• 2021年8月11日
  • 2021年10月15日

仕事を辞めたい時に取るべき行動は? 辞めるかどうかの判断基準も

 

さまざまな要因で毎日の仕事がストレスとなり、退職を検討することは珍しくありません。しかし、一時の気の迷いによって失敗したり、辞めて後悔したりといったことは、避けたいものです。円満な退職をするためにも、決して常識外れな行動はするべきではありません。

では、会社員となり「仕事を辞めたい」と考えた時、どのように行動すべきでしょうか。

当記事では、仕事を辞めたい時の取るべき行動やNG行動、辞めるかどうか判断する基準について解説します。さらに、実際に仕事を辞めるまでの流れや、退職までにやっておくとよいことも紹介するため、退職を考えている人はぜひ参考にしてください。

仕事を辞めたいと思った時の行動2ステップ

誰しも一度は「仕事を辞めたい」と考えたことがあるでしょう。しかし、仕事は簡単に辞められるものではありません。「そもそも仕事を辞めてしまってもいいのか分からない」という人もいるでしょう。

仕事を辞めたいと思った時に取る行動は、これからのキャリアや人生に影響を及ぼすこともあります。では、実際に仕事を辞めたくなった時、どのような行動を取ればよいのでしょうか。

辞めたい理由を明らかにする

仕事を辞めたいと思ったら、まずは辞めたい理由を明らかにすることが大切です。仕事の辛い部分は何なのか、どのようなことに不満を感じるのかを把握することで、仕事に対する漠然とした「辞めたい」という気持ちを整理することができます。

理由を明確にするためには、紙やメモに箇条書きで書き出したり、人と話しながら洗い出したりすることがおすすめです。

以下では、辞めたい理由で挙げられる代表的な例を6つ紹介します。

【辞めたい理由の例】

●給料が安い
「年収が低い」「残業代やボーナスが出ない」などの問題によって、生活そのものが苦しくなります。給料に関する不満は、退職理由として多い傾向です。

●人間関係が苦痛
上司からのパワハラや、同僚などからのいじめ・陰口など、人間関係で精神的な苦痛を抱えた結果、仕事を辞めたいと考える人も珍しくありません。

●仕事内容が合わない
仕事にやりがいを感じない・体力的に辛い・業務が難しいなど「自分には向いていない」という気持ちから、仕事を辞めたい原因となることもあります。

●労働時間が多い
「残業が当たり前」「休日出勤が多い」など労働時間への不満は、体力的も精神的にも辛いものです。労働時間が多いことで、ワークライフバランスの悩みを抱える人も一定数います。

●社風が苦手
「体育会系な上司についていけない」「飲み会や交流が頻繁にある」など、社風が合わないと感じる人も多く存在します。社風が合わず居心地が悪いと感じる場合、仕事を辞めたいという気持ちにつながります。

●会社の将来性が不安
「会社の業績が悪く将来の見通しが立たない」「業務の縮小によるリストラの可能性がある」など、会社の将来性に不安を感じて、退職を考えるケースもあります。

仕事を辞めたいと感じる理由は、人それぞれです。いずれの悩みも、気にすることなく仕事に注力できることが理想です。しかし、仕事は1日のうち長時間を占めるため、ストレスが積み重なりがちです。仕事のストレスが積み重なることで、「仕事を辞めたい」という気持ちに繋がります。

仕事を辞めることで解決する問題かどうか見極める

仕事を辞めたい理由が「仕事を辞めることで解決する問題」か「仕事を辞めても解決しない問題」かは、今の仕事を続けるか・転職するかにおいて重要なポイントです。

仕事に対する不満をメモに書き出したら、不満を感じる理由を順番に並べてみましょう。ひとつずつ順番に並べることで、「何から対処するべきか」といった優先順位をつけることができます。

◯仕事を辞めることで解決する問題

  • 給料が安い
  • 労働時間が多い
  • 会社の将来性が不安

給料や労働時間の問題は、仕事を辞めることで解決できる問題です。たとえば、適切な労働時間・それに見合った給料が支払われる会社に転職できれば、これまでの不満は解消できるでしょう。

また、転職活動において、会社の将来性をじっくりと分析することで、より安定したキャリアを積むことが可能です。

◯仕事を辞めても解決しない問題

  • 人間関係が苦痛
  • 仕事内容が合わない
  • 社風が苦手

どの職場でも、苦手だと感じる人は少なくとも一人はいるものです。人間関係に悩む場合、きっぱり仕事仲間と割り切ってコミュニケーションを取ることがおすすめです。

仕事内容が合わないと感じているなら、自主的になってみる・新しいことに挑戦してみるなど、仕事に対するモチベーションを向上させることを意識してみてください。

仕事を辞めるかどうか判断する5つの基準

仕事を辞めようか考えている女性

「本当に辞めてよいか迷う」「我慢するべきなのだろうか」など、自分では解決できない問題があったとしても、仕事を辞める判断に迷う人も多いのではないでしょうか。どのような理由であれ、今後も同じ失敗を繰り返さないためにも、会社に問題があるのか・自分に問題があるのかを把握しておく必要があります。

ここでは、仕事を辞めるかどうかを判断するための基準を5つ紹介していきます。

人間関係

いじめや陰口、パワハラなど人間関係での悩みは精神的に辛いものです。仕事は、健康的な心と体があるからこそこなせるものであるため、自分にどのくらい負担がかかっているのかを確認しましょう。

●人間関係から判断する時のポイント

  • うつ一歩手前や、体調を壊した状態が続くなら退職する
  • 「何となく嫌」なら気にせず仕事に集中する

  • うつ一歩手前や、体調を壊した状態が続くなら退職する
  • 「何となく嫌」なら気にせず仕事に集中する

職場で不当な扱いを受けているなら、話しやすい上司・同僚に相談をするなど、周囲に助けを求めることも必要です。それでも改善される見込みがない場合、うつ病など心身に影響が出てしまう前に、思い切って退職することも視野に入れましょう。

しかし、現在の職場だけではなく「以前も人間関係が嫌で辞めた」という人は、一度立ち止まって考え直すべきです。自分に問題はないのか、次の職場でも同じような理由で辞めることにならないかは、今後働くにあたって重要なポイントです。

ワークライフバランス

仕事が忙しく「体力的に限界」と感じている場合と、休日や労働時間に不満がある場合とでは、今後の判断が大きく分かれます。急に忙しくなったり、今までに比べて体力が減ったりといったケースであれば、すぐに辞めることを決断するべきではありません。

●ワークライフバランスから判断する時のポイント

  • 体の疲れが溜まっているなら休暇を取る
  • 年間休日や労働時間が不満なら退職する

休みがなくて疲れが溜まっているなら、労働時間や休暇などの労働条件について、上司に相談をすることも手です。

長時間労働による過労が生じている場合や、休日出勤などによりキャパオーバーしている場合は、自分の身体が第一と考えましょう。改善されない場合は、体を壊す前に退職するべきといえます。

仕事のやりがいやキャリア設計

仕事に慣れてきたタイミングは、仕事の楽しさや面白みを感じにくくなります。「仕事がつまらない」「やりがいを感じない」という人は、まずは現状を変える対処法を試したうえで判断しましょう。

●仕事のやりがいやキャリア設計から判断する時のポイント

  • 与えられたものだけではなく、率先して仕事を行う
  • キャリアアップが見込めない場合は、新たな職種に挑戦する

そもそも仕事において本当の楽しさを味わうためには、しっかり腰をすえて仕事に取り組むことが第一です。これまでと同じような働き方をするのではなく、主体的となってその職場で働くことで、新たなやりがいや目標が達成できるかもしれません。

また、上司を観察するなどして、今後のキャリアプランを見据えてみてください。そのうえで「自分に合っていない」「この会社では成長できない」と感じたら、早めに区切りをつけて、異なる職種へ挑戦することをおすすめします。

給料や待遇

給料が安いからという理由のみで退職すると、転職が失敗する可能性があります。現在の労働環境に満足している場合、総合的に判断すると、辞めることで新たな不満が生まれることもあるためです。

●給料や待遇から判断する時のポイント

  • 数年以上昇給が見込めないなら退職を検討する
  • 給料だけで退職すると、リスクとなる可能性がある

「転職先がなかなか見つからず、前の会社より給料が低くなってしまった」というケースは珍しくありません。

一年程度の短期間ではなく、数年以上昇給が叶わない状況が続いているなら、今より待遇のよい職種に転職することも視野に入れましょう。

社風・会社の将来性

社風や方向性が合わないことは、自分ではなかなか解決が難しいものです。また、業績不振に伴い、待遇や評価制度の見直しが行われると、以前にはなかった悩みや不安が生まれることもあるでしょう。

●社風・会社の将来性から判断する時のポイント

  • 馴染めるかどうか、じっくり判断する
  • 長い目で見て、信頼できる会社か見極める

業績が悪化すると、リストラや倒産などのリスクが高まります。給料の未払いや遅延・残業代のカットなど、長期的に見てもリスクが大きい場合は、退職を考えることが賢明な判断といえます。

また、入社してすぐは、なかなか会社の環境に慣れないものです。しばらくは様子を見て、馴染めるかどうかを判断しましょう。

仕事を辞めたい時のNG行動4選

NGマークを出す、仕事を辞めたい女性

「どうしても今すぐ辞めたい」など、仕事を辞めたい気持ちが大きくなった場合に取る行動によっては、後悔やトラブルを生む可能性があります。

会社を辞めること自体は、決して悪いことではありません。しかし、極力周囲に迷惑をかけないためにも、社会人として最低限の常識・マナーを守るよう心掛けましょう。

ここでは、円満に退職をするためにも、仕事を辞めたい時に取るべきではないNG行動を4つ解説します。

突発的に退職する

転職先が決まっていないうちに、仕事を辞めることは避けましょう。仕事を辞めたい理由は人それぞれですが、転職活動がスムーズに進行し、満足のいく会社に転職できる保障はありません。

また、自分だけではなく、会社の状況をしっかり考えるようにしましょう。「忙しくて取り合ってもらえなかった」といった事態が起きやすいため、繁忙期の申告は極力避けるべきです。

「辞めたいアピール」をする

仕事について、誰しも愚痴をこぼすことはあります。しかし、ただ「辞めたい」というマイナスな感情をアピールすることは、周囲からの印象がよくありません。

もし誰かに話したい場合は、辞めたいことを伝えるのではなく、現状について一緒に解決策を考えるとよいでしょう。

無断欠勤などのルール違反・マナー違反をする

当日に連絡をせず無断欠勤をしたり、休憩中に職場を飛び出したりなど、無責任な行動は避けましょう。また、退職時には各種手続きが必要となるため、会社に迷惑がかかるだけではなく、のちのち自分にもしわ寄せがきます。

仕事を休みたい場合は、必ず会社に連絡を入れましょう。

必要以上に決断を急ぐ

仕事を辞めたいと思ったら、まずは現状を改善できないかどうかを考えましょう。「とにかく今すぐ辞めたい」と考える気持ちを一旦抑える方法として、休暇を取ってから退職をすることが挙げられます。

「そこまで問題ではなかった」「もう少し頑張ればよかった」などの後悔を生まないためにも、自分自身と向き合う時間は必要です。

実際に仕事を辞めるまでの流れ

退職するためには、社内手続きや公的手続きなどを行います。また、転職活動は想定より時間がかかることも珍しくないため、計画性を持った事前の入念な準備が必要です。

退職の流れをイメージしておくことで、極力周囲に迷惑がかからないよう、円満に退職することができます。

1 手続き・行動
転職活動を行う期間も含めて、自分の中でスケジュールを組みます。退職日が決定したら、退職の意思を伝え退職願を作成・提出しましょう。退職理由についてもあらかじめ考えておく必要があります。

2 挨拶をする
退職届を提出した後は、お世話になった上司や同僚などに報告しましょう。電話やメールではなく、顔を見て伝えることが大切です。感謝の気持ちを込めて直接話をすることで、相手側も気持ちよく送り出すことができます。

3 引き継ぎ・手順書の作成
退職願が正式に受理され、退職日が決定したら後任者へ引き継ぎを進めます。自分の業務をまとめた手順書を作成しておくことで、スムーズに引き継ぎを行うことができます。

4 各種手続きについて調べておく
社内での退職手続きや有給休暇の消化、公的手続きなど、退職にあたって必要なことを把握しておきましょう。会社へ提出・返却するものについても、漏れのないようしっかり確認します。

5 転職活動を行う
退職が決定したら、事前に組んだスケジュールをもとに転職活動を行います。余程のことがない限り、在籍中に進行することが一般的です。早めに転職エージェントに登録をして、必要な手続きや今後の流れについてサポートをしてもらいましょう。

法律上では「退職日の14日前までに申告をすれば退職が可能」です。しかし、会社での手続きや引き継ぎなどを踏まえ、1~2ヶ月前の申告を規則として定めている会社がほとんどです。

また、繁忙期は人手不足に陥り、落ち着いて退職の話ができなかったり、スムーズに事が進まなかったりする可能性もあります。なるべく繁忙期を避け、退職を受け入れてもらいやすい時期に伝えるようにしましょう。

仕事を辞めるまでにやっておくとよい3つのこと

業務の引継ぎを行う女性と男性

仕事を辞める際、想像とは異なり長期戦になることもあります。スムーズに仕事を辞めるためには、退職の旨を伝える前に退職願や引き継ぎ、転職活動などの準備をしておくことが大切です。

ここからは、仕事を辞める前にやっておくとよい3つのことについて、詳しく解説します。

退職願の準備

退職届は、会社に退職の可否を問わず、一方的に退職を意思表示する書類です。一方、退職願は退職を願い出て会社側に合意を求めるための書類です。より柔らかい表現で退職の意思を伝えることができるため、円満退職のためにも退職願を用いることがよいとされています。

退職願は、封筒に入れて提出することがマナーです。用紙はB5もしくはA4、封筒は長形4号もしくは長形3号の封筒サイズを選びましょう。退職願の書き方は、インターネットや本から例文やテンプレートを参考にし、マナーを守って作成してください。

退職願の提出で大切なことは「退職日まで日付を空ける」ことです。退職願を作成するだけで、冷静さを取り戻せる人は少なくありません。提出する前に、まずは自分とじっくり向き合ってみてください。

引き継ぎの準備

手順書や業務マニュアルなど、後任者へ引き継ぐための資料を作成します。区切りのよいところまで業務を行ってから、引き継ぎを進めることが原則です。退職日までに余裕を持って引き継げるよう、後任者とスケジュールを調整しましょう。

資料を作成する際は、上司や同僚、新入社員など誰が見ても分かるよう、ファイルで細かく整理・保管するなど工夫をします。また、処理漏れなどが起こらないよう、入念に確認をしておくことが大切です。

引き継ぎの準備でこれまでの自分の仕事内容を整理・把握することで、転職活動で職歴を描く際や面接に役立てることができます。

転職活動

退職から転職活動にかかる時間は、3ヶ月程度といわれています。転職活動がダラダラと続くことのないよう、スムーズに進めなければなりません。

退職してから転職活動を行うと一定期間収入がなくなるため、経済的な問題を抱える可能性があります。収入がない焦りから、妥協した転職先を選び、退職前と同じ悩みが生まれてしまっては本末転倒です。転職を成功させるためにも、在籍中に転職活動を進めましょう。

働きながら転職活動の時間を作るなら、有給休暇や午前・午後有給を活用することがおすすめです。現在の問題を解消するためにも、転職エージェントや転職先選びでは企業分析に力を入れ、しっかり時間を取りましょう。

まとめ

「仕事を辞めたい」と思うこと自体は、必ずしも悪いことではありません。まずは一度立ち止まって、辞めたいという気持ちを整理することが大切です。また、仕事を辞めるべきか判断に迷う時は、当記事で紹介したポイントを参考に、自分にとってベストな選択をしましょう。転職を選ぶ場合は、円満に退職するためにも、常識・マナーに沿って退職の準備を進めてください。

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