中野区は、約34万人の人口を擁する東京都の区部西部に位置する街です。昔から住宅地街として発展した歴史を持ち、多くの独身層が暮らしています。駅周辺には「中野ブロードウェイ」など歴史ある商店街が並びます。都心からも近く電車などの交通の利便性も高いです。
病院の数は8施設、診療所の数は291施設、有効求人倍率は2.14倍となっています。人口10万人あたりの診療所数では全国平均を上回っており、診療所・クリニックの求人が多いです。ここでは、中野区内における看護師の求人情報の詳細をご紹介しているので、求人を探している方は、ぜひ参考にしてください。
1 .東京都中野区の看護師の平均給料は?
ここでは、東京都中野区における看護師の平均給料をご紹介します。
東京都中野区における看護師の平均年収・平均月収は下記の通りです。
看護師の平均給料(東京都中野区) |
平均月収 |
平均年収 |
29.13万円 |
378.1万円 |
(出典:「マイナビ看護師」による独自算出(※夜勤手当等、各種手当は除く) )
続けて、中野区における看護師の平均月収と一般企業の平均月収の比較をご紹介します。
看護師と一般企業の平均月収比較(東京都中野区) |
看護師 |
29.13万円 |
一般企業 |
30.43万円 |
(出典:「マイナビ看護師」による独自算出(※夜勤手当等、各種手当は除く) )
中野区における看護師の平均月収は29.1万円、一般企業の平均月収は30.4万円となっており、看護師のほうが若干低めです。看護師という職種は、社会的意義の高さに加えて「高給」というイメージが強いので、意外かもしれません。
看護師が就職する医療機関には、大規模な病院から一般診療所などさまざまあり、それらを運営するする母体によっても基本給が違っているので、当然施設毎に給料の幅があります。しかし、看護師はベースとなる基本給以外に、「残業手当」「夜勤手当」「救急呼出待機手当」「資格手当」「危険手当」など、さまざまな手当を上乗せした給料が支給されることが多いので、実際には、一般的に思われている通り一般企業より月収が高額になっているケースが多いです。
募集要項を確認する際は、給与の額だけではなく手当の有無の確認をすると、その医療機関が待遇面においてどういったことを重視しているのか知ることができます。
2.東京都中野区における看護師の有効求人倍率と求人市場の特徴は?
住宅地が多いことで知られている中野区ですが、実は医療機関の数はそれほど多くはありません。中野区で看護師として転職を希望される方は、このことにも留意して転職活動に努めたほうがいいでしょう。
以下は、中野区における看護師の有効求人倍率です。
日本医師会が公表しているデータによると、中野区における病院数は8施設、一般診療所数は291施設となっています。隣接する渋谷区では、病院数は17施設、一般診療所数は471施設、新宿区では、病院数は13施設、一般診療所数は514施設、となっているので、近隣の区と比べてそれほど医療機関数が多いというわけではありません。
中野区における人口10万人あたりの施設数では、病院が2.44施設、一般診療所が88.66施設です。人口10万人あたりの全国平均の施設数は病院が6.47施設、一般診療所が68.94施設となっています。中野区における人口10万人あたりの施設数は、一般診療数では上回っていますが、病院数は全国平均よりも少なめです。
(出典:地域医療情報システム)
一方で、中野区における看護師の有効求人倍率は、2.14倍となっています。全国平均である2.63倍を下回っていますが、2倍を超えており、看護師一人当たり2件以上の医療機関の求人があると捉えることができるので、看護師に対する需要は高いといえます。
3.東京都中野区の看護師の施設別求人数と傾向は?
以下では、「マイナビ看護師」サイト内の中野区における病院、診療所、美容クリニック、有料老人ホーム等の4施設の求人数とその傾向をご紹介します。施設形態毎における求人情報を把握することも大切です。
東京都中野区における施設形態毎の求人数と傾向 |
病院(11件) |
- ・駅から徒歩圏内に立地している病院が多い
- ・「住宅補助あり」の求人の割合が多い
- ・「託児所あり」など育児を行っている方への配慮をしている求人が豊富
- ・勤務場所は病棟、透析室、手術室など幅が広い
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クリニック・診療所(31件) |
- ・地域のかかりつけ医としての役割を担う診療所の求人が多数出ている
- ・人工透析クリニックの割合が多い
- ・残業時間が少なめの求人が多数
- ・4週8休制を採用している求人が多い
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美容クリニック(2件) |
- ・美容クリニックの求人は2件と少ない
- ・すべての求人が駅から徒歩5分以内とアクセス性が抜群
- ・パート、アルバイト~正社員まで雇用形態の幅が大きい
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施設 有料老人ホーム・老健など(37件) |
- ・運営母体が大きい施設の求人が多い
- ・「託児所あり」「産休・育休実績あり」など子育てしやすい環境づくりに努めている求人が多い
- ・勤務時間のバリエーションが豊富
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「マイナビ看護師」では、東京都中野区の看護師求人を149件以上掲載しています。ぜひご参考ください。
4. 東京都中野区の名所や生活環境などの魅力は?
ここでは、中野区の名所やエリア特性、生活環境などをご紹介します。
東京23区のひとつである中野区は、東京都の区部西部に位置しています。東は「新宿区」「豊島区」、西は「杉並区」、南は「渋谷区」、北は「練馬区」に接し、都心から近いところにあるエリアです。住宅街が多いことで知られており、「都内有数のベッドタウン」として人気を集めています。また、数年前から駅前の再開発が進められているので、オシャレなお店が増えたり、大学のキャンパスが建設されたりして人の流れが増加しました。しかし、「中野ブロードウェイ商店街」「中野サンモール商店街」など昔ながらの商店街もあるので、古さと新しさが共存している街であるといえます。商店街のほかにも、「中野四季の森公園」「中野サンプラザ」「蓮華寺」など名所もたくさん揃っています。
中野区の魅力のひとつにアクセスの良さがあります。中野区には、「中央線」「総武線」「地下鉄丸ノ内線」「西武新宿線」などの電車が乗り入れており、始発の本数も多数出ています。新宿駅まで5分と抜群の利便性を誇ります。
人口は約34万人(2021年3月時点)で、東京23区中第13位ですが、中野区の特徴として、住宅街が多いせいか人口密度が高いことがあげられ、豊島区に次いで第2位となっています。23区の中でも家賃相場が低いので、学生や新卒など若い人、20~30歳代の単身世帯が多く暮らしています。一人暮らしの方向けの施設や設備が整っているので、転職と併せて転居も考えている方にはおすすめのエリアといえるでしょう。
また、中野区は、人口構成がひょうたん型になっており、若者だけではなく高齢者の数も多いです。高齢者ができる限り住み続けられるよう「在宅療養ハンドブック」を作成するなど区全体で「地域包括ケアシステムの基盤整備」に努めているのも特徴です。実際の求人でも「デイサービス(通所介護)」や「訪問介護」などの求人が出ているので、希望される方は一度確認してみてください。
まとめ
ここでは、中野区における看護師の求人情報について解説しました。中野区は医療機関の総数こそあまり多くありませんが、有効求人倍率が2.14倍なので看護師の需要はあります。また、働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいる医療機関が多いので、労働環境を重視して求人を探している方にとっておすすめのエリアといえるでしょう。
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※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています