突然、手術室への異動を命じられて不満です
突然、手術室への異動を命じられて不満です
これまでずっと病棟勤務をしていましたが、ある日突然、手術室への異動を命じられました。病棟患者さんの看護は奥が深くて、やりがいがありました。偏見かもしれませんが、手術室は医師のご機嫌伺いをしたり、スタッフ同士の人間関係が希薄だったり、なにより看護ができない気がして良いイメージが浮かびません。いっそ転職して他の病院の病棟勤務をしたほうがいいのかなと迷っています。
自分にとっての「看護」とは何かを見直そう
行為ではなく感性を大切に
看護観は人によってそれぞれですし、どれが正しいというわけではありませんが、奥の深さややりがいは「何をするか」という「行為」ではなく、「どう感じたか」という「感性」の領域に該当します。「何をするか」に注目しすぎると、「じっくりとかかわる時間がとれないから、ちゃんとした看護ができない」などのように自分の可能性を自分で奪ってしまう可能性があります。
大切なのは「置かれている環境で、いかに奥の深さややりがいを見つけることができるか」という視点です。そのうえで、「合う」「合わない」を肌で感じ取ってから転職を考えても遅くはないといえるでしょう。
手術室でしか学べない看護もある
手術室の勤務は、たくさんある器械や器具の種類だけではなく、術式の詳細を把握する必要があり、覚えるだけでも大変です。また、医師へスムーズな介助をするための流れをつかんだり、術前訪問や手術が安全に行われるための環境整備をしたりと、業務は多岐にわたります。
また、病棟看護師の業務内容とは大きく異なるぶん、自在に器械を使いこなし、医師との連携がとれるようになるまでには、疾患についての解剖生理をさらに掘り下げ、さまざまなケースに対応できるよう感性を研ぎ澄ませるなどの専門性が必要です。患者さんへの看護も、術前訪問や術直前での短時間でいかに不安を最小限にし、安心感を与えた状態で手術に臨んでもらえるかという視点で考えると、手術室での看護は非常に高度なコミュニケーション技術や看護師としてのあり方が問われる分野であるといえるでしょう。
また、これから数分後に手術を受けるという患者さんのそばで看護を行うのは、手術室看護師にしかできないことです。自分にとっての「看護」とは何かをこの機会に見直すことをおすすめします。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師/物語体験クリエイター/ライフコーチ
WEBライターとして8社で執筆。個人セッションは延べ2,250名以上、自身の講座では満足度94.7%を達成。自己理解コーチとして最優秀MVPを2回受賞。八木仁平氏の著書『世界一やさしい「才能」の見つけ方』では、「才能の具体例1000リスト」の制作・監修、「才能を『見つける→活かす→育てる』300の質問」とLINE特典「300の質問回答例」の執筆を担当。物語体験を800回以上経験し、物語と対話を組み合わせたオンライン体験を企画・提供。
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