【看護師向け】志望動機のポイントや10個の例文を紹介!
看護師が就職・転職するときは、履歴書や職務経歴書に書く志望動機を考える必要があります。志望動機は、履歴書の中で数少ない自分の考えを述べられるスペースであり、書類選考や面接で重視される項目です。
しかし、「志望動機を書くことに苦手意識がある」「書く内容や書き方が分からない」という人は多いのではないでしょうか。当記事では、看護師志望者に向けて、志望動機を考えるときのポイントや例文、志望動機としてNGの内容、面接時の注意点を紹介します。
- ・看護師が志望動機を考えるときのポイント7選
- ・ポジティブな表現を取り入れる
- ・オリジナリティを持たせる
- ・志望先の情報を含める
- ・長く働きたいことをアピールする
- ・口頭でも伝えられるようにする
- ・文字数は200~300文字程度にする
- ・基本的な型を押さえる
- ・【シチュエーション・希望施設別】看護師の志望動機例文を紹介
- ・新卒で応募する場合の例文(1)
- ・新卒で応募する場合の例文(2)
- ・転職で応募する場合の例文(経験者)
- ・転職で応募する場合の例文(未経験者)
- ・ブランク明けで応募する場合の例文
- ・クリニックに応募する場合の例文
- ・急性期病院に応募する場合の例文
- ・小児科病棟に応募する場合の例文
- ・介護施設に応募する場合の例文
- ・美容外科・美容皮膚クリニックに応募する場合の例文
- ・看護師の志望動機で書いてはいけない内容とは?
- ・病院の立地に関する内容
- ・福利厚生・待遇に関する内容
- ・受け身の印象を与える内容
- ・看護師志望者が面接で志望動機を話すときの注意点
- ・まとめ
看護師が志望動機を考えるときのポイント7選
履歴書の志望動機に書くべき内容は、自分が志望先の病院・施設で働きたい理由や、看護師の職務に対する熱意などです。
採用担当者は志望動機に書かれた内容から、応募した看護師の個性や仕事に対する姿勢・モチベーションを読み取ります。学歴・職歴・資格など型通りの情報が多い中で、採用担当者に自分をアピールできる志望動機は、書類選考の結果を左右する重要な項目です。
以下では、看護師が志望動機を考えるときのポイントを7つに分けて紹介します。
ポジティブな表現を取り入れる
志望動機で書く内容には、なるべくポジティブな表現を取り入れましょう。ポジティブな表現が多い志望動機は、前向きな人間であると採用担当者に印象付けられます。
ネガティブな内容になりやすい退職理由も、ポジティブな表現を取り入れることが重要です。たとえば「前職ではスキルアップができなかった」では、「成長できない理由を職場に転嫁している」と採用担当者に思われます。「前職の職務経験を生かして新しい環境でスキルアップしたい」と書けば、スキルアップの希望を伝えつつも、採用担当者にネガティブな印象を与えません。
オリジナリティを持たせる
志望動機には自分の言葉を使い、オリジナリティを持たせた文章を書いてください。自身の臨床経験や志望先への熱意を含めた文章は、説得力のある志望動機として採用担当者に響きます。
そのため、志望動機の例文はあくまでも1つの参考として使用しましょう。企業の採用担当者は多くの志望動機を読んでいるため、例文をそのまま使ってしまうと「自分で考えた例文ではない」と見抜かれる可能性があります。志望動機を書いた後は、例文と同じ表現やありがちな言い回しがないかを確認することがおすすめです。
志望先の情報を含める
志望動機に書く内容には、志望先の情報や求める看護師の人物像を落とし込むこともポイントです。「自分は志望先について調べている」「求める人物像を理解した上で応募した」と示すことで、採用担当者に採用条件とマッチする人材と印象付けられます。志望動機を書きだす前に、志望先のホームページを閲覧したり施設の見学会に参加したりして情報収集しましょう。調べるとよい情報は、下記の通りです。
- 病床数や患者数など施設の基本情報
- 施設の理念と方針
- 力を入れている領域や診療科
- 提供する医療技術や医療機器の特徴
- 看護部の方針と看護体制
- 活躍している看護師の紹介と業務内容
- 求人情報の応募条件や仕事内容
志望先の情報を調べるときは、転職サイトのアドバイザーを利用することもおすすめです。転職サイトのアドバイザーは求人を出している施設の特徴を理解しているため、求める人物像も詳しく教えてくれるでしょう。
長く働きたいことをアピールする
採用担当者は、なるべく長く働いてくれる人材を採用したいと考えています。志望動機には志望先に対する熱意を書いて、長く働きたいとアピールすることが重要です。「長く働きたい」だけではなく「長く働いてどのような努力をするのか、何を目指すのか」までを書きましょう。
なお、「キャリアアップを図りたい」や「経験の場としたい」と志望理由に書くと、「将来的に転職するのでは」と採用担当者に思われるおそれがあります。「貴院で長く働き、特定領域の認定看護師から専門看護師へとキャリアアップしたい」のように、将来的なキャリアステップを含めると長く働きたいことをアピールできます。
口頭でも伝えられるようにする
書類選考通過後の面接では、面接担当者に志望動機のことを必ず聞かれます。履歴書に書いた志望動機は、口頭でも伝えられるようにしましょう。ただし、履歴書に書いた志望動機をそのまま丸暗記して質問に答えるのはNGです。「機械的な回答」と面接担当者に受け取られるため、注意してください。
志望動機に書いた内容と、面接で答える内容に一貫性を持たせることはもちろん、熱意が伝わる話し方をすることも重要です。口頭で伝える志望動機には、履歴書の欄内には書ききれなかった内容や思いを含めると、面接担当者に響く回答ができます。
文字数は200~300文字程度にする
履歴書の志望動機は読みやすい大きさの文字で、限られた欄内に収まる文字数で書く必要があります。おすすめの文字数は200~300文字程度です。
志望動機が200文字よりも短いと欄内の余白が多くなり、志望した熱意が伝わりません。一方で、300文字よりも長いと、アピールポイントが伝わりにくい文章となってしまいます。志望動機でアピールしたい点を過不足なく伝えられる文字数が、200~300文字程度です。
基本的な型を押さえる
志望動機を書くときは、基本的な型を押さえることが大切です。基本的な型を押さえることで、スムーズに志望動機を作成できます。志望動機の書き方に迷ったら、下記の構成で文章を作ってみましょう。
(1)自身の熱意や経験、どのような考えを持っているか
↓
(2)自身の考えを踏まえた上で、志望先の施設にどのような魅力や特徴があるか
↓
(3)志望先の施設で生かせる自身の経験や強みは何か、どのような働き方をしたいか
基本的な型を押さえて作成した志望動機は、採用担当者にとって読みやすいだけではなく、志望者の考えや人物像を理解する助けにもなります。自分が志望した理由に納得してもらい、志望先の施設で働く姿を採用担当者にイメージさせることが、志望動機を書くときの大切なコツです。
【シチュエーション・希望施設別】看護師の志望動機例文を紹介
看護師の志望動機は、新卒・中途といった志望者の状況はもちろん、クリニックや病院などの施設によっても適切な内容が異なります。志望動機に書く内容は、それぞれのシチュエーション・希望施設を踏まえることが大切です。
以下では、志望者のシチュエーション・希望施設別に例文を紹介します。
新卒で応募する場合の例文(1)
<例文>
私は地域に貢献できる看護師として働きたいと考えて、貴院を志望いたしました。
私が看護師になりたいと思ったきっかけは、中学生の頃にケガで入院したとき、病院の看護師さんにとても丁寧に看護していただいたことです。ケガや疾患で来院する人に優しく接し、治療の手助けを行う職業に興味を持ち、看護師として働きたいと考えるようになりました。
貴院は「地域に密着し、いきいきとした生活に貢献する」という理念で、地域に根差した医療を提供していらっしゃいます。私も貴院で働く看護師の一人として、信頼される看護を提供することで地域へ貢献したいと考えております。
例文では、自分が目指す看護師像を書いた後で、看護師になりたいと思ったきっかけを書いています。看護師像ときっかけの結び付きを示して、志望動機に説得力を持たせることがポイントです。自分が目指す看護師像は志望先の施設で叶えられることも必ず書いてください。
新卒で応募する場合の例文(2)
<例文>
私は新しい命の誕生にかかわる看護師として働きたいと思い、貴院を志望いたしました。
私が高校生のときに、年齢の離れた姉が出産しました。半日ほどかかったお産の間、助産師さんや看護師さんの手厚く看護をする姿に感動したことが、私が産科で働く看護師を目指したきっかけです。
貴院は産科・婦人科に力を入れていて、妊婦の患者様が安心して出産できる医療体制を提供していらっしゃいます。貴院が開催した病院見学会に参加した際、看護師さんと患者様が笑顔でコミュニケーションを取る姿を拝見し、患者様に信頼されることを大切にしていると感じました。
私は産科で働く看護師として、妊婦の患者様に信頼される看護を提供したいと思い、貴院を志望いたします。
新卒の看護師が特定の診療科で働きたいときの例文です。志望先が自身の希望にマッチしていて、志望先への就職を真剣に考えていると書くことで、長く働き続ける人材であるとアピールできます。
転職で応募する場合の例文(経験者)
<例文>
前職では総合病院の外科病棟で7年間働き、術前術後の患者様への看護ケアを担当いたしました。経験した主な業務は、バイタルサイン測定や指示された薬剤の投与、手術室への送り出しと申し送りです。
前職で得られた経験と技術を生かし、貴院に入職した後もより多くの症例を経験して、外科病棟の看護師として専門性を高めたいと考えております。
貴院は年間の手術件数が多く、認定看護師も多く活躍していらっしゃいます。自分の専門性を高めて、患者様に質の高い看護ケアを提供したいと思い、貴院を志望いたしました。
例文では、外科病棟で働いた経験のある看護師が、同じ診療科で転職するケースを紹介しています。看護師経験者の志望動機は、自分が前職で経験した業務を具体的に説明することが大切です。また、自分が即戦力であることを忘れずにアピールしましょう。前職の経験をどのように生かせるのか、転職後はどのような働き方ができるのかを書くと、採用の可能性を高められます。
転職で応募する場合の例文(未経験者)
<例文>
前職では、介護老人保健施設の介護職員として4年間勤務いたしました。介護職員の立場では入所者様に行えるサポートに限界があり、高齢者にもっと寄り添える立場で働きたいと考えたことが、看護師への転職を決意した理由です。
看護専門学校では看護師が行えるケアや医療知識を学び、本年に看護師資格を取得いたしました。
貴院は病床数が多く、高齢の患者様にも医療を提供しておられます。前職の介護職員で得た高齢者対応の経験も生かしながら、看護師として働くことができると考え、貴院を志望いたしました。
異なる業種から看護師へと転職する場合は、前職について分かりやすく説明することが大切です。看護師への転職を決意した理由と資格取得の経緯も書くことで、軽い気持ちで転職活動に臨んでいないと示せます。例文で紹介した介護職員のように、前職の経験が看護師の仕事でも生かせるケースでは、生かせるポイントを積極的にアピールしましょう。
ブランク明けで応募する場合の例文
<例文>
私は大学病院の急性期病棟で看護師として8年間勤務いたしましたが、出産と育児のために離職いたしました。今年は子どもが小学校へ就学する年齢となり、生活に余裕ができたため看護師への復職を希望していたところ、総合病院である貴院の募集を拝見して志望いたしました。
離職中も看護師として復職するための準備は進めており、復職支援のセミナーで技術研修などを受講しております。貴院に入職後は、ブランクがある分より一層努力に励み、患者様の回復に貢献できる看護師として働きたいと考えております。
例文のように離職した理由は必ず書きましょう。また、「子どもが小学校へ就学する」など、前職を離職した理由が解消されたことを示すと、採用後に再び離職はしない旨を伝えられます。復職のために努力したこともアピールし、看護師として働きたいという熱意を盛り込むと効果的です。
クリニックに応募する場合の例文
<例文>
前職では総合病院の療養病棟で10年間勤務し、透析療法指導看護師の資格も取得いたしました。長期療養が必要な患者様に透析などの看護ケアを提供する中で、より早い段階で患者様の治療に貢献したいと考えるようになり、貴院を志望いたしました。
透析クリニックである貴院は、地域の高齢者に在宅医療も含む透析を提供していらっしゃいます。患者様に可能な限り透析を提供する姿勢に感銘を受けたことが、貴院を志望した理由です。
貴院で透析ケアを提供する看護師として働き、透析を必要とする患者様の健康に貢献したいと考えております。
例文のように総合病院からクリニックへと転職したい場合は、クリニックが掲げる理念や施設方針を理解することが大切です。また、クリニックは専門分野に特化している傾向にあります。自身の強みと志望先の専門分野が一致しているときは、志望動機でアピールすることがおすすめです。
急性期病院に応募する場合の例文
<例文>
看護学校の卒業後は慢性期病棟で5年間勤務し、患者様が在宅復帰するためのリハビリや看護ケアに従事いたしました。慢性期病棟は手技を行う機会が少なく「最前線の医療現場でより多くの手技を身に付けて働きたい」という思いが強くなったことが、急性期病院の貴院を志望した理由です。
中核病院として地域の急性期医療を担う貴院では、救急看護や手術看護の認定看護師も多く活躍していらっしゃいます。私も貴院に入職後は、多くの症例を通して急性期ケアや緩和ケアを学び、貴院に貢献できる認定看護師を目指す所存です。看護師としての専門性を高めながら、患者様に寄り添える質の高い看護を提供したいと考えております。
慢性期病院から急性期病院へと転職する場合の例文です。急性期病院は患者さんの容体急変が多いハードな職場であるため、志望動機では「なぜハードな職場に転職したいのか」を説明するようにしましょう。応募先の急性期病院が求めている人材を深掘りすると、自分が急性期病院に貢献できる人材だとアピールする志望動機になります。
小児科病棟に応募する場合の例文
<例文>
前職では、総合病院の内科と小児科の混合病棟で3年間勤務いたしました。私が小児科病棟の看護師として働きたい理由は、子どもが好きなことに加えて、小児看護の領域で専門性を高めたいと考えたためです。地域の中核病院である貴院で、小児科病棟の募集があることを拝見し、応募させていただきました。
私が目指す看護師像は、子どもたちの回復と健康な成長に貢献できる看護師です。貴院に入職後は、病棟経験を生かして子どもたちに温かな看護を行い、ご家族とのコミュニケーションにも力を入れて働きたいと考えております。
小児科病棟を志望した理由が「子どもが好き」だけでは、強くアピールできる志望動機にはなりません。自身の経験や病院側が持つ特徴と絡めて、「なぜ自分が小児科病棟を志望したのか」を説明してください。小児科病棟で働く看護師は、子どもの保護者への対応も行います。志望動機では、コミュニケーション能力の高さや、保護者と信頼関係を築けることのアピールも大切です。
介護施設に応募する場合の例文
<例文>
私は、総合病院の循環器科病棟に6年間勤務いたしました。経験した主要な業務は、バイタルチェックや採血・点滴、夜勤帯の介助業務です。病棟では高齢の患者様へのケアを担当する機会が多く、高齢者の健康な暮らしに貢献できる業務全般をより深く学びたいと考えるようになりました。
貴施設が「利用者様が毎日いきいきと安心して暮らせる」という理念の下、利用者様を第一に考えた手厚いケアを提供していらっしゃることに魅力を感じ、志望いたしました。貴施設に入職後は、病棟勤務で得た経験を生かし、利用者様の暮らしをサポートする看護師として働きたいと考えております。
内科病棟から介護施設へと転職する場合の例文です。介護施設と病院では看護師の働き方に違いがあるため、志望動機には前職で経験した業務を具体的に書きましょう。介護施設の採用では、志望者の人間性も重視されます。志望先の介護施設が掲げる理念や介護の方針を調べ、自分が共感したポイントや、利用者にどのような介護を提供したいかを盛り込むとよいでしょう。
美容外科・美容皮膚クリニックに応募する場合の例文
<例文>
私は総合病院の外来で5年間勤務いたしましたが、患者様一人ひとりともっと深く向き合える仕事をしたいと考えておりました。
美容分野に強く興味を持ったきっかけは、知人が整形手術を受けた後に、自信に満ちた明るい顔をするようになったことです。患者様の暮らしや生活をよりよくする働き方も看護師にはあると考えて、美容外科クリニックの貴院を志望いたしました。
貴院は美容整形の年間施術数が多く、患者様にご満足いただける施術を提供していらっしゃいます。貴院で働くことで、患者様のデリケートな悩みにも親身に寄り添い、解決に貢献できる看護師になりたいと考えております。
美容外科・美容皮膚クリニックは、一般的な病院とは提供する医療の種類が異なります。例文のように、「自分がなぜ美容医療に興味を持ったのか」を説明しましょう。志望先が提供する施術の種類や実績も盛り込むと、志望先への理解を示すことができます。
看護師の志望動機で書いてはいけない内容とは?
志望動機では自分をアピールするチャンスですが、中には書いてはいけない内容もあります。採用担当者に響く内容の志望動機にするには、NGとなる内容も事前に知っておくことが重要です。
以下では、看護師の志望動機で書いてはいけない内容を、理由も含めて解説します。
病院の立地に関する内容
「駅から徒歩圏内に立地していて毎日の通勤がしやすい」など、病院の立地に関する内容を志望動機に書くことは出来るだけ控えましょう。志望動機で立地がいいことのみを魅力として挙げると、「立地がよければ自院ではなく他の病院でもいいのでは」と採用担当者は感じてしまいます。
確かに、求人情報を選ぶときには病院の立地は重要なポイントです。しかし、志望動機を書くときは「自分がどのように志望先を絞り込んだか」ではなく、「自分が志望先で何を実現したいのか」を念頭に置くとよいでしょう。。採用担当者が採用したいのは、志望先の病院で働きたいという熱意のある人材です。そのため、立地が希望にマッチしている内容に終始するのではなく、業務内容への興味や自身の熱意に関する記載も入れるなどし、伝える内容のバランスを考えるようにしましょう。
福利厚生・待遇に関する内容
「基本給の高さに惹かれました」「年間休日数が多くて負担が少ないことに魅力を感じました」など、福利厚生・待遇に関する内容を志望動機に書くことも控えてください。給料のよさや休みの多さを志望動機として伝えると、「仕事への意欲がない」と採用担当者に感じさせる可能性があります。
また、福利厚生・待遇に関する内容は、前の職場に対する不満を感じさせる可能性があります。い。福利厚生・待遇の条件次第ではすぐに離職する人材と見なされ、書類選考の通過が難しくなってしまうこともあるので注意しましょう。そのため、上項と同様に福利厚生や待遇面の魅力に終始するのではなく業務内容への興味に関する記載も入れるなどし、伝える内容を意識することをおすすめします。
受け身の印象を与える内容
志望動機で「勉強させていただきたい」などのフレーズを使うと、採用担当者によい印象を与えられません。「勉強させていただきたい」「新人の気持ちで学びたい」は謙虚さや勉強熱心な面をアピールできるものの、受け身の印象を与えてしまうためです。
採用担当者は、入職後に自身の能力を発揮して、自院の利益に貢献してくれる人を採用したいと考えています。特に、転職者の中途採用では採用側にとって即戦力となる人が基本的な採用条件です。志望動機では受け身の印象を与える内容よりも、自分から積極的に動ける人材であることを書くとよいでしょう。
看護師志望者が面接で志望動機を話すときの注意点
面接担当者は、志望動機の内容以外にも、面接を通してさまざまな点を見ています。看護師志望者が面接で志望動機を話すときは、以下の点も意識して話すことが重要です。
・態度や表情はしっかりとしているか
志望動機を話すときの態度や表情に誠意を出すことで、自身の熱意を面接担当者に伝えられます。椅子には背筋を伸ばして座り、目線を合わせながら明るい表情でハキハキと話しましょう。話している最中に目線を逸らすと、「自信がないのかなと」と面接担当者は感じてしまいます。志望動機を話すときは、面接担当者と目線を合わせることを心がけてみてください。
・受け答えがしっかりとできるか
医師・同僚や患者さんと接する看護師は、コミュニケーション能力が必須となる仕事です。看護師としての適性を示すために、面接の受け答えはしっかりと行うことを意識しましょう。志望動機を質問されたときは、まず結論を先に述べて、次に理由を述べることが大切です。面接担当者は結論の後に理由を聞くことで、志望者の考えをスムーズに理解できます。
面接で志望動機について話す時間は1~2分程度です。しかし、紹介した注意点を押さえて志望動機を話すことで、短い時間でも面接担当者によい印象を与えられるでしょう。
まとめ
看護師の志望動機は、ポジティブな表現でオリジナリティのある内容を書くことが重要です。紹介した10個の例文でも取り上げたように、志望先の情報や求める人物像を理解した上で、長く働きたいことをアピールすると、採用担当者に響く志望動機が書けます。
また、志望動機について話す面接対策も必要です。志望動機で悩んでいる場合は、キャリアアドバイザーによる充実のサポートが受けられるマイナビ看護師をご利用ください。
監修:マイナビ看護師 キャリアアドバイザー
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