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STEP3面接対策をする

看護師の面接の流れ|持ち物・服装・質問と逆質問への対策も

2019.06.23 2024.07.01

一般的な企業における転職活動の面接では、一次/二次/三次面接・役員/社長面接といったように、複数回に分けて行われることが基本です。一方で、看護師における転職活動の場合、複数回の面接を行う必要はなく、一回のみで合否が決まるケースが多くなっています。

貴重な面接だからこそ、応募先の病院や施設に対してきちんとアピールしなければなりません。そのためには、看護師の面接の流れやよくある質問、注意点などあらゆる準備が必要です。

そこで今回は、看護師の面接の流れとポイントから、持ち物・服装における必要準備、さらによく聞かれる質問例・回答例と注意点まで徹底的に解説します。転職を成功させたいと考えている看護師の人は、ぜひ参考にしてください。

目次

看護師の面接の流れとポイント

面接に臨むための心がまえを確認したら、続いては面接当日の流れを把握しましょう。何度もお伝えするように、看護師の転職の面接はたった一回であることがほとんどです。面接の流れを確認し、当日慌てることのないように落ち着いて臨んでください。

受付

面接当日は、会場に着いたらまず受付で来意を伝えます。 前日の確認メールなどで面接の部屋がわかっていても、スタスタと会場に向かうのではなく必ず受付を通るようにしてください。

「本日、〇時からの面接で伺いました(名前)と申します」と受付で伝えたら、待合室など待機する場所を案内されますので、面接開始まで座って静かに待機します。待ち時間があるからと言ってスマートフォンを触るのは控え、電源オフかマナーモードにしてカバンにしまっておきましょう。

待機~入室

時間になって面接会場に呼ばれたら、入室し、面接開始となります。入室前には軽くドアをノックし、中の応答を待ちましょう。「どうぞ」など、入室の許可があってからドアを開けて部屋へ入るようにします。入る時には「失礼します」と声をかけ、椅子に座る前には「(名前)と申します。よろしくお願いいたします」のように改めて挨拶します。椅子に座るときにも、面接官から「おかけください」などと許可があってから座ります。この時、カバンは椅子の横、もしくは椅子の後ろに置いておきます。

面接中

面接中は、面接官の話をよく聞き、ハキハキと簡潔に答えるようにします。姿勢は正して、笑顔を忘れずに応対しましょう。面接官が話をしている間は、相づちをしたり、頷いたりしてきちんと話を聞いていることを表現しましょう。自分が話すときには、丁寧な言葉づかいで、質問に対する明確な回答をはっきりと伝えるようにします。

もし、面接官の質問の意味がよくわからなかった・聞き逃したという場合には、聞き返したり、質問の意味を確認したりしても問題ありません。「聞き返すのは良くない」と思ってしまいますが、質問の意図に外れた回答をするよりもよっぽどマシですから、不明確な部分はきちんと確認してから答えるようにしましょう。話す時には、面接官の目をしっかりと見て話すと熱意が伝わりやすくなります。

退室

面接の終わりには、「これで面接は以上です」や「今回の結果は〇日までにご連絡します」と面接官から告げられます。このように言われたら椅子の横に立って、面接のお礼を伝えましょう。「本日はお時間をいただきありがとうございました。よろしくお願いいたします」と言ってしっかりとお辞儀します。カバンを持ってドアまで移動したら、再び面接官のほうを向いて、「失礼します」と挨拶しましょう。軽く一礼をしたら外へ出て、静かにドアを閉め退室します。

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看護師の面接に必要な事前準備

面接時の持ち物

準備不足が原因で、面接直前に焦りを感じてしまわないよう、持ち物・服装はあらかじめ準備しておくことがおすすめです。持ち物・服装は、看護師に限らずあらゆる職種の面接でも気になる部分となるでしょう。

ここからは、看護師の面接に必要な事前準備として、持ち物・服装について詳しく解説します。

持ち物

看護師の面接前には、下記の持ち物をすべて準備しておきましょう。

  • 応募書類(履歴書・職務経歴書・看護師免許のコピー)
  • 筆記用具(ペン・メモ帳・手帳)
  • 印鑑
  • 予備のストッキング

履歴書・職務経歴書は、「いかにきれいに・丁寧に作成されているか」も面接官にとってのチェックポイントとなります。多くの志望者が力を入れる部分でもあるため、手を抜かずに必ず丁寧に作成しましょう。

また、志望動機や逆質問の内容などは、紙のメモ帳に記入しておくことがおすすめです。近年ではスマートフォンのメモ帳アプリを使用する人も多くいますが、病院や介護施設などにおいては、面接の待ち時間中に常に携帯を触っているという印象を与えかねません。

服装

面接時の服装は、「応募先の採用担当者に与える印象」を左右する1つの要素です。基本マナーに則って、場を弁えた身だしなみを心がけましょう。

項目 ポイント
髪型 ロングヘアは1つにくくってにまとめたり、前髪が前に垂れないようにするなど、勤務中と同様の髪型が基本です。
服装 黒・紺・グレーなど、落ち着いた色のスーツが基本です。スーツがない場合は、白いブラウスに無地のジャケット・ワンピースもしくはスカートでも問題ありません。
ヒールが3~5センチ程度のシンプルなパンプスが基本です。

基本的には、清潔感のあるフォーマルなスタイルであれば問題ありません。また、メイクやアクセサリーといった身だしなみ部分も、派手にせずシンプルを心がけましょう。

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【例文あり】看護師の面接でよく聞かれる質問

面接をしている看護師の女性 面接では、どの職場においても志望動機や自己PRを必ず聞かれます。さらに、転職の場合はこれまでの経験や退職理由なども細かく質問される可能性があるでしょう。基本的に看護師の面接で聞かれる基本的な質問内容は、応募先によって大きな差がないため必ず対策しておくべきです。

ここからは、看護師の面接でよく聞かれる質問と答え方を、対策必須の質問と転職の際に聞かれる質問を紹介します。例文を挙げて分かりやすく紹介するため、ぜひ参考にしてください。

対策必須の3つの質問

看護師の面接では、就職・転職を問わず「自己紹介」「志望動機」「自己PR」について必ず質問されます。一つひとつの聞き方は違っても、必ず面接官に聞かれる内容となるため、事前に対策しておきましょう。

Q.自己紹介をしてください
〇〇 〇〇と申します。〇〇大学を卒業後、〇〇病院で〇年間勤めました。

今後はこれまで培った経験を生かし、貴院が力を入れている〇〇科で活躍したく、志望いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介では、まず自分の名前(フルネーム)と学歴・職歴を伝えることが基本です。加えて、ちょっとした志望動機や自身の強みも簡潔に添えましょう。

Q.志望動機を教えてください

私はこれまで、急性期病棟で患者様のサポートをしてきましたが、一人ひとりの患者様だけでなくそのご家族まで含めた支援をしたいと感じておりました。

貴院は、最先端の医療技術を積極的に生かし、患者様の治療とご家族まで含めた在宅復帰の支援をしていらっしゃいます。

今後の経験を生かしつつ、新たな看護知識をさらに身につけたいと感じ、貴院への志望を決意しました。

志望動機では、自身の経験やきっかけとなるエピソード・自身が感じる応募先の魅力・志望先でしたい働き方を組み込んで話すことがポイントです。就職の場合は、学生時代のエピソードでも問題ありません。「なぜ看護師になるのか」ではなく「なぜ当院を志望したのか」を問われる質問であるため、どの応募先にも言える内容ではなく応募先ならではの方針や特徴を盛り込んだ内容でなければならない点にも注意してください。

Q.自己PRをお願いします

私は、責任感があるという点に強みを持っています。前職ではその責任感を生かし、イレギュラーなトラブル対応時も上司や同僚と相談のうえ、率先して対応しておりました。

しかし、責任感が強い故に何らかの問題を抱えやすいところもあり、冷静な対応ができなくなっていると指摘を受けることがありました。このような自身の短所も理解した上で、なるべく周囲のスタッフの力を借りるよう心がけています。

採用担当者が自己PRを聞くのは、「応募者の人柄を知るため」が理由です。自己PRでは看護師業務となるべく関連性のある内容にしましょう。長所だけでなく、短所もあわせて伝えることもおすすめです。

転職の際に聞かれる2つの質問

看護師の転職活動における面接では、「これまでの経験」や「前職の退職理由」についても質問されます。

Q.これまでの看護師経験を教えてください

私は〇〇大学を卒業後、循環内科病棟で5年間勤務しておりました。

担当していた主な業務内容は患者様やご家族の各ケア・診療補助です。CCUが併設されている循環内科病棟だったため、より多くの業務を任せてもらえるよう経験を積みながら認定看護師資格も取得しました。

また、新人看護師のプリセプター・指導も行っており、多くのスタッフのマネジメント経験もあります。これまでの経験を生かして、さらに幅広い領域の知識を学びたく貴院を志望いたしました。

これまでの経験を聞かれた際は、「どのような病棟に何年間勤務しており、どのような業務を担っていたか」を具体的に伝えることがポイントです。資格がある看護師の場合は、資格を取得した経緯や次の職場でどのように生かせるかも伝えましょう。

Q.前職の退職理由を教えてください

前職の総合病院では、〇〇科に勤務して看護師として基本的なスキルを一通り身に付けました。経験を積みながら業務に生かせる資格も取得したところで、今後はより規模の大きい病院でさらなるスキルアップを目指したいと考えたため、退職を決意いたしました。

退職理由や転職理由を聞かれた際は、前職のマイナスな退職理由を伝えるのではなく、培った経験を踏まえてステップアップを目指している姿勢をアピールし、ポジティブな退職理由を伝えることがポイントです。採用側に「もしここで働いても、同じような理由ですぐに辞めるのではないか」と思われないよう、言葉選びは気を付けましょう。

看護師の面接における逆質問への対策|OK・NG例も

面接で逆質問の答える看護師

看護師の面接では、採用担当者から一通り質問がされたあと、「何か聞きたいことはないですか?」といった逆質問を受けることもあります。質問内容はもちろん、逆質問をするかどうかも自由です。

しかし、逆質問をしなかったら隠れていた疑問を解消できず、入社後にミスマッチを感じてしまったり、採用担当者から「入社・転職意欲や関心が低い」と判断されたりする可能性もあります。そのため、逆質問の内容も事前にきちんと準備しておきましょう。

下記は、逆質問のOK例とNG例です。

逆質問のOK例
  • 採用していただける場合、入職までに勉強すべきことはありますか?
  • 入職後、外部の研修会や院内勉強会に参加する機会はございますか?
  • チーム医療を行う看護師として、職場の雰囲気は大切だと考えているのですが、配属先の上司・スタッフはどのようなお人柄・雰囲気でしょうか?

逆質問は、このように「働く意欲をアピールできる内容」であることがポイントです。また、職場の雰囲気を掴むためにも、働いている人の特徴や雰囲気を聞いておくのもよいでしょう。職場の雰囲気を質問するときは、悪い印象を与えてしまわないよう、質問の意図が伝わる内容にしましょう。

逆質問のNG例
  • 質問は特にありません
  • 残業はありますか? また、残業手当は出ますか?
  • 有給は希望通りに消化できますか?

NGな逆質問の内容は、一貫して「待遇・給与に関連のある内容」です。待遇に関する逆質問をストレートにすると、待遇ばかり気にしていると悪い印象を与えてしまいます。また、求人票などで公開されている情報についての質問も避けましょう。すでに記載されている情報について質問してしまうと、事前調査をしていない・熱意がないと判断されかねません。

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面接に臨む心構えと注意点

冒頭の通り、看護師の転職活動では面接はたったの一回であることがほとんどです。そのため、面接へ臨むときには以下の心がまえをしておくことが大事です。貴重な一回を無駄にしないためにも、事前にすべきことは抜かりなく準備し、万全の体制で面接当日を迎えられるようにしましょう。

面接前の心がまえとして、おさえておくべきポイントは以下の4つです。と言っても、以下4つは面接だけでなく、社会人として当たり前のことばかりです。あまり心配し過ぎず、「当たり前のことをきちんとする」というつもりで臨むのが重要です。

一連の行動すべてが評価対象となる

看護師の転職活動に限ったことではありませんが、応募先の面接官にチェックされているのは面接の間の言動だけではありません。面接会場に着いてから、面接を終えて会場を出るまで、すべての行動を見られていると意識しておきましょう。付け加えて言えば、面接前の応募先とのやり取りや、その後の電話・メールでの対応もチェックされていると思って、普段の言動にも気を付けて過ごすことをおすすめします。つまり、面接中だけでなく、面接当日やその前後まで、一連の行動すべてが評価対象ということです。

面接当日は、受付、待合室、エレベーターの中までしっかりと言動に注意して、マナーを守って過ごしましょう。大声でしゃべるなどはマイナスイメージを与えてしまいます。面接後も、会場のすぐ近くで休憩するなどせず、速やかに立ち去るよう心がけましょう。

このほか、以下のような行動はNGです。

  • 待合室での大声での電話、飲食、喫煙
  • イヤホンをして音楽を聴く
  • 足を組む
  • 面接後、会場のトイレで私服に着替える 

時間は厳守する

遅刻は、それだけでも面接官からの印象を悪くします。やむを得ない事情がある場合には仕方ありませんが、それでも連絡なしで遅刻した場合、「連絡もできないルーズな人だ」という思われてしまいます。看護師として働くということは、人の命や健康に深く関わるということです。そういった業界では、時間にルーズであるのは致命的なことであり、信用を疑われかねません。理由のない遅刻は絶対にしないようにしましょう。

基本的に、面接会場には時間の5~10分前を目安に到着するようにします。事前に会場までの行き方を下見したり、少し早めに会場に着いて近くで待機したりするのがおすすめです。

以下のような行動は避けましょう。

  • 遅刻しそうなのに連絡を入れない
  • 「HP記載の所要時間よりも長くかかった」「地図がわかりにくかった」など言い訳をする
  • 「どうせ採用されないだろう」と応募先との連絡を一方的に絶ってしまう

採用担当者の意図を正確に理解し簡潔に答える

面接では、「なぜこの質問をされるのか」という、採用担当者の意図を正しく理解したうえで、適切な回答を簡潔に述べる必要があります。看護師として医療業界・介護業界で働くためには、医師や患者様とのコミュニケーションが非常に大事です。したがって、面接においても、採用担当者と適切にやり取りができなくてはいけません。質問をよく聞き、答えるときにはだらだらと話さず、要点を整理して回答しましょう。面接で質問されることはある程度決まっているので、予想できる質問に対しては事前に回答を準備しておくのが大切です。

この他のNG行動は以下の通りです。

  • 聞かれたことに対しての回答が的外れになっている
  • 結論を言わず、だらだら長くしゃべる
  • 話を脱線させる
  • 言いたいことだけを話す

表情・態度・姿勢・身だしなみに注意する

面接では、質問に対する回答の内容だけでなく、話しているときの表情や態度、姿勢、身だしなみも含めて総合的にチェックされています。特に、医師やその他多くの医療スタッフ、患者さんやそのご家族など、接する人が多い看護師にとっては、人と対話する際の様子や服装、身だしなみも非常に重要な要素の一つです。適した服装ができるか、など、それぞれほんの少しのことでも印象を左右しますので十分に気を付けておきたいところです。

看護師の転職活動における面接の服装について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

看護師が転職の面接時の服装に迷ったらここをチェック!

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看護師の転職活動を成功させるためには?

看護師の転職で重要な、面接の当日の流れと面接に臨むための心がまえをご紹介しました。一般企業の転職活動では複数ある面接も、看護師の転職の場合は一回であることがほとんどです。医師や多くのスタッフたちと連携しながら業務をこなす医療現場や、患者様やそのご家族に対して親身な対応が求められる介護現場など、看護師は人とのコミュニケーションが重視される職業のため、抜かりなく事前準備をして面接に臨むことが大切です。

それでも不安な場合は、マイナビ看護師のキャリアアドバイザーをぜひご活用ください。マイナビ看護師のキャリアアドバイザーが面接練習はもちろん、応募先によっては同席して面接サポートすることも可能です。貴重な面接の機会を無駄にしないためにも、できる限りの対策をしておきましょう。

まとめ

一度きりのみであることが多い看護師の面接では、抜かりない事前準備が欠かせません。看護師は実際の業務でも人とのコミュニケーションが非常に重要となるため、当日に緊張したり焦ったりすることが原因でなかなかアピールできなかったといった事態とならないよう、身だしなみ部分~質問内容の対策まで十分に準備しておきましょう。

面接に不安のある場合は、マイナビ看護師の無料転職サポートがおすすめです。無料転職サポートでは、専属のキャリアアドバイザーが転職先の情報収集から面接対策まであらゆるサポートを行っています。ここまでの内容を参考に、ぜひマイナビ看護師をご利用ください。

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