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男性看護師の転職|職場選びのポイントとキャリアの考え方を解説

2026.07.25 2026.07.27

近年は男性看護師の人数が増え、活躍の場が広がっています。なかには、「いまの職場では将来のキャリアが見えにくい」「もっと自分らしく働ける環境を探したい」と考えている方もいるでしょう。

男性看護師が転職を検討する際は、単に求人を比較するだけでなく、自分の強みや希望するキャリアを整理することが大切です。この記事では、活躍しやすい職場や転職を成功させるためのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

1.男性看護師は増加傾向にある

厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、就業看護師に占める男性看護師の人数と割合はいずれも増加傾向にあります。

年度 就業看護師の人数 男性看護師の人数 就業看護師全体に占める割合
2014年 1,086,779人 73,968人 6.8%
2016年 1,149,397人 84,193人 7.3%
2018年 1,218,606人 95,155人 7.8%
2020年 1,280,911人 104,365人 8.1%
2022年 1,311,687人 112,164人 8.6%
2024年 1,363,142人 118,068人 8.7%

これまで看護職は女性が多い職種と認識されてきました。しかし、近年は働き方や役割の多様化が進み、性別に関係なく専門性を発揮できる環境が広がってきています。実際に、統計データでも男性看護師の割合は継続的に上昇しています。

参照元:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

2.男性看護師の活躍の場が広がっている理由

医療現場ではニーズの多様化が進み、看護師に求められる役割も広がっています。こうした変化に伴い、男性看護師が担う場面も増えています。

ここでは、現場で活躍しやすい場面を解説します。

さまざまなケアの場面で活躍している

患者さんの移乗や体位変換、入浴介助などのケアでは、安全性に配慮しながら適切な介助を行うことが求められます。こうした場面では、看護師一人ひとりが専門的な知識や技術、経験を活かしながら患者さんを支えています。性別にかかわらず、それぞれの強みを活かして活躍できる環境が広がっています。

患者さんの希望やプライバシーに配慮したケアを提供できる

看護の現場では、患者さん一人ひとりの希望やプライバシーに配慮した対応が求められます。入浴や排泄の介助などでは、患者さんの意向を尊重しながらケアを行うことが重要です。看護師には性別にかかわらず、患者さんが安心してケアを受けられるよう信頼関係を築き、適切な支援を提供する役割が求められています。

また、泌尿器科などの分野では同性のスタッフがいることで相談しやすくなる場合もあります。患者さんの尊厳に配慮したケアを提供するうえで、男性看護師は欠かせない存在といえるでしょう。

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3.男性看護師が転職を考える主な理由

やりがいを持って働いていても、ふとした瞬間に将来への不安や現在の環境に疑問を抱くことがあるでしょう。男性看護師が置かれやすい職場環境や役割の偏りに悩み、転職を考えるケースもあります。

ここでは、男性看護師が転職を意識するきっかけとなる主な理由を3つ紹介します。

キャリアの広がりを求めたい

キャリアの幅を広げるために、転職を検討するケースがあります。現在の職場では役職に就く機会が限られていたり、希望する専門分野に挑戦できなかったりと、実際に自身の成長に不安を感じている人もいるでしょう。より高度な医療を提供する施設や教育体制が整った職場へ移ることで、知識や技術を高めたいと考えるのは自然な流れです。

将来的な昇進や、認定看護師・専門看護師へのステップアップを見据えて環境を変える看護師もいます。資格取得支援が充実した職場へ転職することで、スキル向上やキャリアアップにつながりやすくなります。

業務負担の偏りに悩む

職場の状況や人員配置によっては、特定の看護師に身体的な負荷の大きい業務が集中してしまうことがあります。移乗や体位変換などの介助業務が続くと、心身への負担が大きくなる場合もあるでしょう。周囲の期待に応えようと無理を重ねた結果、腰痛などの不調を抱えてしまう看護師もいます。

特定の役割に偏った配置が続くと、本来の看護業務に集中しにくくなることも。働き方を見直したいと考えて転職を検討する人も少なくありません。

相談相手を見つけにくいと感じることがある職場の構成や環境によっては、自身のキャリアや働き方について気軽に相談できる相手が見つけにくいと感じることがあります。こうした状況が続くと、不安や悩みを一人で抱え込みやすくなる場合もあるでしょう。そのため、より多様な価値観や経験を持つスタッフが在籍する職場を希望する人もいます。

4.男性看護師が転職先として活躍の場を広げやすい職場・診療科

男性看護師が活躍している職場は幅広く、診療科や働き方によって特徴が異なります。業務内容や患者層によって求められる役割が変わるため、自分に合う分野を見極めることが重要です。

ここでは、男性看護師が転職先として活躍の場を広げやすい職場・診療科を5つ紹介します。

救急・ICU・手術室

救急・ICU・手術室は、急変対応や緊急処置など、高度な専門知識と判断力が求められる職場です。患者さんの状態変化を的確に把握し、医師や他職種と連携しながら迅速に対応する力が求められます。また、緊迫した状況でも冷静に行動し、チームの一員として安全な医療を提供することが重要です。複雑なモニター管理や救急処置、周術期看護などの専門スキルを身につけたい人に適した環境といえるでしょう。

重症度の高い患者さんを支える場面では、精神的な強さと確かな看護技術が求められます。自分の知識やスキルがダイレクトに患者さんの命につながるため、大きなやりがいを実感できるはずです。専門性を高めたい方にとって、魅力的な職場といえます。

重症度の高い患者さんを支える場面では、精神的な強さと確かな看護技術が求められます。自分の知識やスキルがダイレクトに患者さんの命につながるため、大きなやりがいを実感できるはずです。専門性を高めたい方にとって、魅力的な職場といえます。

精神科

精神科では、患者さんとの信頼関係づくりや、落ち着いたコミュニケーション、チームでの安全管理が重要です。患者さん本人が同性スタッフとの関わりを希望する場面では、男性看護師が担当しやすい場合もあります。

患者さんと継続して関わり、信頼関係を築いていくのが精神科看護の特徴です。コミュニケーションを重ねながら患者さんの回復を支えることにやりがいを感じる人に適した分野といえます。

整形外科・リハビリ

整形外科やリハビリテーション病棟では、移乗や歩行介助など身体的なサポートを行う場面が多く、適切な介助技術と安全への配慮が求められます。

また、男性患者さんの場合、同性のスタッフによる介助の方が気兼ねなくケアを受けられると感じることもあります。運動機能や回復過程に関する知識を深め、多職種と連携しながら、患者さんの回復を継続的に支えたい方に適した分野といえるでしょう。

訪問看護

訪問看護や介護施設では、患者さん・利用者さん一人ひとりの希望や生活環境に合わせたケアが求められます。自宅というプライベートな空間で支援を行うため、専門的な知識や技術に加え、信頼関係を築くためのコミュニケーション力も重要です。利用者さんの価値観やニーズに寄り添いながら、継続的なケアを提供したい方に適した分野といえるでしょう。

訪問看護は自身の判断でケアを組み立てる場面が多く、主体的に動きたい方がやりがいを感じやすい職場です。病院勤務とは異なり、地域生活を支える一員としての実感を得られる点も魅力といえます。将来的には独立や管理者を目指すなど、多様なキャリアパスを描ける点も特徴です。

介護施設

介護施設では、利用者さん一人ひとりの希望やプライバシーに配慮したケアが求められます。そのため、介助の場面では利用者さんの意向を尊重しながら対応することが大切です。 また、多様なバックグラウンドを持つスタッフが協力して利用者さんの日常生活を支えるため、看護師には専門的な知識やコミュニケーション力が求められます。

病院に比べて、一人ひとりの人生に寄り添い、最期までその人らしく過ごせるよう支えるのが介護施設の特徴です。生活に密着して体調管理を支える経験は、視野を広げるきっかけになるでしょう。

5.男性看護師が転職を成功させるコツ

男性看護師が転職を成功させるためには、自分の強みや働き方の希望を整理することが欠かせません。求人情報だけで判断するのではなく、職場環境や役割も含めて検討しましょう。事前に情報を集めることで、入職後のギャップを抑えやすくなります。

自身の経験や強みを明確にする

これまでの経験を振り返り、現場で発揮してきたスキルや対応力を整理しましょう。抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードで伝えることがポイントです。たとえば、「救急現場で〇〇の症例に対応し、迅速な判断でチームを支えた」といった経験は、自身の強みを示す材料になります。

また、自分のスキルがどのように現場で活かせるかを意識することも重要です。同性ケアへの対応や多職種と連携する際のコミュニケーション力などは、現場での評価につながりやすい要素です。強みを言語化しておくことで、転職先を選ぶ際の判断軸も明確になります。

自分の経験や希望に合う職場・診療科を選ぶ

診療科や職場によって業務内容や求められる役割は異なるため、自分の強みが活かせる環境かどうかを見極める必要があります。

たとえば、救急や整形外科では移乗や搬送補助などの身体的なサポートに関わることがあり、精神科では安全管理やコミュニケーション面での関わりが求められます。こうした特徴を理解したうえで選択することで、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。

事前に診療科ごとの役割や働き方を把握しておくことで、自分に合った職場を選びやすくなります。

職場環境やサポート体制を確認する転職先を検討する際は、職場環境やサポート体制を確認しておくことが大切です。職場によって組織風土や働き方は異なるため、多様な人材が活躍できる環境かどうか、相談しやすい体制が整っているかなどを事前に確認しておくとよいでしょう。また、教育やフォロー体制の充実度も確認しておきたいポイントです。新人・中途採用者への支援体制が整っている職場では、安心して業務に取り組みやすく、チーム内で円滑に連携しながら働くことができます。

また、教育やフォローの体制が整っている職場では、業務の分担やサポートが偏りにくくなります。在籍状況や受け入れ体制は、働きやすさを左右する要素の一つです。

■関連記事
看護師が転職に踏み切れない理由は?転職成功までのステップを解説

6.男性看護師のキャリアパスと将来性

男性看護師は、働く環境や役割の選択によってキャリアの方向性を広げていけます。専門性を深める道や組織運営に関わる道など、将来の選択肢は多様です。自分の強みや志向を踏まえてキャリアを考えることで、長期的に活躍できる基盤を築きやすくなります。

ここでは、代表的なキャリアパスを3つ紹介します。

資格を取得してスキルを高める

資格の取得は、自身の強みを客観的に証明する有効な手段です。認定看護師や専門看護師を目指すことで、特定分野において中心的な役割を担う存在になれるでしょう。職場によっては資格手当がつくこともあり、収入アップにもつながります。

また、特定行為研修を受けて、業務の幅を広げる方法もあります。高齢化や医師不足が進む近年、自ら判断して対応できる看護師の存在は貴重です。スキルを磨くことで、将来の活躍の場を大きく広げるきっかけになります。

管理職としてキャリアアップする

臨床経験を重ねた後、主任や師長などの管理職を目指すキャリアもあります。チームの運営やスタッフの育成などに携わる中で、組織を動かす面白さや新たな視点を得られるでしょう。

更に、看護部長や施設長といった上位の役職に就けば、経営的な視点からより良い看護を追求できます。マネジメントや組織運営の知識を身につけることで、長期的なキャリアの幅も広がります。

訪問看護や介護分野で独立・開業する

訪問看護ステーションや介護事業所を立ち上げるなど、独立・開業という選択肢もあります。現場経験を活かしながら、提供するサービスや働き方を主体的に選べる点が特徴です。地域に根ざした看護を実践したい人にとって魅力的なキャリアです。

独立には経営や人事などの知識が求められるものの、働き方やサービス内容を自分で決められる自由度があります。経験を活かしつつ、新たな挑戦ができるキャリアパスです。

■関連記事
看護師のキャリアアップにおすすめの資格11選|主なキャリアの種類も

7.男性看護師の転職に関するよくある質問

新しい一歩を踏み出そうとするとき、不安や疑問は尽きないものです。ここでは、男性看護師の転職に関するよくある質問をまとめました。不安を一つずつ解消して、前向きな気持ちでスタートしましょう。

男性看護師はどの職場で活躍しやすいですか?

活躍しやすさは性別ではなく、本人の適性や経験、興味関心、キャリアプランによって異なります。自身の強みや目指す看護を踏まえて職場を選ぶことが大切です。

大切なのは「男性だからここ」と決めるのではなく、自分が興味を持てる分野を選ぶことです。自分の関心や強みを踏まえて分野を選ぶことで、活躍の幅を広げられます。

男性看護師はどのようにキャリアアップを目指せますか?

性別にかかわらず、意欲や経験、希望するキャリアに応じてキャリアアップを目指すことは可能です。主任や師長などの管理職に加え、認定看護師や専門看護師といったキャリアも選択肢として一般的です。臨床経験を重ねながらリーダーシップを発揮したり、特定分野の知識を深めたりすることで、役割の幅を広げていけます。

自身の目指すべき方向を定め、適切な環境を選んで計画的に経験を積んでいくことで、望むキャリアを形成しやすくなるでしょう。

男性看護師が働きやすい職場の特徴は?

男性看護師が複数在籍しており、過去に男性の採用実績が豊富にある職場は馴染みやすい傾向にあります。また、性別にかかわらず実力で評価する文化があり、多様な働き方を認めている組織は風通しが良いでしょう。見学時にスタッフの表情やコミュニケーションの様子を観察し、自分に合うかどうかを見極めることが大切です。

男性看護師の需要は今後もありますか?

高齢化や在宅医療の拡大を背景に、看護職全体のニーズは今後も見込まれます。その中で、患者本人の希望や職場体制に応じて、男性看護師が活躍する場面も増えています。

8.まとめ

男性看護師の転職を考える際は、性別だけで向いている職場を決めるのではなく、これまでの経験・今後のキャリア・希望する働き方をもとに整理することが大切です。同じ看護職でも、診療科や勤務先によって求められる役割や働き方は異なります。業務内容だけでなく、受け入れ体制や相談しやすさ、教育体制も確認しながら、自分に合う環境を検討しましょう。

また、将来の方向性としては、専門性を深める、管理職を目指す、地域での看護に関わるなど、さまざまな選択肢があります。転職先を選ぶときは、目先の条件だけでなく、数年後にどのように働いていたいかまで考えておくと、納得感のある選択につながりやすくなります。

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