看護師におすすめのダブルライセンスとは? 取得するメリットや選び方|お役立ちガイド | 【マイナビ看護師】≪公式≫看護師の求人・転職・募集

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vol.101 キャリアアップの強化書

看護師におすすめのダブルライセンスとは? 取得するメリットや選び方

2026.10.09 2026.10.07

「看護師として専門性を高めたい」「キャリアの選択肢を広げたい」と考えた時、ダブルライセンスの取得を検討する方もいるでしょう。

この記事では、看護師におすすめのダブルライセンスや関連資格を、医療・看護系、介護・福祉系などの分野別に紹介します。取得するメリットや注意点、自分に合う資格の選び方も解説するので、今後のキャリアを考える際の参考にしてください。

※ここでは他職種の国家資格だけでなく、看護師としての専門性を極める上位資格(認定看護師等)も含めて紹介します

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監修
宮崎萌絵

宮崎 萌絵(みやざき もえ)
看護師としてICU・救急の臨床現場を経て、消化器内科クリニックに勤務。現在はキャリアコンサルタントとして、看護師の転職・キャリア支援や看護学生のキャリア相談にも従事。急性期から慢性期までの現場理解をもとに、看護師の働き方やキャリア形成に関する情報を分かりやすく発信している。

看護師のダブルライセンスとは

看護師のダブルライセンスとは、看護師資格に加えて、業務に関連する別の専門資格をあわせて保有することを指します。近年、医療や介護の現場が複雑化するなかで、より質の高いケアを提供したり、キャリアの選択肢を広げたりする手段として注目されています。

ダブルライセンスと一口に言っても、保健師や助産師のように看護師免許と深く関わる国家資格から心理ケアや福祉に関する資格まで、その種類はさまざまです。複数の専門性を持つことで、患者さんや利用者さんの状態をより多角的に捉えられるようになり、看護の幅を広げることにつながります。

看護師におすすめのダブルライセンス【医療・看護系】

医療や看護に関連する資格は、看護師資格との親和性が高く、知識を日々の看護実践や多職種連携に生かしやすい点が特徴です。専門知識や技術を深めることで、より高い専門性を発揮できるようになります。ここでは、保健師や助産師などのダブルライセンスに加え、認定看護師・専門看護師など、看護師としての専門性を高める関連資格を紹介します。

保健師

保健師は、病気の予防や健康維持・増進を目的とした保健指導を行う国家資格です。看護師免許とあわせて取得する人が多い、代表的なダブルライセンスの1つといえます。

保健師の主な活躍の場は、自治体の保健所や保健センター、一般企業の健康管理室などです。病院勤務と比べて日勤帯の規則正しい勤務形態を選びやすく、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。

関連記事:病気のスペシャリストとして企業や学校で活躍する人気資格「保健師」

助産師

助産師は、妊娠・出産から産後のケア、新生児の健康管理、乳幼児期までの育児をサポートする女性限定の国家資格です。周産期医療の現場において、専門的な役割を担います。

病院や診療所の産婦人科で勤務するだけでなく、経験を積んだ後は、一定の条件を満たせば助産院を開業し、独立できるのもこの資格ならではの特徴です。母子の命と健康を支える領域で、専門性を深めながら活躍したい人に向いています。

関連記事:独立も夢じゃない! 女性限定の国家資格 「助産師」

認定看護師

認定看護師は、特定の看護分野において高度な看護技術と知識を有すると認められた看護師です。別職種の免許ではなく、看護師免許を基盤として専門性を高める資格といえます。「緩和ケア」「クリティカルケア」「糖尿病看護」など、多岐にわたる専門分野が定められています。

資格を取得することで自部署での実践はもちろん、院内全体の看護の質向上に向けて、指導や相談対応を担うこともあります。現場でのケアの質を高め、特定の領域でリーダーシップを発揮したい場合に役立つ資格です。

関連記事:いつかは取りたい!キャリアアップ資格の代表格 「認定看護師」

専門看護師

専門看護師は、特定の看護分野において卓越した看護実践能力を有すると認められた看護師です。認定看護師と同様に別職種の免許ではなく、看護師免許を基盤とした資格になります。「がん看護」「精神看護」「在宅看護」などの専門分野があり、より高度な看護実践や調整、相談支援などを担います。

認定看護師に比べて、患者さんや家族への直接的なケアだけでなく、倫理的な問題の調整や多職種間の連携を円滑に進める役割も担います。大学院修士課程での修学が必要となるため、取得のハードルは高めですが、組織や地域全体を視野に入れた高度な看護実践に携わりたい人に適しています。

関連記事:取得難易度は高いがチャレンジしたい「専門看護師」

公認心理師・臨床心理士

公認心理師や臨床心理士は、心理学の専門知識を用いて心のケアを行う専門職です。身体の治療だけでなく、患者さんや家族が抱える精神的な負担や不安にアプローチするための知識や技術を身につけられます。

医療現場では、緩和ケアや精神科領域はもちろん、一般病棟における患者さんや家族への心理的支援にも知識や技術を生かせます。看護の知識に心理支援の専門性を加えたい人に適した資格といえます。

関連記事:看護師注目の人気国家資格! 「公認心理師」ってどんな仕事?

救急救命士

救急救命士は病院に搬送される前の救急現場や救急車内などで、医師の指示のもとで救急救命処置を行う国家資格です。2021年の法改正により、救急外来などの医療機関内でも一部の救命処置を行えるようになりました。

救急医療や災害医療の分野で専門性を高めたい看護師に適した資格です。病院前救護から初期治療までの流れを理解することで、救急医療をより広い視点で捉えられるようになります。

ただし、看護師資格と救急救命士資格を保有しているだけで、勤務中に両職種の業務を自由に切り替えられるわけではありません。医療機関内で救急救命士として処置を行う場合は、救急救命士としての配置や業務範囲、医師の指示、必要な研修などの要件を確認する必要があります。

看護師におすすめのダブルライセンス【介護・福祉系】

高齢化が進むなか、医療と介護・福祉の連携はますます重要になっています。看護師資格に加えて福祉系の資格を取得することで、患者さんや利用者さんを生活者として捉え、より幅広い支援を行いやすくなるでしょう。

ここでは、看護師とのダブルライセンスとして取得されることの多い介護・福祉分野の資格を紹介します。

ケアマネジャー

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要支援や要介護の認定を受けた人が適切な介護サービスを利用できるよう、ケアプランの作成や関係機関との調整を行う専門職です。

看護師としての臨床経験や医学的知識を生かしてケアプランを作成できるため、医療ニーズの高い利用者さんの支援で専門性を発揮しやすくなります。主な活躍の場は居宅介護支援事業所や地域包括支援センターなどです。

なお、ケアマネジャーには、勤務先や担当業務に応じて専従・専任などの配置要件が設けられている場合があります。そのため、看護師とケアマネジャーの資格を保有していても、同一の勤務時間内に両職種として配置されるとは限りません。実際の兼務の可否は、事業所の種類や人員配置基準、自治体の運用などによって異なるため、勤務先や自治体への確認が必要です。夜勤のない働き方へ移行したい人や、在宅療養支援のコーディネーターへキャリアチェンジしたい人にとって、選択肢となる資格です。

関連記事:超高齢社会によりニーズがますます高まる 「ケアマネージャー(介護支援専門員)」

介護福祉士

介護福祉士は高齢者や障がいのある方などに対して、入浴や排泄、食事などの身体介助や生活支援を行う、介護分野で唯一の国家資格です。

看護師としての知識や経験に、介護福祉士の生活支援に関する専門知識や技術を掛け合わせることで、利用者さんの「生活」に焦点を当てたよりていねいなケアを実践できるようになります。特に療養病棟や訪問看護ステーション、介護老人保健施設などでは、利用者さんの生活に寄り添った支援に役立ちます。

ただし、看護師と介護福祉士の両資格を保有している場合でも、どの職種として配置されるかは勤務先の人員基準や雇用契約によって異なります。

社会福祉士

社会福祉士は、病気や障がい、経済的な困窮などによって生活上の困難を抱える人からの相談に応じ、福祉制度の活用や社会復帰に向けた支援を行う国家資格です。

病院の退院支援部門や地域包括支援センターなどで、相談援助業務に携わる際に専門性を生かせます。看護師の身体的なアセスメント能力に、社会福祉士が持つ社会資源や福祉制度の知識が加わることで、患者さんや家族が抱える生活課題に対して、より包括的な支援が可能になります。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神障がいのある人やその家族からの相談に応じ、日常生活への適応や社会復帰に向けた助言、就労支援などを行う国家資格です。

精神科病院やメンタルクリニック、障害福祉サービス事業所などで活躍しています。看護師として勤務する場合にも、福祉制度や地域移行に関する知識を、退院支援や地域生活を支える看護に生かせます。看護師の持つ精神科看護の知見に、精神保健福祉士の福祉制度や地域移行のノウハウが加わることで、退院支援や地域生活の維持において、より包括的な支援を実践できるようになります。

看護師におすすめのダブルライセンス【キャリアの幅を広げる資格】

医療や介護・福祉以外の専門知識を身につけることで、看護師としての活躍の幅を広げられます。ここでは、看護師のキャリアの幅を広げるダブルライセンスとして注目される4つの資格を紹介します。

管理栄養士

管理栄養士は、一人ひとりの状態に合わせた栄養指導や食事の管理を行う国家資格です。

看護師の臨床経験に、管理栄養士の栄養学の知識が加わることで、病気の予防から治療、回復期に至るまで、より効果的な食事療法の提案が可能になります。特に生活習慣病の指導や栄養サポートチーム(NST)での活動、訪問看護における在宅療養者の栄養管理など、身体面と栄養面の両方から支援を行いたい場合に役立ちます。

臨床工学技士

臨床工学技士は、人工呼吸器や人工透析装置、人工心肺装置といった生命維持管理装置の操作や保守点検を行う医療機器の専門職です。

医療機器の高度化が進むなか、機器の構造や仕組みを理解したうえで看護を実践できることは強みになります。主に手術室や集中治療室(ICU)、透析クリニックなど、医療機器を扱う機会が多い現場において、より安全で質の高い看護の提供に役立ちます。

注意点として、臨床工学技士の資格を保有していても、病棟看護師として配置されている時間に、臨床工学技士としての業務を自由に兼任できるわけではありません。実際にどちらの職種として従事するかは、勤務先の人員配置や雇用契約、業務分担などによって決まります。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)は、身体や精神、言語の機能回復を目指してリハビリテーションを行う国家資格です。

看護師がリハビリ職の知識を身につけることで、日々の看護ケアにおいて解剖運動学的な視点に基づいたポジショニングや離床援助、摂食嚥下の観察が的確に行えるようになります。

なお、医療法や診療報酬の規定上、看護師として勤務しながらリハビリテーション料を算定することはできません。現場では「リハビリの視点を持った看護師」として多職種連携の架け橋になったり、生活期・在宅医療において自立支援の視点を看護実践に落とし込んだりする場面で真価を発揮します。

産業カウンセラー

産業カウンセラーは企業などで働く人を対象に、心理学の知識を用いてメンタルヘルスケアやキャリア開発の支援を行う資格です。

働く人のストレスや人間関係の悩みに寄り添うスキルが身に付くため、企業で従業員の健康管理やメンタルヘルス支援に携わる際にも役立ちます。また、医療現場においても、同僚看護師へのメンタルヘルス支援や、円滑なコミュニケーションづくりに生かせます。

関連記事:看護師のキャリアアップにおすすめの資格11選|主なキャリアの種類も

自分に合うダブルライセンス・資格の選び方

ダブルライセンスの取得には時間や費用がかかる場合もあるため、自分のキャリアプランに合った資格を選ぶことが大切です。ここでは、資格選びで押さえておきたい4つのポイントを解説します。

将来働きたい分野から選ぶ

まずは、「将来どのような場所で、どんな人を対象にケアを行いたいか」という明確なビジョンから逆算して考えましょう。例えば、地域に根差した支援に携わりたい場合は保健師やケアマネジャー、急性期医療の専門性を高めたい場合は認定看護師などが選択肢となります。

自分の興味や関心がある分野であれば、資格取得に向けた学習のモチベーションも維持しやすくなるでしょう。

取得難易度や学習期間・通学の有無を確認する

資格によって、取得までに必要な時間やルートは大きく異なります。数日〜数カ月程度の講習や試験で取得できるものから、指定の養成校や大学院で長期間学ぶ必要があるものまでさまざまです。

また、実務経験が受験要件に含まれている場合もあります。自分が目指す資格の条件や試験の難易度をあらかじめリサーチし、現実的な計画を立てることが大切です。

現在の看護師業務と両立できるか考える

働きながら資格取得を目指す場合、日々の看護業務やプライベートとのバランスを保てるかどうかも重要なポイントです。レポート提出や実習、通学が必要な資格の場合、シフトの調整や職場の協力が必要になることもあります。

資格によって必要な学習時間や取得方法は異なります。現在の勤務状況や生活環境を踏まえ、継続して学習に取り組めるかを検討しておきましょう。

資格取得後にどのような働き方をしたいか考える

資格を得ること自体がゴールになってしまわないよう、取得後の活用方法を具体的にイメージしておきましょう。資格を生かして現在の職場で専門性を高めたいのか、新しい領域へ挑戦したいのかによって、選ぶべき資格は変わります。

資格取得後にどのような働き方を実現したいのかを明確にしておくことで、自分に合った資格を選びやすくなります。

ダブルライセンス取得時の注意点

ダブルライセンスの取得はメリットがある一方で、考慮しておきたい点もあります。資格取得を目指す前に、以下の4つのポイントを確認しておきましょう。

2つの資格を同一の勤務時間内に生かせるとは限らない

医療機関や介護事業所では、職種ごとに人員配置基準や施設基準、専従・専任要件などが定められています。そのため、ダブルライセンスを保有していても、同一の勤務時間内に2つの職種として配置されたり、それぞれの職種に係る診療報酬・介護報酬を同時に算定できたりするとは限りません。例えば、看護師として配置されている時間に、同時に理学療法士としてリハビリテーション料を算定することはできません。

実際の兼務の可否や必要な勤務区分は、施設・事業所の種類や雇用契約、配置基準、算定要件などによって異なります。資格取得を検討する際は、「2職種の業務を同時に行うこと」だけを前提にせず、もう一方の資格で得た知識や視点を、主たる職種のアセスメントやケア、多職種連携にどう生かすかという観点で考えることが大切です。

資格取得に時間と費用がかかる

難易度の高い国家資格や特定の専門資格を目指す場合、学費や受験費用、教材費などで数十万〜数百万円単位のまとまった費用が必要になることがあります。また、通学や実習のために一定の期間を学習に費やさなければなりません。

資格取得にかかる費用や学習期間を踏まえたうえで、自身のキャリアにどのように生かせるかを考えておくことが大切です。また、奨学金や資格取得支援制度などのサポートが利用できるかも確認しておきましょう。

必ずしも給与アップにつながるとは限らない

資格を取得したからといって、必ずしも給与アップにつながるとは限りません。勤務先の規定に資格手当が設けられていない場合、どれだけ高度な資格を持っていても、基本給や賞与に直接反映されないことがあります。

給与面への影響が気になる場合は、事前に現在の職場の就業規則を確認しておきましょう。また、資格取得後のキャリアプランもあわせて考えておくことが大切です。

取得後も継続的な学習が求められる場合がある

資格によっては定期的な更新手続きや研修への参加が必要な場合があります。また、専門性を維持・向上させるためには、取得後も継続して知識やスキルを磨いていくことが大切です。

ダブルライセンスは取得して終わりではありません。長期的な視点で学び続けながら、専門性を高めていく姿勢が求められます。

看護師のダブルライセンスに関するよくある質問

看護師におすすめのダブルライセンスは何ですか?

目指すキャリアの方向性によって異なりますが、現在の臨床現場で専門性を極めたい場合は、認定看護師や専門看護師がおすすめです。

また、病院以外の職場で働きたい場合や夜勤のない働き方を希望する場合は、保健師やケアマネジャーが候補にあがるでしょう。資格選びに迷った場合は、将来実現したい働き方から逆算して考えるのがおすすめです。

働きながらダブルライセンスを取得できますか?

資格の種類によっては、働きながら取得を目指すことも可能です。ただし、必要な学習時間や取得までのプロセスは資格によって異なります。

通信講座やeラーニングで学べる資格がある一方で、通学や実習が必要な資格もあるため、取得までの期間や学習方法を事前に確認し、無理のない計画を立てることが大切です。

ダブルライセンスは転職で有利になりますか?

ダブルライセンスは、特定の分野に関する知識や専門性をアピールする材料になります。応募先の業務内容と資格の内容が関連している場合は、選考で評価される可能性もあるでしょう。

ただし、転職では資格だけでなく、これまでの実務経験や看護師としての基本的なスキルも重視されます。資格はあくまでプラスアルファの要素として考えることが大切です。

ダブルライセンスを取得すると給料は上がりますか?

ダブルライセンスを取得したからといって、必ずしも給与が上がるとは限りません。資格手当の有無や評価制度は勤務先によって異なるため、資格を取得しても給与に直接反映されない場合があります。

一方で、資格を生かして専門性の高い業務に携わったり、キャリアの選択肢を広げたりすることで、結果として収入アップにつながる可能性もあります。

ダブルライセンスがなくてもキャリアアップできますか?

ダブルライセンスがなくてもキャリアアップは可能です。日々の業務を通じて経験を積み、リーダー業務や新人教育、委員会活動などに携わることで、専門性や実践力を高めていけます。

資格取得はキャリア形成の手段の1つです。資格の有無にかかわらず、経験を重ねながら自分らしいキャリアを築いていくことが大切です。

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