看護師から他職種へ転職する場合のおすすめは?看護師資格を活かしながら働ける転職先もご紹介します|お役立ちガイド | 【マイナビ看護師】≪公式≫看護師の求人・転職・募集

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vol.029 キャリアアップの強化書

看護師から他職種へ転職する場合のおすすめは?看護師資格を活かしながら働ける転職先もご紹介します

2021.07.15 2022.09.29

看護師さんのなかには、このまま看護師として働き続けるのか、それとも他の職種に転職するのか悩む方もいるかと思います。また、看護師以外の経験がないと他の職種に就けないのでは、と思い転職に踏み込めないケースも少なくありません。

本記事ではそういった方のために、看護師さんが実際に転職を考えた場合の就業先意向のほか、看護師資格や看護師としての経験・スキルを活かせるおすすめの職種をご紹介します。

1.看護師の就業継続の意向

医療や福祉の現場においてなくてはならない看護師。日本看護協会「平成29年 看護関係統計資料集」によると、年々看護師の数は増えています。しかし、働いている看護師の方は、現場の人手不足を感じることが多々あるのではないでしょうか。実際に、厚生労働省の推計では現在のペースで看護師が増えても2025年にはおよそ3〜13万人の人材が不足すると考えられており、看護師の育成や離職防止、職場への定着率アップが急務です。現在、看護師として働いている方は今後も看護師を続けたいと考えているのでしょうか。

①全体の約半数は今後の職業選択の際看護職を選ばない可能性がある

マイナビが看護師を対象に独自に調査した「看護師白書2020年度版」では、「看護職に限らず、(自分の)関心のある仕事をしてみたい」と答えた方は、約41%という結果になりました。「看護職以外の仕事をしてみたい」と回答した6.3%をあわせると、およそ半数が、将来的に看護師以外の仕事を視野に入れていることが明らかになっています。看護師は人命を扱う責任の重さや勤務体系などから、肉体的にも精神的にも負担を感じることが多いようです。また、先輩や上司、医師との人間関係、患者さんやそのご家族との関係など、パワハラ・セクハラに悩む看護師もめずらしくありません。特に病棟看護師などは夜勤などで不規則な勤務になりやすく、将来的な結婚や出産、育児といった家庭との両立を考えると、長く続けられるのか不安に思う看護師もいます。

特に最近では、新型コロナウイルス感染症の拡大による医療現場への負担増大に伴い、看護師を含む医療従事者で退職を検討したり、実際に退職したりするケースが相次いでいます。日本労働同調査組合が2021年4月に医療従事者を対象として行ったアンケートでは、新型コロナウイルス感染症の影響で最近退職を検討したことがあると答えた医療従事者は約11%。新型コロナウイルス感染症以外の理由を合わせると約22%と、およそ3割の医療従事者が最近、退職を検討したことがあると回答しています。

②看護職を長く続けるには人間関係、給与・待遇・休暇のとりやすさが必要と考える人が多い

先にあげた「看護師白書2020年度版」で「これからも看護師を続けたい」と考えていると答えた方に対し、看護師を長く続けるために必要なのは何かを尋ねました。すると「良好な人間関係」が88.2%と最多で、「給与などの待遇面の充実」をあげた方が75.5%、「休暇の取りやすさ」が71.5%と続く結果となっています。人間関係の悩みやトラブルがある、業務量や業務内容に対して十分な待遇が受けられない、自由に休みが取りにくいといった現状がうかがえます。

また、十分な看護師の数の確保や長時間労働による負担を軽減する体制の整備などをあげる方も多くいました。このように、十分とはいえない待遇や職場環境の中で、看護師1人あたりの負担が増えている実態が浮き彫りとなっています。

このような現状を鑑みると、他職種への転職を考える看護師が全体の約半数に及ぶのもうなずけるでしょう。

2.看護師の転職でオススメの就業先:看護資格を活かした就業先

では、看護師が他職種への転職を検討する場合に、どのような転職先が考えられるのでしょうか。今までの看護師経験・看護師資格を活かせる職場や職種に転職できると、まったく関連のない職種へ就くよりもギャップが少なく、未経験ゆえに給与が大幅に下がるということも起こりにくいでしょう。

・治験業務を行っている企業の治験コーディネーター(CRC)や臨床開発モニター(CRA)
・保育園の常駐看護師
・一般企業の企業看護師・産業保健師

①治験業務を行っている企業での治験コーディネーターや臨床開発モニター

看護師資格があれば、新薬開発という違ったかたちで医療に貢献することができます。治験コーディネーター(CRC)や臨床開発モニター(CRA)は看護師が活躍できる職種です。

治験コーディネーターは治験実施時に、治験に関わる医療機関や製薬会社、被験者との連絡調整を行う職種です。治験を行う医療機関に所属することがほとんどですが、民間の治験施設支援機関から医療機関へ派遣されることもあります。治験コーディネーターには、所属薬機法やGCPに基づいた治験実施計画書(プロトコル)や治験薬、対象となる疾患についての理解が求められます。治験が始まると、実際に被験者を募集し、被験者のスケジュール調整、服薬指導などの被験者へのサポート、有害事象(副作用)への対応などを行います。

臨床開発モニターは、治験が治験実施計画書や薬機法、GDPに則って適切に実施されているかモニタリングする仕事です。医薬品開発業務受託機関(CRO)や製薬会社に所属し、治験コーディネーターと連絡を取りつつ業務を進めます。

治験を適切に行うための標準業務手順書(SOP)の作成、治験実施医療機関や医師、医学専門家の選定、治験のモニタリングなどが主な業務です。治験コーディネーターと異なり直接被験者と接することはありませんが、製薬会社サイドから治験が適正に行われているかチェックする重要な仕事です。

②保育園内の常駐看護師

看護師の勤務先は医療機関外へ広がりつつあります。そのひとつが保育園です。

保育園の常駐看護師の主な業務は、園児、職員、保護者や家庭の健康管理やサポートです。園児に対しては、園内の衛生チェックや、園児のけがや病気、アレルギーへの対応、保育士の補助などを行います。保育士などの職員が健康診断をスムーズに受けられるよう準備・調整や、保護者に対する感染症などの保健指導、園児の年齢に応じた予防接種情報の提供なども保育園内の看護師の仕事です。

子どもと日々関われる仕事のため、子どもが好きな方や、子育て経験がある方に向いているでしょう。また、保育園が休みの日は仕事も休みですから、概ねカレンダー通りに休日が取れ、ワークライフバランスを取りやすい環境です。一方で、夜勤がない、休日が多いことから、病棟看護師と比べて給与が下がる場合が多いようです。

③一般企業の企業看護師・産業保健師

看護師・保健師の資格やスキルを活かし、一般企業で働く方法もあります。

企業看護師・産業保健師は企業内の医務室や健康管理部門などに常駐し、従業員の急な体調不良やけがの処置のほか、従業員への保健指導、健康相談、産業医と連携しての健康診断の実施、診断結果のフィードバックなどを行います。

夜勤もなくデスクワークがメインなので、ライフワークバランスを取りつつオフィス勤務を叶えたい方、従業員の健康管理や病気の予防に関心のある方におすすめです。まだまだ数は少ないですが、企業の発展や従業員の生産性高上の観点から「健康経営」が注目される今、ますます注目される職業になるでしょう。

人気職種のため求人が限られてくることと、企業によっては保健師の資格も合わせて必要になる場合があるため、応募前に確認が必要です。

3.看護師の転職でオススメの就業先:看護師の経験・スキルが活かせる他職種

上記で紹介した職種のほかにも、看護師の経験やスキルを発揮できる職種はまだまだあります。以下で紹介する職種は、看護師として培ってきた医療知識や臨床現場での経験を活かすことができます。また、実際に看護師の応募を歓迎している職種も多いです。

①美容クリニック

美容クリニックのスタッフとして、来院した患者さんへの対応やカウンセリングの実施、二重形成、ヒアルロン酸注入、フォトフェイシャルなどの各施術の介助などを行います。病院勤務と違い夜勤はありません。また、残業も少なくワークライフバランスを取りやすい環境です。また、美容クリニックは自由診療のため、残業が少なくても給与は高めです。

美容医療市場は年々規模が拡大しています。銀座などの激戦区では美容クリニックの開院が相次ぎ、合わせてスタッフの新規募集も頻繁に行われています。今後も市場拡大が見込める業界で、求人数が多く自分の希望条件に合った求人を見つけやすいこともメリットでしょう。施術を社割で受けられる点も魅力です。

一方で、ドクターズコスメの販売数やカウンセリングの成約率などのノルマを課せられることもあります。成果を出したぶんだけ給与に反映されるため、実力で評価されたい方には向いているでしょう。

②メディカル系コールセンタースタッフ

保険会社や健康組合のサービス、福利厚生のひとつとして提供されている電話による健康相談を行います。看護師の経験を活かし、健康相談事業を行う企業でコールスタッフとして働く選択肢もあります。

利用者の相談内容に応じて受診したほうがよい診療科や近隣の病院を紹介、アドバイスなどを行います。24時間365日サービスを提供している企業が多いため、基本的にはシフト制です。しかし、日勤のみや日曜日や年末年始などが休みの募集も多くあり、仕事と家庭の両立を図りやすいでしょう。

③事務・医療事務

オフィスワークに必須のPCスキルを身に着けたい方、PC作業が得意な方には医療事務がおすすめです。医療事務は未経験歓迎の求人が多く、休みも取りやすいことから看護師の転職先として多く選ばれています。特に、書類作成などの事務仕事を経験してきた主任看護師であれば、今までの事務処理能力を活かせるでしょう。

一方で、医療事務は給与が低い場合がほとんどです。夜勤や残業がなくなったり減ったりするぶん、大きく給与が下がる覚悟はしておいたほうがよいでしょう。

④ケアマネージャー

ケアマネージャーは介護を必要とする方に向けて、介護保険サービスを受けられるように調整をしたり、介護保険サービスを受けた後も今のサービスが利用者にとって適切かどうか見直したり改善したりする仕事です。勤務先として特別養護老人ホーム(特養)や地域包括支援センター、居宅介護支援事業会社などがあげられます。

高齢化に伴い介護需要が増える中で、ケアマネージャーのニーズも高まっています。単なる連絡・調整だけでなく患者家族のケアや利用者が孤立しないための支援などを行うこともあります。マネジメント能力のみならずコミュニケーション能力も必須となるため、看護師としての経験が活かせる仕事でしょう。

ケアマネージャーになるには、5年以上の実務経験を積み、介護支援専門員実務研修受講試験への合格が必要です。

⑤クリニカルスペシャリスト

クリニカルスペシャリストは医療機器メーカーに在籍し、営業担当と一緒になって取引先を回る仕事です。自社製品をより詳細に説明するために必要となる医療・看護の知識を活用し、営業担当をサポートします。実際に取引先である病院でデモンストレーションやプレゼンを行って売上に貢献できるので、やりがいを感じることも多くあるでしょう。

そのほか、看護師として培ってきたコミュニケーションスキルを活かすことも可能です。

4.まとめ

看護師資格を持っていると、病院で看護師として勤務する以外にもさまざまなキャリアの選択肢があります。CRA・CRCとしての製薬からのアプローチや保育園や企業で健康支援をするアプローチ、介護の現場からのアプローチなど、多方面で活躍できるでしょう。

看護師からの転職は決して難しいものではありません。もし、一人の転職活動に悩みや不安を感じたら、転職のプロへの相談もひとつの手です。看護師の転職に特化した転職サービス「マイナビ看護師」を活用すれば、今までの経験やスキルを活かしながら効率的に転職活動を進めることができます。マイナビ看護師は、看護師の転職について知識のあるキャリアアドバイザーが一人ひとりに合わせて、転職のベストタイミングや求人の紹介、転職中・転職後のサポートを行います。今すぐの転職を考えていなくても相談OKです。今の転職すべきタイミングや自分の市場価値がどの程度か把握するために、一度マイナビ看護師にご相談ください。

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