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STEP3面接対策をする

WEB面接対策徹底ガイド

2020.07.17 2022.02.04
WEB面接対策徹底ガイド

WEB 面接対策徹底ガイド

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、就職や転職の面接は、インターネット環境とアプリケーションを活用したWEB 面接(オンライン面接)の形式で行われることが多くなりました。ここでは、WEB 面接を突破するためのチェックポイントをご紹介します。

目次

1.WEB面接(オンライン面接)とは?

WEB 面接とは、パソコンやスマートフォンを使って、オンライン上で行われる面接のこと。オンライン面接と呼ばれることもあり、ネット環境とIT 端末さえそろっていれば、場所を問わずに実施できるのが特徴です。

WEB 面接(オンライン面接)と対面面接の違い

対面の面接が、企業のオフィスなど指定された場所に移動して面接を受けるのに対して、WEB 面接は自宅などで実施されることがほとんどです。

対面の場合、初めての面接会場で面接官と対面するため、どうしても緊張しがち。一方、WEB 面接は、自宅というリラックスできる環境で画面越しに回答していくので、通常の面接よりは緊張がやわらぎます。そのため、「WEB面接のほうがいつも通りのパフォーマンスを発揮できる」という人が多いようです。

WEB 面接では、ネット環境やIT 端末の準備などが必須ですが、それもまた対面面接と大きく異なる点といえるでしょう。

ここがポイント!

  • ・面接会場に移動せず面接が行える
  • ・自宅など慣れた環境で行える
  • ネット環境の整備パソコン、スマートフォンなどの準備が必要

WEB 面接(オンライン面接)のメリット

求職者側のメリット

対面の面接では、選考企業に出向いて面接を受けるため、面接場所によっては、移動時間の問題で業務終了後の面接調整が困難になるケースも少なくありません。

それに対してWEB 面接では、面接会場まで移動する必要がなく、時間を有効に活用できます。また、面接に必要なのは「通信環境が整っていること」だけなので、場所さえ確保できれば、スピード感をもって転職活動が進められるというメリットもあります。

企業・施設側のメリット

面接場所を確保する必要がなかったり、遠方から面接にきてもらうための交通費や宿泊費などがかからなかったりと、手続きやコストを削減できるメリットがあります。

また、業務上の空き時間を面接時間として活用できるため、スピード感をもった採用活動が可能になるでしょう。

そのほかにも、「企業や施設側が、画面共有を行いながら会社説明会を行ったことで、求職者の理解が深まった」といったケースも見受けられ、その点も大きなメリットといえます。

さらにはこんなメリットも!

WEB 面接が主流になれば、活動の拠点が地方にある人でも、数多くの面接にのぞむことができるようになります。

企業・施設側にとっても、地域に関わらず多くの転職希望者との接触が容易になるため、日本全国、あるいは海外からも優秀な人材を発掘することが可能になります。

ここがポイント!

  • ・求職者はスピード感のある転職活動ができる
  • ・企業はさまざまな手続き、コストを削減できる
  • 地域を問わずに、転職活動や人材の発掘ができる

2. WEB 面接(オンライン面接)の事前準備

WEB 面接はネット環境やIT 端末を通して行われるため、対面の面接とは違った準備や注意点があります。以下に、WEB 面接のチェックポイントをあげておきますので、ぜひ参考にしてください。

道具や環境を整えよう

何事も事前準備が大切ですが、特にWEB面接では、端末やネットワーク環境などの準備が成否に大きく関わってくるので、しっかり確認してください。

  • ・PC/ スマートフォン

    WEB面接には、パソコン、スマートフォン、タブレットなどを活用しますが、企業・施設によって使用するアプリケーションが違ってきます。「どのアプリケーションを使うのか」を事前に確認し、動作環境や推奨スペックをチェックしておきましょう。

  • ・カメラ/イヤホンマイク

    パソコン、スマートフォンにカメラやマイクの機能がついていない場合もあります。カメラ機能がない場合はWEBカメラ、マイク機能がない場合はイヤホンとマイクの機能が一緒になったイヤホンマイクやヘッドセットなどを準備しておくとよいでしょう。

  • ・アプリケーション

    WEB 面接に使用するアプリケーションがインストールされていない場合は、事前にインストールしておきましょう。ブラウザ上で動作するシステムの場合は、推奨ブラウザを必ず確認し、インストールされていない場合はインストールしておいてください。

  • ・資料

    応募先に提出する履歴書や職務経歴書は、送付前にコピーをとるなどして、事前に「何を書いたか?」を確認できるようにしましょう。また、想定問題などをまとめたメモ(カンペ)等を用意しておくと面接中に役立つので、ぜひ準備しておいてください。

セッティングのチェックポイント

端末やアプリケーションだけでなく、面接を受けるための場所や設備などについても、不具合がないようにチェックする必要があります。

通信障害を防ぐなら有線接続

カフェなどでも活用できる公衆Wi-Fiは、接続が不安定になりがちなうえに、セキュリティ的にも不安。【道具や環境を整えよう】のところでも解説しましたが、WEB面接においては自宅から有線接続でインターネットにつなぐのが理想です。自宅でWi-Fiを使う場合は、ルーターの近くなど、電波が安定している場所を探しておくといいでしょう。

周囲の音、背景の映り込みのチェック

自宅でWEB面接にのぞむ場合は、雑音のない個室を選び、窓やドアを閉めて静かな環境を整えましょう。また、背景になるべく物が映り込まないようにすることもポイントのひとつ。レイアウトの関係で壁を背景にできない場合は、映る場所をしっかり掃除しておきましょう。

部屋の明るさのチェック

部屋の状況によっては、自分の映像が全体的に暗く映ってしまう場合があります。そんなときは、昼間でも電気をつけるのが◎。それでもダメなら、パソコンやスマートフォンのうしろに簡易型のライトを設置して、自分の姿が明るく映るように調整しましょう。

プロフィール画面や待ち受け画面のチェック

アプリケーションのプロフィール写真、あるいは待ち受け画面に、プライベートで撮影した写真や趣味、ペットのアイコンなどを設定したままだと、企業・施設の面接担当者に見られてしまいます。WEB面接に使用するアプリケーションには、フォーマルな画像を設定しておきましょう。

端末のトラブルに備えた電話などの先方確認

端末やネット環境にトラブルが発生した場合、いきなり接続が切れてしまうこともありえます。そうした場合にそなえて事前に先方の連絡先を聞いておき、トラブルがあった際、すぐに連絡できる態勢を整えておくことが大事です。

IT端末・機能の準備、確認

PCやスマートフォンにカメラ、マイクの各機能がない場合もあります。カメラ機能がない場合は外付けWEBカメラ、マイク機能がない場合は、イヤホンとマイクの機能がセットになった、イヤホンマイクやヘッドセットなどを準備しておくとよいでしょう。

WEB環境のある友人などとリハーサルができるならやっておく

すべての準備ができたところで、WEB環境のある友人、家族とリハーサルを行っておくのもおすすめです。ネット環境、カメラやマイクの機能、背景の映り込み、想定問答などについて、本番と同じシチュエーションでリハーサルしておくと、当日の安心につながりますよ。

身だしなみもしっかり確認

対面の面接と同じように、身だしなみも見られています。マイナスの印象を持たれないように、きちんと気を配りましょう。

  • ・服装

    WEB面接だからといって、服装に手を抜くのは考えもの。面接官は、カメラ越しでもしっかりチェックしています。企業・施設から、「私服OK」「私服推奨」などの指定がない限りは、対面面接のマナーにそってスーツでのぞむようにしましょう。

  • ・髪型

    髪型も第一印象を決める大切な要素。業種や職種に関係なく、清潔感のある髪型を心がけるのが基本です。「前髪は目にかからないように」「髪色は明るすぎないように」など、対面の面接におけるマナーを参考にして準備するのがよいでしょう。

3. WEB 面接(オンライン面接)本番編

「WEB 面接は初めて」という人もいるかもしれませんが、しっかり準備をしておけば、あとは“WEB 面接ならでは”のポイントをおさえるだけ。堂々と自分をアピールしましょう!

本番ではココに気をつけよう!

いよいよ面接本番! 面接官に思いを伝え、「自分自身」を十分に理解してもらうためにも、次の項目をおさえておきましょう。

焦らず、間を置いて、ゆっくりと大きな声で話す

WEB面接の場合、対面の面接と違って「相手に自分の声がきちんと聞こえているか」を確認しにくい面があります。自分の言いたいことが伝わっているかどうか、相手の表情を見て確認しながら、焦らず、間を置いて、ゆっくりと大きな声で話すことを心がけましょう。

表情や声のトーンに気を配る

(1)面接官の感情の機微が読み取りにくい、(2)通信環境によっては言葉が聞き取りづらくなる、(3)会話がかぶってしまう、(4)話者の雰囲気を面接官・求職者ともにつかみにくいなども、WEB面接で注意するべき点。これらを払拭するためにも、対面の面接以上に表情や声のトーンに気を配る必要があります。

開始10分前には画面の前に、最初と最後には礼を

当日の準備は、遅くとも面接開始の10分前には終え、画面の前に座って本番を待ちましょう。また、面接の最初と最後には、上半身をしっかり伸ばし、面接のために時間をいただいたことへのお礼を述べたうえで、頭を下げるとよいでしょう。

堅すぎる雰囲気にならないためには雑談も大事

WEB面接の場合、「相手の質問にただ答えるだけ」という単調なやりとりになることも少なくありません。堅すぎる雰囲気の中では、アピールポイントを十分に伝えきれない可能性もあるので、「やりとりが堅いな」と感じたら、雑談で場の空気を変える工夫もしてみましょう。

メモはタイピングではなくメモ帳が正解

面接官が話した内容をメモする際、パソコンでタイピングすると音が相手に聞こえてしまいます。「メモを取らせてもらえますか」と先方に確認したうえで、メモ帳に手書きでメモを取るようにしてください。

端末トラブルがあっても冷静に対処

WEB面接においては、ネット環境やIT端末でトラブルが発生することも考えられます。しかし、そういうときこそ冷静に対処するのが大事! トラブルに冷静に対処する姿を見せることで、危機管理能力のアピールにつながるからです。

4. WEB 面接(オンライン面接)でありがちな失敗例と解決法

「WEB 面接のために準備しておくべきこと」については、十分に理解できたのではないでしょうか。続いては、WEB 面接にありがちな失敗事例と、その解決方法を紹介していきます。

いつの間にか面接官を見おろしていた

パソコンやスマートフォンを低い位置に置いてしまうと、面接担当者を見おろしているかのような映像になります。さらに、姿勢も猫背に見えるので、イメージダウンにつながりかねません。

面接官の目線と自分の目線を合わせるには、パソコンやスマートフォン位置を自分の顔の高さに合わせる必要があります。高さを調節するための台などを用意しておきましょう。

画面が揺れていると指摘された

スマートフォンでWEB面接にのぞむ場合、手に持ったままだと安定性を欠きます。そのため、面接官から見てあなたの映像が揺れてしまい、面接中に画面の見づらさを指摘されることにもなりかねません。

実はこれ、「WEB面接あるある」と言っていいくらい、よくあるシーンです。スマートフォンを使用する場合はスマートフォンスタンドなどに固定して使用しましょう。

面接中にパソコンから音が鳴りまくった

パソコンやスマートフォンで、WEB面接に使用するアプリケーション以外のもの(SNSアプリケーションなど)を起動していると、通知音が会話の妨げになる場合があります。

WEB面接に関係のないアプリケーションやソフトは、最小化するのではなく完全に閉じておくことが大事です。

突然、端末の充電が切れてしまった

パソコンやスマートフォンの充電が十分でないと、面接途中で映像や音声が途切れてしまい、面接自体が中断されることにもなりかねません。

意外に忘れがちなのが、WEB面接で使用する機器の充電確認。十分に充電されていることを確認したうえで、充電器に接続したままにしておくと、安心して面接を受けることができます。

的外れな回答をしてしまった

こちらが話しているときは、面接官がマイクをオフにしていることが多いので、相づちなどが聞き取れず、的外れな回答に気付かなかったり、伝えたいこと以上に話を続けたりすることもあります。

相手の表情に注意しながら、面接官が自分に何を求めているのか、自分が本当にアピールしたいことは何なのかを、考えながら話すようにしましょう。アピールポイントなどをまとめたメモ(カンペ)を用意しておくのもおすすめです。

家族に伝えておらず、面接中に部屋に入ってきた

家族と同居している場合、WEB面接を受ける時間を正確に伝えておかないと、「面接中に家族が部屋に入ってきてしまった!」という事態が起こることも考えられます。

家族には、前日から面接の開始時間と終了時間を伝えておき、当日朝にも再確認しておきましょう。心配ならば、個室の入り口に「ただいま面接中」という張り紙をしておくのもいいかもしれません。

5. WEB 面接(オンライン面接)でよくある質問

最後に、WEB 面接でよくある質問とその回答も紹介しておきます。しっかり読んで、自信をもって面接にのぞんでください。

Q. パソコンではなくスマートフォンでもいいですか?

スマートフォンで問題ありませんが、画面の揺れを防ぐために固定する必要があります。その際、面接官の目線と自分の目線が同じ位置にくるように、カメラの位置を目線の高さに合わせてください。 スマートフォンのメリットとしてあげられるのは、目線を合わせやすいことや、全身を映しやすいこと。自分がしっかりと見える位置に設置して、面接にのぞんでください。

Q. 面接時のあいさつは座ったままでいいですか?

あいさつやお礼をする際、無理に立ち上がる必要はありません。面接中は基本的に上半身しか映らないので、突然立ち上がるとかえって不自然に見えてしまいますよ。 あいさつをするときは、姿勢を正し、しっかりとカメラを見たうえで、お礼の言葉とともに頭を下げるのが一般的です。

Q. 自宅に個室がない場合はリビングでもいいですか?

自宅に自分専用の個室がなければ、リビングなどで面接を受けても問題ありません。その場合、周囲の音や背景の映り込みなどに注意しながら、パソコンやスマートフォンを設置する場所を確保しましょう。

Q. 自宅で犬を飼っていますが、騒音にならないですか?

面接中に周囲の雑音が入ると、面接官に自分の声が聞こえにくくなります。飼い犬がいる場合は、できるだけ声が入らないように、別室や戸外につないでおくのがベター。どうしても吠える声などが聞こえてしまうようなら、面接がはじまる前に、その旨を伝えておけば問題ないでしょう。 前もって伝えておくことで、面接官から「どんな犬を飼っているのですか」という質問があり、そこから会話が弾むことも考えられるので、状況をみながら対応することが大事です。

Q. 自宅以外でWEB面接を受けても大丈夫ですか?

カフェなどの公共空間でWEB面接を受けることはおすすめしません。ネット環境の安定性やセキュリティの問題があるうえに、周囲の音、パソコンやスマートフォンの高さ調節、背景の映り込みなどにも配慮しにくいため、できるだけ自宅で受けるのが望ましいでしょう。

 

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この記事の監修者

  • 中島 惇

    株式会社マイナビ所属/キャリアアドバイザー/メディカル領域アドバイザー これまで看護師・コメディカル職、介護職などの複数のメディカル職種の方にアドバイザーとしてご支援させて頂き、総勢600名を超える方々の転職を成功に導いております。 また、アドバイザーだけでなく企業担当の経験、対応エリアに関しても全国の対応経験もございますので、包括的に一人ひとりに合わせたご支援が可能です。

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