ここでは、江戸川区における看護師の有効求人倍率をはじめ、エリア・医療機関の特徴をまとめて解説します。江戸川区は東京都の最東端に位置しており、千葉県と隣接しています。人口は約69万人を超えており、都心へのアクセスが良好なことや公園が充実していることから、子育て中の若い世代が多く生活しているエリアです。
病院数と診療所数は計418施設で、看護師1人あたりの有効求人倍率は2.54倍と、全国平均とほぼ変わりありません。大規模病院や地域密着型医療を行う病院・診療所、介護施設などさまざまな求人があります。江戸川区で働きたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
1 .東京都江戸川区の看護師の平均給料は?
ここでは、東京都江戸川区における看護師の平均年収・平均月収をご紹介します。
東京都江戸川区における看護師の平均月収は下記の通りです。
看護師の平均給料(東京都江戸川区) |
平均月収 |
平均年収 |
29.02万円 |
394.1万円 |
(出典:「マイナビ看護師」による独自算出(※夜勤手当等、各種手当は除く) )
続けて、江戸川区の看護師と一般企業の平均月収を比較すると下記の通りになります。
看護師と一般企業の平均月収比較(東京都江戸川区) |
看護師 |
29.02万円 |
一般企業 |
26.83万円 |
(出典:「マイナビ看護師」による独自算出(※夜勤手当等、各種手当は除く) )
江戸川区内で働く看護師の平均月収は約29.0万円、一般企業は約26.8万円です。こちらのデータで比較すると、江戸川区内で働く看護師は、同エリアの一般企業で働いている方より高い給料を得ていることがわかります。
月収のデータを算出する場合、基本的には給料のベースである「基本給」が使用されます。そのため、「夜勤手当」や「休日勤務割増賃金」、「超過勤務手当」といった各種手当、インセンティブなどの流動的な数字は考慮されていないことがほとんどです。
しかし、看護師の場合は夜勤や休日出勤などがある場合が多く、一般企業よりも各種手当が充実しています。そのため、職場の勤務形態などによっては、上記のデータよりも給料が高くなることが考えられます。
また、江戸川区内には地域医療の中心となる総合病院や診療所、介護施設などさまざまな求人があり、職場によっても給料に幅があります。
2.東京都江戸川区における看護師の有効求人倍率と求人市場の特徴は?
江戸川区は、東京23区内では看護師の求人数が比較的多いエリアです。病床数の多い総合病院などがあるため、常に多くの看護師が求められています。
以下は、江戸川区における看護師の有効求人倍率です。
江戸川区の病院数は21施設、一般診療所数は397施設となっています。人口あたりの病院、一般診療所ともに全国平均よりもやや少ないです。将来的な医療需要も、大きく増加する予測はされていません。しかし、高齢化の進行に伴って、介護需要は今後増えていくと考えられています。その点を考慮すると、介護分野を中心に看護師の需要も伸びていく可能性があります。
(出典:地域医療情報システム)
有効求人倍率は2.54倍と、全国平均と比べてあまり差はなく、看護師が比較的就職・転職しやすい状況であるといえます。江戸川区では、看護師1人に対して常に2つ以上の施設が求人を出している状況です。根気強く情報を探していけば、希望する条件に合う求人を見つけることは可能だといえるでしょう。
3.東京都江戸川区の看護師の施設別求人数と傾向は?
看護師として就職・転職を考えるなら、エリア情報はもちろん、施設に関する情報や求人の傾向を把握しておくことも大切です。
ここでは、「マイナビ看護師」サイト内に掲載されている、江戸川区の施設形態ごとの求人数とその傾向をご紹介します。
東京都江戸川区における施設形態毎の求人数と傾向 |
病院(24件) |
- ・急性期病院から、ケアミックス型病院、専門分野に特化した病院まで選択肢が豊富
- ・勤務する場所は病棟が多いが、外来、救急外来、手術室、透析室など幅広い
- ・駅チカ(徒歩10分以内)の求人もある
- ・江戸川区の看護師の平均月収(諸手当込)を超える求人もある
|
クリニック・診療所(56件) |
- ・内科を中心とした一般的な診療所や、精神科、透析などの専門クリニック、地域医療に注力している診療所、介護施設を併設している診療所など選択肢が多い
- ・駅チカ(徒歩10分以内)の求人が多い
- ・日勤のみ(夜勤なし)可の求人も多い
|
美容クリニック(6件) |
- ・美容専門のクリニックの他に、他の診療科も併設しているクリニックがある
- ・駅チカ(徒歩10分以内)の求人が多い
- ・江戸川区の看護師の平均月収(諸手当込)を超える求人もある
|
施設 有料老人ホーム・老健など(86件) |
- ・有料老人ホームが多いが、その他の入所施設やデイサービスなどの求人もある
- ・日勤のみ(夜勤なし)可、残業10h以下など働きやすい職場も多い
- ・復職・ブランク可の求人もある
|
「マイナビ看護師」では、東京都江戸川区の看護師求人を250件以上掲載しています。ぜひご参考ください。
4. 東京都江戸川区の名所や生活環境などの魅力は?
ここでは、江戸川区の名所やエリア特性、生活環境の魅力などをご紹介します。
東京都23区で4番目に広い面積を持つ江戸川区は、比較的若い世帯が多く住んでいるエリアです。都心へのアクセスが良好で、子育て支援も充実していることから、特に育児中の家庭に人気があります。公園も充実していて、中でも広大な敷地を持つ「葛西臨海公園」は人気があり、区外からも多くの人が訪れます。夏には「江戸川区花火大会」も行われ、140万人近くが集まることでも有名です。
JR線をはじめ鉄道路線は充実しており、駅から徒歩圏内にある病院や診療所の求人も多く、通勤のしやすさが特徴です。駅周辺の商業施設やショッピングモール、人気の店が連なる商店街など、買い物に便利な施設も揃っています。季節の風景が楽しめる公園や河川敷など、緑と水が豊かで、落ち着いて暮らせる環境が整ったエリアです。
(出典:江戸川区公式ホームページ「えどがわ地域情報局」)
江戸川区内は、都心部のベッドタウンとして住宅街が集まる地域が多く、区内から区外へ通勤・通学している人が多くいます。居住者数を示す夜間人口よりも、通勤や通学、昼間だけ残留している人を含む昼間人口の方が少ないため、日中も比較的静かです。都会の雰囲気が苦手という方や、できるだけ静かな場所で暮らしたいという方にも向いています。
住宅街が多い江戸川区内は、大規模な総合病院もありますが、地域住民に必要とされる医療を提供している病院や診療所が多いです。地域医療に注力している診療所もあり、慢性期看護に関心がある人や地域医療に関わりたいという方が働きやすい職場が数多くあります。介護施設も多いので、その人らしい生活をサポートしたいという方が活躍できる機会も多いでしょう。
江戸川区に住む外国人の数は年々増加傾向にあり、東京23区では新宿区に次ぐ多さとなっています。もっとも多いのは中国の方で、次に韓国の方、インドの方と続きます。中でもインド人の数は、都内で最多です。総合病院や外国籍の方が多く住む地域の診療所などでは、外国語での対応が必要になることも考えられます。外国語スキルを活かしたいという方が活躍できる機会があるかもしれません。
(出典:江戸川区公式ホームページ「2018年(平成30年)10月9日 区内在住外国人らとワークショップを実施」)
江戸川区で看護師として働くことを考える際は、このような地域の特性も把握しておくことをおすすめします。医療機関や施設の特徴・傾向は、エリアの特性によって異なる部分があります。看護師の求人を探すときは、地域性を理解した上で探した方が、希望する条件に合う求人を見つけやすくなるでしょう。
まとめ
江戸川区は、有効求人倍率が2.54倍と全国平均と大きな差はなく、常に多くの看護師が求められています。総合病院や診療所、介護施設など、求人の種類も豊富です。駅チカで通勤しやすい職場や、残業が少なく働きやすい職場も多いです。
看護師専門の転職サイト「マイナビ看護師」では、江戸川区などさまざまなエリアの求人を掲載しています。基本的な求人情報はもちろん、産休・育休など休暇の取得実績や職場内の雰囲気なども確認した上で充実した情報を紹介しています。実績やスキル、条件に合わせて、キャリアアドバイザーが無料転職サポートをすることも可能です。江戸川区で看護師の求人を探す際は、マイナビ看護師をぜひご利用ください。
※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています