、◯◯は一身上の都合により退職することとなりました。
つきましては本日が最終出勤日となります。

こちらの病院で働かせていただいた◯年間、師長さんには大変お世話になりました。師長さんの指導のもと、さまざまな経験を積ませていただいたおかげで多くの学びを得られたこと、感謝の念に堪えません。これからもこの病院で働いた経験と師長さんの教えを胸に、より一層成長していけるよう精進する所存です。

本日はお忙しい中お時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
この病院のますますの発展と、師長さんのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
それでは失礼いたします。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

看護師長さんへ退職の挨拶をする際のポイントは次の2つです。

  • 事前にアポを取る
  • 今後の成長をアピールする

師長さんは多忙なため、いきなり挨拶に入るのではなく時間を割いてもらえるか確認することから始めましょう。可能であれば事前にアポを取っておくとより確実です。また、自分の言葉で今後の成長をアピールすることや相手への気遣いを盛り込むことも大切です。

上司への挨拶

上司へ退職の挨拶をする際は、下記の例文を参考にしてください。

上司へ挨拶する際の例文
◯◯さん、退職の御挨拶に伺ったのですが、今お時間よろしいでしょうか。

私事ではございますが、この度一身上の都合により本日付で退職することとなりました。

まずは◯◯さんの下で働かせていただいた◯年間、多くのことを学ばせていただいたお礼を申し上げます。私の至らなかった点は多々あるかと存じますが、ときに厳しくときに優しく丁寧に指導していただき誠にありがとうございました。

この病院でこれまで看護師として働いてこれたことは、ひとえに◯◯さんのおかげです。今後も◯◯さんへの感謝を忘れずに、御恩に報いられるよう精一杯努力します。

これまでお世話になりました。
これからは◯◯さんのご活躍を遠くからお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。

下記は、上司へ退職の挨拶をする際のポイントです。

  • 指導への感謝を伝える

日頃からもっともお世話になる機会が多い上司に挨拶する際は、例文の内容と合わせ、指導内容で心に残っている出来事を具体的に伝えると感謝の意が伝わりやすくなります。トラブルを起こしやすい間柄でもありますが、上司へ不満がある場合でも本音は隠し、丁寧に挨拶を行うのが得策です。

同僚への挨拶

同僚へ退職の挨拶をする際は、下記の例文を参考にしてください。

同僚へ挨拶する際の例文
◯◯さん、今お時間ありますか。

もうご存じかも知れませんが、一身上の都合で退職することになりました。

○○さんとの仕事は本当に楽しかったし、心強く思うことも多い日々でした。ご迷惑をおかけしたこともありますが、いろいろ助けてもらったことや学ばせてもらったこと、本当に感謝しています。

次の病院に移っても、ここで身に付けたことを糧に成長できるように努力を続けるつもりです。◯◯さんも、健康に気を付けて頑張ってくださいね。また、機会があったら一緒に働きましょう。

これまでお世話になりました。本当にありがとうございました。

下記は、同僚へ退職の挨拶をする際のポイントです。

  • 関係性に合わせた言葉を選ぶ
  • 感謝を伝えることは忘れない

同僚との関係性は年齢や部署によっても大きく異なるため、それぞれの親しさに合わせて調整しましょう。上司などへの挨拶と比べて多少ラフにしても問題ありません。ただし、大人の社会人同士であることも踏まえ、最低限の礼儀をわきまえて感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

ミーティングでの挨拶

ミーティングで退職の挨拶をする際は、下記の例文を参考にしてください。

ミーティングで挨拶する際の例文
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。

私事ではありますが、一身上の都合により本日付けで退職することとなりました。

今日までこの病院で◯年間、◯病棟では◯年間、本当に多くの経験と学びのある日々でした。私の至らなさから、ご迷惑をおかけしたこともありましたが、皆様の温かいご指導や御助力のおかげで今日まで勤め上げられたこと、心より感謝申し上げます。

この病院で重ねてきた時間は、私の看護師人生においてかけがえのない財産となりました。次の職場でも、ここで得た経験を活かして頑張っていきたいと思います。

(私が担当していた業務は◯◯さんに引継いでいただきますので、よろしくお願いいたします)

最後になりますが、今後の皆様のご健康とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。

下記は、ミーティングで退職の挨拶をする際のポイントです。

  • 業務に支障が出ないよう、特に簡潔に伝える
  • 引継ぎがあれば挨拶に含める

ミーティングは全体を通して10分程度と短い場合が多いため、 挨拶も簡潔にまとめるようにします。感謝の気持ちや今後の発展を願う言葉を添えることも大切です。また、業務内容がほかの看護師さんにも影響を与える可能性があれば、全員の前で引継ぎ先を明確にしておきましょう。

看護師が退職前にすべきことは?

退職する際にはしっかりと挨拶をすることがマナーです。しかし、円満に退職し次のステップへスムーズに進むためには、退職の挨拶以外にも終わらせておくことがあります。

ここでは、看護師さんが退職届を出した後、退職日までの間に済ませておくこと3つを紹介します。

仕事の引継ぎを行う

看護師さんの仕事は、患者さんの命や健康に大きくかかわります。退職届が受理されたら、これまで自分が担当していた仕事を余すことなく引継ぎましょう。

下記は、看護師さんが仕事を引継ぐ際に心がけたいポイントです。

  • 引継ぎノートを作成する
  • 新人相手でも分かるように引継ぐ
  • 余裕のあるスケジュールを立てる

誰が読んでも分かるような引継ぎノートを準備しておけば、後任者が新人であってもスムーズに引継げます。また、口頭ではなくノートで残すと、後から見直せるため便利です。引継ぎノートを作る際は、下記の項目を記載するようにしましょう。

  • 1日の仕事の流れ
  • 患者さんに関する情報(トラブルが起きやすい時間帯など)
  • 使っていた書類の保管場所
  • データが保存されているファイルの場所とパスワード
  • 委員会活動の内容や役割
  • 取り引きがあった業者の情報や名刺

遅くても退職の3日前までには引継ぎを終えるつもりでスケジュールを立てておくと、予定外の仕事や多少の不備があっても調整できます。

返却物をまとめておく

職場から貸与されているものは、基本的に退職日に返却します。

長年勤めている場合、細々としたものを紛失しているケースもあります。後々トラブルにならないためにも、事前にすべてそろっているかを確認しておきましょう。もし返却すべきものをなくしていた場合、職場への届け出が必要となることもあります。

下記は、看護師さんの退職時に返却することが多いものの例です。

  • 健康保険被保険者証(健康保険証)
  • 職員証・ID
  • 職員バッチ
  • 名札・名刺
  • 通勤定期券(現物支給の場合のみ)
  • 白衣・制服
  • 経費で購入した事務用品
  • 職場から借りた資料・書類
  • ロッカーの鍵

正確にいえば健康保険証は貸与品に当たりません。しかし、看護師さんは職場ごとに健康保険に入っているケースが多いため、職場が変わると加入する保険が変わります。健康保険証の返却も忘れずに行いましょう。

必要書類を受け取る

看護師さんの退職に際しては、さまざまな事務手続きが発生します。退職後にどの手続きが必要となるかは個々の事情によって異なりますが、必要な書類は事前に受け取りを済ませておいたほうがよいでしょう。

退職前に受け取りが必要となる書類には、下記の5つが挙げられます。

  • 雇用保険被保険者証
  • 離職票
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳(原本を提出していた場合)
  • 退職証明書

雇用保険被保険者証は、退職後に失業保険を受け取る場合やハローワークを利用する場合の手続きに必要です。
(出典:厚生労働省 ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」

源泉徴収票は転職先の年末調整や自分で確定申告を行う際に、年金手帳は転職先への提出や国民年金へ切り替える際に必要となります。
(出典:国税庁「No.7411 「給与所得の源泉徴収票」の提出範囲と提出枚数等」
(出典:国民年金機構「基礎年金番号は、どのようなときに必要となるのですか。」

退職証明書は、看護師さんのほうから発行依頼をすることで受け取れる書類です。転職先から提出を求められる場合があるため、もし必要な場合は職場に発行をお願いするようにしましょう。

有給休暇を消費する

有給休暇の未消化分がある場合は、最後に使い切りましょう。有休消化は労働者の権利です。看護師さんが退職するからといって、職場の都合で取得を拒むことはできません。

しかし、「最後の最後になってトラブルを起こしたくない」と考え、有休消化をためらう方も多いでしょう。退職に伴って有給休暇を消費する場合は、退職交渉や退職願・退職届の提出と同時に有休を消化する旨を伝えておくと、スムーズに取りやすくなります。

看護師さんの退職において、引継ぎの重要さはいうまでもありません。最終出勤日の前と後、どちらで有休を消費するにしろ、引継ぎに必要な期間が確保できなければ快く受け入れてはもらえないでしょう。有休消化を交渉する際は、あらかじめ引継ぎスケジュールを作成しておくと有利です。

また、季節や職場によって忙しい時期は異なるため、早め早めに相談して有給休暇の消費も含めたスケジュールを立てておくと、円満退職につながります。どうしても有休取得を拒否される場合は、「労働組合」や「労働基準監督署」へ相談しましょう。

退職日の看護師はどのように過ごす?

必要な手続きや引継ぎを終え、いよいよ退職日となったらどのように過ごせばよいのでしょうか。退職当日もシフトに入っている場合、最後まで気を抜かず仕事をきちんと終えることが大切です。同時に、円満な退職に向けた最終仕上げとして、いくつかやるべきことも残っています。

ここでは、退職日の看護師さんがどのように過ごせばよいかを紹介します。

始業前に上司に挨拶をする

退職当日にはまず、直属の上司への挨拶を行うとよいでしょう。始業前の挨拶は一言程度でかまいません。始業前に挨拶へ赴くことで「最終日も気を抜かず、最後まで真面目に前向きに取り組みます」という気持ちが伝わりやすくなります。

また、休憩時間や勤務終了後の時間を利用して改めて挨拶回りを行い、他部署の看護師長などにもできるだけ声をかけることが大切です。病院の規模にもよりますが、院長・看護部長・看護師長・自分の教育係と、上役から順に挨拶して回ることが望ましいでしょう。

しかし病院での勤務は忙しく、タイミングが合わないケースも珍しくありません。事前に相手の予定を把握しておき、挨拶回りのスケジュールを立てておきましょう。

引継ぎの最終チェックをする

自分の担当業務を誰かに引継ぐ場合、伝え漏れたことがないか改めて確認します。後任者にも始業前に声をかけて最終日である旨を伝え、引継ぎ内容に不明瞭な点や質問事項がないか確認しましょう。質問を受けた場合はできるだけ詳細に分かりやすく説明し、一切の不安を残さないことが患者さんの、そして自分たち看護師のためにもなります。

菓子折りなどは職場の慣例に従う

退職に伴う慣習の1つとして、菓子折りを職場に贈ることがあります。ただ、職場によって慣習が異なるため、あらかじめ上司や以前退職した方に慣習を確認することが大切です。贈りものとしてはお菓子の詰め合わせが一般的ですが、職場によっては実用品が好まれる場合もあるため、併せて確認しておきましょう。

下記は、贈りものを選ぶ際の大まかなポイントです。

  • 1人150円程度のもの
  • 個包装もしくは個別の簡易包装のもの
  • 賞味期限まで間があるもの
  • 常温で保存できるもの

大規模な職場であれば所属部署の全員に加え、他部署のお世話になった方の分だけ用意し、小規模な職場の場合は所属に関係なく全員に渡すと角が立ちません。

夜勤の場合は出勤時間を調整する

最終出勤日が夜勤の場合、夜勤入りと夜勤明けの時間が挨拶できるタイミングです。通常よりも早めに出勤してミーティングの前に挨拶する、少し遅くまで残って挨拶するなど工夫します。

できるだけ多くの同僚にきちんと挨拶できるよう、自分自身のスケジュールを調整することが大切です。当日会えそうにない場合は、最後にシフトが被る日を確認して先に挨拶を済ませておきましょう。

まとめ

円満に退職するためにも、最後の退職挨拶は重要です。相手のスケジュールを把握してタイミングを見計らい、失礼にならないよう配慮しつつ感謝の気持ちを込めて簡潔に伝えましょう。また、自分の立場や病院の規模によっても挨拶して回るべき相手や、すませることは異なるため、丁寧にスケジュールを立てることが大切です。

「マイナビ看護師」では、無料の転職サポートに加え、退職に関するお悩みへのアドバイスも行っておりますので、転職をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

※当記事は2022年8月時点の情報をもとに作成しています

記事をシェアする
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

関連記事はこちら 関連記事はこちら

Related article

看護師転職 お役立ちガイド 看護師転職 お役立ちガイド

人気記事ランキング 人気記事ランキング

Ranking

新着・注目のコンテンツ 新着・注目のコンテンツ

New arrival・Featured

転職・復職に悩んだら、
まずはマイナビ看護師にご相談ください。

業界を熟知したキャリアアドバイザーと
一緒に、
理想の転職を叶えましょう!

求人を探す

看護師の求人を資格から探す

看護師の求人を勤務形態で探す

看護師の求人を雇用形態で探す

看護師の求人を施設形態で探す

看護師の求人を担当業務で探す

看護師の求人を診療科目で探す

看護師の求人をこだわりで探す

看護師の求人を勤務地で探す

看護師の求人を資格から探す

看護師の求人を勤務形態で探す

看護師の求人を雇用形態で探す

看護師の求人を施設形態で探す

看護師の求人を担当業務で探す

看護師の求人を診療科目で探す

看護師の求人をこだわりで探す

看護師の求人を勤務地で探す