超高齢社会によりニーズがますます高まる 「ケアマネージャー(介護支援専門員)」|お役立ちガイド | 【マイナビ看護師】≪公式≫看護師の求人・転職・募集

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vol.006 キャリアアップの強化書

超高齢社会によりニーズがますます高まる 「ケアマネージャー(介護支援専門員)」

2018.07.26 2022.09.29

超高齢化社会により、介護系資格の需要が高まっています。中でも、注目を集めているのが「ケアマネージャー」です。看護師からのキャリアチェンジだけでなく、訪問看護のキャリアアップや病院で退院支援・調整を担当する看護師にとっても大いに活かすことができる資格です。

ケアマネージャーの基本情報

1. ケアマネージャーとは

ケアマネージャーの正式名称は介護支援専門員。介護保険法のもと、「要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの」と定められており、介護を必要とする人が介護保険サービスを受けられるように、ケアプランの作成やサービス事業者との調整を行うのが主な仕事です。ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験を受験し、合格する必要があります。

2. ケアマネージャーの役割

介護保険制度では、保険給付の対象者である要介護者等に対してケアマネジメントが行われることになります。その際に、個々の要介護者等の解決すべき課題や状態に即した「利用者本位の介護サービス」が適切かつ効果的に提供されるように調整するのがケアマネージャーの役割。介護を必要とする要介護者等と、介護サービス事業者や自治体の機関をつなぐ存在であり、作成するケアプラン一つで要介護者の生活が大きく変わるため、介護保険制度や医療、福祉業界の様々なサービスを熟知しておく必要があります。

3. ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーの仕事は、「要介護認定に関する業務」「介護支援サービスに関する業務」「介護サービス給付に関する業務」の3つに大別できます。

①要介護認定に関する業務

・要介護認定書類作成・申請の代行 介護保険制度を使ってサービスを利用するには、各自治体に「要介護認定申請書」を提出し、要介護認定を受ける必要があります。ケアマネージャーは、申請に際して本人に変わって申請書を作成、提出を行うことができます。

・要介護認定調査の受託 ケアマネージャーは、市町村の委託を受けて、要介護者等の「認定調査」を受託する場合もあります。認定調査とは、要介護認定申請を行った人を訪問し、心身状態や家庭環境を調査するもの。調査の結果は、要介護度を決める際の大事な資料となります。

②介護支援サービスに関する業務

・課題分析とケアプラン作成 要介護認定を受けた高齢者本人とその家族が抱える問題を確認し、介護サービスを利用するための「ケアプラン」を作成します。その際、どんなサービスを利用したいかを把握するだけでなく、できる限り自立した生活が送れるように目標を設定することや、目標を達成するためにどんなサービスを利用したらよいかを提案することも大事な仕事となります。

・サービス実施状況の確認 定期的にサービス担当者を集めて、ケアプランの内容を検討する会議(サービス担当者会議)を開催。介護サービスが順調に提供されているかどうかを確認します。加えて、要介護者等の自宅を訪問し、心身状態、家庭環境の変化、サービスへの要望などの確認も行います。

③介護サービス給付に関する業務

・支給限度額の確認と利用者負担額の計算 介護保険制度では、要介護度に応じて給付金の限度額が異なり、限度額を越えて介護サービスを利用する際は、超えた額をサービス利用者が自己負担しなければなりません。ケアマネージャーは、担当する要介護者等に対する支給限度額を確認し、毎月の利用料金負担額を計算し給付の管理を行います。

・サービス利用票とサービス提供票、給付管理票の作成 毎月、介護保険サービスの利用予定を記載した「サービス利用票」を利用者に交付するとともに、サービス利用票から各サービス事業者に関係する部分を転記した「サービス提供票」をサービス事業者に交付。それらをもとに、介護給付費の交付に必要な「給付管理票」を作成し、国民保険健康保険団体連合会に提出します。 なお、ケアマネージャーは、居宅介護支援事業所や介護保険施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など)、民間の介護施設(有料老人ホーム、グループホームなど)、地域包括支援センター、市区町村の福祉事務所や保険センター、社会福祉協議会などに所属して働くことになります。

資格取得までの流れ

ケアマネージャーの資格を取得するには、次の2つの条件をクリアしたうえで、各都道府県が実施する介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

①医師、看護師、薬剤師、保健師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、栄養士、管理栄養士などの国家資格等に基づく業務に、通算5年以上かつ900日以上従事していること

②生活相談員、支援相談員、相談支援専門員などの相談援助業務に、通算5年以上かつ900日以上従事していること

合格後は介護支援専門員実務研修を受講し、各都道府県に介護支援専門員資格登録簿への登録を申請。介護支援専門員証を取得することになります。ちなみに、平成29年度の合格率は21.5%。比較的難易度の高い試験といえます。

ケアマネージャーになるメリット

1. 確かな知識と技術が、キャリアアップにつながる

ケアマネージャーは、さまざまな介護資格の中でも難易度の高い資格。すぐにケアマネージャー職に就かない場合でも、レベルの高い専門知識と確かな技術があることは、将来の転職や昇進においてプラス材料になります。また、ケアマネージャーの資格、知識は、訪問看護の現場でも大いに活用できるでしょう。

2. 夜勤がないので、仕事と家庭の両立が図れる

サービス利用者からの特別な要請や急なトラブルがなければ、ケアプランの作成や利用者宅への訪問、各種書類の作成などは、基本的に昼間の業務。夜勤の必要がないので、仕事と家庭の両立が図りやすい環境といえるでしょう。

3. 利用者の生活が改善されたときは、大きな喜びが感じられる

ケアマネージャーは、利用者やその家族はもちろん、サービスに関わる介護事業者や自治体の機関などとの連携が必要とされる仕事。高いコミュニケーション能力と調整能力が求められるだけに大変な場面も少なくありません。しかしその一方で、自分のマネジメントによって利用者の生活が改善された時は、大きな喜びが感じられるでしょう。

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