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  • vol.9「忙しいのはイヤ! 仕事は“ゆっくり”したい」 (38歳・女性・一般病院勤務)

現役看護部長のお悩み相談室 おりんに言ってごらんなさい

看護師歴33年。現役看護部長の行徳倫子さんが、仕事の悩みに九州弁でお答えします。 人の命を預かるプレッシャー、忙しさや人間関係…ココロの重荷を、おりん姉さんの厳しくも温かいアドバイスで取り除いてみませんか?

お悩み相談vol.9
看護師待遇で働きたい!
(48歳・男性・病院勤務(看護師資格所有))
おりんのアドバイス
悩みをどうとらえるかで未来が決まる!

「私を看護師として採用してほしいのです!」
こう言ってドアを叩いて面接にやってきたのは、40代後半の男性看護師。
現在、勤務している病院で事務系の仕事を担っており、給与も看護師待遇では無いことに不満を抱えているとのこと……。

ん~彼の看護師職務歴から
現在の病院対応は無理もないと判断せざるを得ないかな……。

彼の職務歴はこうです。
――――――――――――――――――――――――
看護師資格取得後、精神科に2年間勤務。
その後、透析クリニックに1年間勤務し、
検診車常勤看護師を経て現在に至る。
――――――――――――――――――――――――

みなさんは、彼の経歴を見てどう評価しますか?
私は、彼に問いかけました「看護業務で、何ができますか?」
彼は答えます「採血なら大丈夫です」
彼の経歴から視て、正直な答えですよね~。

私は、彼に言いました。 「あなたの自分への正直な姿勢は見事です。ただ、自分自身に対してとても甘やかしている部分があり、行き場のないいまの自分を作り上げてきたように思います。
私は、34年間看護師を続けてきたのですが、続けてきたから現在の位置にいる訳ではありません。仕事、人間関係、家庭との両立に苦しくて悩んだ時期もありました。
しかし、それを未来に向けての“快”ととるか“苦”ととるかで将来の自分が変わるのだと考えました。それは、看護師の職業に限らず、どんな仕事あるいは生き方にも当てはまるのだと考えます。 一般病院勤務の経験がまったく無く、年齢的にも行動力にも難しい状況で看護師という資格だけで医療現場での評価は厳しいのが実情です」

彼は、うなずきながら答えました。 「なぜ、資格があるのに自分の評価が低いのかを初めて考える時間となりました。私は、確かに嫌なことから逃げていました。戦おうとせずに楽な方へと……。結果、年齢を重ねて、いざ本来の病院勤務に戻ろうとしても難しい現実が待っているとは……。そんなこと、若い頃は考えてもいませんでした」

若手看護師に急増する“病院以外への転職”

では、おりんの経験から――
私は、昨年1年間看護師を休職して好きなことをしました。34年間、育児休暇も取らずに第一線で看護師という仕事をまっとうし、看護部長として上り詰めたあとでの休職ですから、自分や家族も納得のいく選択です。

一旦、看護職から離れ外側から医療現場、看護師の現状を垣間見た時間を得られたこと、好きな事だけではお金は稼げないという厳しい現実を体験できたことは、人生の教訓になりました。いろんな経験は自分の財産です。私が、それを生かすことができる場で選んだのはやはり看護の仕事でした。

今、若くして看護師に増えている現象が“病院以外への転職”です。
看護職に就いて2~3年あるいは5年ほどで、ほかの職業に就きたいと考えている人もいると思いますが、まだあなたは看護師として成長段階で一人前とは到底いえません。 転職は、10年あるいは管理職というマネジメントを身に付けてからがよいかと考えます。そのころには、看護師の仕事のノウハウも身に付いており、他職種でもその経験を活用できる能力を兼ね備えているからです。また、病院現場に戻っても経験値から多角的な視点で物事をアセスメントできる能力を発揮できるからです。

看護師の仕事は、人を育ててくれる仕事だと考えています。それは対象者が人間であり、ラポール関係を築き上げるプロセスは自己の成長につながる財産だと考えます。
これこそが、“いろいろな経験”なのです。


ラポールとは――
ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、臨床心理学の用語です。人間関係を円滑にするキーワードとして使用され、相手と自分との間に心の橋が架かっている状態、すなわち、心が通じ合い、互いに信頼し、相手を受け入れている状態を表します。

さて、彼の問題に戻ります。彼に出した処方は――

おりんの処方箋
  • 1もう一度初心に戻るべし
  • 2未来に向けての行動を“快”と思え
  • 3よきラポールは現場で生かすこと

看護師資格を所有しているだけでは、看護師として通用しません。もう一度初心に戻って学ぶ姿勢をもつことが大切です。また、自分の気持ちに正直になることはよいことですが、それよりも彼に必要なことは、未来に向けての行動を“快”と思うことです。そして、重ねた年齢から得た、よきラポールをどんどん現場で生かしてほしいと思います。

彼は、笑顔で「ありがとうございました」と一礼して部屋を後にしました。

『職場で評価されない』『看護師を辞めたい』と、悩んだときは、おりんの処方箋を思い出してみてください。未来が変わるかもしれませんよ。
行徳倫子(ぎょうとく りんこ)
行徳倫子(ぎょうとく りんこ)

佐賀女子短期大学付属看護学校を卒業後、33年間看護師として民間病院や公的病院での一般急性期の医療に携わり、看護実践や教育・看護管理などの経験を培う。豊富な経験を活かした講演会やセミナーは悩める看護師たちに高く評価されている。現在は、医療法人鵬志会 別府病院にて看護部長として勤務中。

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