看護師を辞めたら幸せになれる?
  • 2022年5月30日
  • 2022年5月31日

看護師を辞めたら幸せになれる? 後悔する人の特徴と病院以外の勤務先を紹介

 

「看護師を辞めたら幸せになれる? 」と考えている方もいるでしょう。看護師を辞めるか迷っている方は、何かしらの悩みを抱えている場合がほとんどです。

この記事では、看護師を辞めたくなる理由のほか、看護師を辞めて幸せになれる人と後悔する人の特徴を解説します。また、看護師を辞めたいと思ったときの対処法と辞めた場合のデメリットも紹介。看護師が活躍できる病院以外の勤務先もまとめているので、看護師を辞めるか悩んでいる方はぜひご一読ください。

看護師を辞めたくなる理由とは?

責任の重さや人間関係の悩みなどで心身ともに疲れてしまい、「看護師を辞めたい…」「看護師を辞めたら幸せになれる? 」と考える人は少なくないでしょう。

以下では、看護師を辞めたくなる主な理由を5つ解説します。

業務量が多い

看護師の仕事はバイタルチェックや病棟の巡回、医師の診察のサポート、患者の日常生活の介助、カンファレンスへの参加、看護記録の作成、患者家族の対応などやることが多く、激務といわれています。とくに、人員不足に陥っている医療機関では残業が増え過重労働の傾向に。医療機関によっては、勉強会や研修への参加で休日出勤をすることもあるようです。また、些細なミスが患者の命に関わるため、看護師はつねに緊張感を持って業務を行っています。

日々のハードワークのほか精神的負担もあり、看護師を辞めたくなる人は多くいます。

人間関係の悩み

人間関係の悩みから看護師を辞めたいと考える人は多い傾向にあります。「性格が合わない上司や同僚がいる」「噂話や陰口がある」「医師やリハビリスタッフとの関わり方が難しい」など、人間関係の悩みといってもさまざま。なかには、「嫌がらせをされている」「パワハラを受けている」という方もいるでしょう。

医療現場では医師や看護師、薬剤師、リハビリスタッフなど、多職種が連携して働いています。そのため、人間関係がうまくいかないと業務が円滑に回らず、仕事をすること自体を苦痛に感じてしまうことも。働くうえで、職場の人間関係が良いことはとても重要といえるでしょう。

体力的な負担が大きい

看護師は自由に動けない患者の体位交換や移乗介助を行ったりするため、体力が必要です。日常的に患者を支えるため、腰痛に悩んでいる看護師は多い傾向にあります。また、2交代制の夜勤の場合、勤務時間は16時間ほどで、仮眠時間はありますが急変や急患があると休憩を取れないことも。睡眠不足や生活リズムの乱れによって体調を崩してしまい、辞めたいと考える看護師は少なくありません。

責任が重い

看護師の仕事では小さなミスが大きな医療事故に発展する可能性があるので、ミスが許されません。生死に関わる大病を患っている患者の看護をする場合は、些細な変化にも気付かなければいけないためプレッシャーも大きいでしょう。看護師はつねに緊張感を持って仕事を行っており、精神的にハードといえます。

実際、厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果」によると、看護職員以外として働きたい理由で2番目に多かったのが、「責任の重さ・医療事故への不安があるため」でした。責任の重さに耐えられなくなり、看護師を辞めたいと思う人は多いようです。

参照元
厚生労働省
看護職員就業状況等実態調査結果

ライフイベントによる生活の変化

結婚や妊娠、出産などによる生活の変化に伴い、看護師を辞める決断をする人は多くいます。厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果」によると、退職経験のある看護師のうち、22.1%が出産・育児を理由に退職しています。また、17.7%は結婚が理由です。そのほか、家族の健康問題や介護のために退職をした人が6.9%いました。

看護師の仕事はハードなため、プライベートとの両立が難しいと考えて退職する人は多いようです。

参照元
厚生労働省
看護職員就業状況等実態調査結果

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看護師を辞めて幸せになれる人とは?

看護師を辞めて幸せになれる人

看護師を辞めて幸せになれる人には、「看護師の仕事が合わなかった」「看護師以外にやりたい仕事がある」などの特徴があります。

以下で看護師を辞めて幸せになれる人の特徴を4つ紹介するので、自分が当てはまるか確認してみましょう。

看護師の仕事が合わなかった人

「看護をするのが苦痛」「患者のことを考えられない」というように、看護師の仕事自体が合わないと感じている人は看護師を辞めて幸せになれるでしょう。

看護師は患者のことを第一に考えて、寄り添う心が必要です。しかし、患者に対しての気持ちが薄れてしまったり寄り添えなかったりすると、それが言動や表情に出るばかりか、そんな感情を持ってしまった自分を責めてしまう場合も。無理して続けるのはつらいため、看護師を辞めて新たなスタートを切ったほうが幸せになれる可能性が高いです。

ライフステージの変化がある人

仕事よりもプライベートを優先したいと考え、ライフステージの変化をきっかけに看護師を辞める人は、後悔をしづらく幸せになりやすいといえます。

看護師の仕事が嫌で辞めるわけではないので多少の未練はあるかもしれませんが、結婚・妊娠・出産などは嬉しいライフイベントです。新たな人生を明るく歩もうという気持ちがあるので、看護師を辞めても幸せになりやすいでしょう。

看護師としての目標を達成した人

看護師として十分働き、目標を達成した人も辞めて幸せになれるといえます。

たとえば、「認定看護師の仕事を極めた」「管理職としてマネジメントに携わった」「教員として看護学生の指導ができた」など、人によって目標はさまざまです。努力して目標を達成した人は看護師を辞めることに未練がなく、辞めても後悔をすることはほぼないでしょう。

看護師以外にやりたい仕事がある人

看護師の仕事以上にやりたいことができた人も、看護師を辞めて幸せになれる可能性が高いといえます。すでに次の目標が見えており、看護師の仕事に未練は少ないためです。

「看護師の経験を活かしてケアマネジャーとして働きたい」という人もいれば、「飲食店で働きたい」「ネイリストになりたい」「一般企業で勤めたい」など、看護師とは関係のない仕事に就きたい人もいるでしょう。

明確で具体的な目標があればあるほど、転職後に後悔する確率は低いといえます。次の仕事でもやりがいをもって働けるでしょう。

看護師を辞めたら後悔する人とは?

看護師を辞めたら後悔する人

看護師を辞めて幸せになれる人がいる一方で、後悔してしまう人もいます。看護師を辞めてから後悔することのないよう、後悔する人の特徴を知っておきましょう。

一時的な感情で突発的に看護師を辞めたいと思っている人

理由は何であれ、「辞めたい」という一時的な感情で突発的に仕事を辞めると後悔する可能性が高いです。

看護師は多忙なため、ストレスが溜まり心に余裕がなくなることもあります。そんなときに、同僚・医師・患者などから嫌なことを言われたりされたりすると、「辞めてやる! 」と感情のコントロールができなくなってしまうこともあるでしょう。

一時的な負の感情に流されて看護師を辞めてしまった場合、あとで冷静になって考えてみると「辞めるほどでもなかった」ということもあります。さらに、「仕事は好きだった」「恵まれた職場環境だった」などと考え、後悔することになるのです。

人間関係を理由に看護師を辞めたいと思っている人

人間関係を理由に看護師を辞めた場合、後悔する可能性が高いといえます。

看護師の仕事はミスが許されないため、厳しく指導したりミスをしてしまったときに執拗に言及する上司がいます。なかには、いじめやパワハラが横行している職場もあるでしょう。

ただし、人間関係の悩みを持っているのは看護師だけではありません。どの職業においても、人間関係の悩みはあるものです。現状の人間関係を解決するのであれば、看護師を辞めるのではなく部署異動や看護師として違う職場に転職するのが賢明といえます。

多忙さを理由に看護師を辞めたいと思っている人

看護師は業務自体はもちろん、夜勤があるなど勤務形態もハードです。そのため、多忙さを理由に看護師を辞めたいと思っている人は多いでしょう。

しかし、別の職業が楽な仕事とは限らないため、いきなり看護師を辞めるのはおすすめできません。むしろ、仕事を一から覚えなければならないので、人によっては看護師のほうが良かったと後悔する場合もあります。

夜勤がつらいのであれば、まずは夜勤のない部署へ異動するのがおすすめです。また、部署異動が難しい場合や人手不足などで過重労働になっている場合は、看護師として転職をして職場を変えると良いでしょう。

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看護師を辞めた場合のデメリット

看護師を辞めた場合のデメリット

ここでは、実際に看護師を辞めた場合のデメリットを紹介します。看護師を辞めたい人は、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。

収入が減る可能性がある

看護師を辞めて別の職業に就くと、収入が減る可能性があります。

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均給与は34万4,300円です。一方、一般労働者の平均給与は30万7,400円と、看護師よりも3万6,900も低い結果となっています。

なお、男女別の平均給与は以下のとおりです。

男性 女性 男女計
一般労働者の平均給与 33万7,200円 25万3,600円 30万7,400円
看護師の平均給与 35万5,200円 34万2,800円 34万4,300円

男性も女性も一般労働者よりも看護師のほうが、平均給与は高い結果となりました。とくに、女性に関しては、8万9,200もの差です。そのため、看護師を辞めた場合は、収入が減る可能性が高いといえます。

参照元
厚生労働省
令和3年賃金構造基本統計調査

看護師としての復帰が難しい可能性がある

看護師として再就職をするのは難しいことではありませんが、自身が仕事についていけず職場復帰が難しい場合があります。

看護師は慢性的な人手不足に陥っており、高齢化が進む日本ではニーズの高い職業です。そのため、看護師を辞めた人が再び看護師をしたいと思ったときに、再就職をするのは難しくないでしょう。

しかし、医療技術は日進月歩で進化しているため、過去に看護師をしていたときの知識やスキルが役に立たない場合もあります。とくに、看護師を辞めていた期間が長い人の場合はなおさらでしょう。医療現場を離れていたこともあり、職場復帰をしても不安を覚える可能性が高いです。

看護師を辞めたいと思ったときの対処法

看護師を辞めたいときの対処法

看護師を辞めたいと思ったときは、後悔しないために以下の対処法を試しましょう。

休暇を取得する

心が落ち着かなかったり冷静に物事を判断できなかったりする場合は、まずはゆっくりと休むことをおすすめします。有給休暇を取得して、趣味を楽しんだり家族や友人と旅行に行ったりするのもおすすめ。リフレッシュすることで気分もスッキリするでしょう。どうしても仕事に行くのがつらい場合は、思い切って休職するのも一つの手です。

ゆっくり休んで気持ちが落ち着いたら、本当に看護師を辞めたいのか考えてみましょう。冷静になって考えることで、看護師を辞める以外の解決法が見つかる場合もあります。

部署異動をする

悩みによっては、部署異動をすることで解決する場合があります。

たとえば、人間関係の悩みがある人は、部署異動をすれば一緒に働くスタッフが変わるので、働きやすくなるでしょう。また、夜勤がつらいという病棟勤務の人であれば、夜勤のない外来や系列の無床クリニックに異動を出すと問題は解決に繋がります。

ただし、希望が受理されてもすぐに異動できるとは限りません。そのため、少し長い目で見る必要があります。

転職をする

とにかく環境を変えたいという人は、別の医療機関に転職するのがおすすめです。

人間関係・業務内容・働き方などの悩みは、看護師を辞めずとも働く場所を変えるだけで解決できます。

ただし、ただ転職をすれば良いというわけではありません。今の職場を辞めたい一心で、いい加減な気持ちで転職をすると、違う悩みや問題に直面する可能性が高いです。そのため、携わりたい科目や希望の働き方など、自身の希望を明確にして転職活動を行いましょう。

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病院以外の看護師の勤務先

病院以外の看護師の勤務先

看護師が活躍できる職場は病院だけではありません。看護師が働ける職場は多種多様です。

とくに、新人看護師は新卒で病院に入職することが一般的なため、病院での仕事がつらかった場合に「看護師を辞めたら幸せになれる? 」と考える人もいるでしょう。看護師が働いているのは病院だけではないので、「看護師を辞めたい」と感じたときは、ほかの職場で働くことも考えてみましょう。

看護師が活躍できる職場や職業は、以下のとおりです。

  • クリニック
  • 訪問看護ステーション
  • 助産院
  • 介護保険施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護医療院)
  • デイサービス
  • 障害者福祉施設
  • 保育園
  • 児童福祉施設
  • 保健所
  • 企業(企業看護師)
  • 健診センター
  • 献血ルーム
  • 看護師養成所(教員)
  • 美容クリニック
  • イベントナース
  • ツアーナース

子どもと関わるのが好きな方は助産院や保育園、高齢者と関わるのが好きな方は介護施設で働くのがおすすめです。また、美容に興味のある方は、美容クリニックでやりがいをもって働けるでしょう。

まとめ

現状の悩みによって、看護師を辞めて幸せになれる方と後悔をする方がいます。看護師を辞めたいと思ったときは、決断を急がずにまずは辞めたいと思う原因とその対処法を考えましょう。決断を急ぎすぎて、後悔をしないように注意してください。

看護師を辞めたほうが幸せになれると思う場合はキャリアチェンジをし、看護師として働き続けたい場合は異動や転職をすると良いでしょう。

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