• 2022年1月28日
  • 2022年5月13日

短期間で転職を繰り返すのは看護師のキャリア的に不利? 悪循環から抜け出したい…!

 

三交替夜勤で体調を崩し、患者からのパワハラで辞め……さまざまな理由で短期退職を繰り返してしまう。このお悩みに対して作家のワーママはるさん、ブロガーのDJあおいさん、マイナビキャリアアドバイザーの3人のスペシャリストがアドバイスします!

イラスト:菜々子

今回のお悩みに答えてくれるスペシャリストたち

oishi haru/尾石晴さん
作家・Voicyトップパーソナリティ・兼業大学院生・オンラインヨガ『ポスパム』代表と、さまざまな顔を持つ二児のママ。

DJあおいさん
作家・アルファツイッタラー・人気ブロガー

マイナビCA
看護師領域担当のマイナビキャリアアドバイザー

短期間で転職を繰り返すのは看護師のキャリア的に不利? 悪循環から抜け出したい…!

質問者

短期間に複数回転職するのってどう思いますか? 
1年以内に3回の転職はやはり印象が悪いでしょうか?

私は新卒で入職した総合病院を2年半で退職しました。理由は三交替夜勤による体調不良です。 その後すぐに、日勤のみで働ける透析クリニックに就職しましたが、患者さんからのセクハラがひどく、上司や院長に相談するも改善されず、4ヶ月で退職しました。

またすぐに一般病院の病棟に入職し、現在1ヶ月経過するのですが、事前に聞いていた以上にハードワークで、再び体調を崩し休職しています。

他の部署への異動も検討しましたが、情報収集したところ私の部署がまだ穏やかであるようです。といっても、日勤でも1人で30人を受け持ちで、サービス残業は当たり前なのですが……。

正直、もう少し落ち着いて勤務できるところに転職したいと思っていますが、1年以内に3回も転職となると、次にいくのは難しいのでしょうか? 次に行くとしても面接でどのように話すべきか対策がわからず……。ご助言いただけると幸いです。

出典:カンゴトーク

スペシャリスト3人のアドバイスは?

作家
oishi haru/尾石晴さん

それは大変でしたね。相談者さんが体調を崩さず働けることの方が大事です。だから辞めるのは仕方ない。

しかし、短期間での転職となると、在職期間の短さや回数を気にしない採用先は限られてくるでしょう。「すぐ辞めないか?」「長く勤めてくれるか?」も採用ポイントになるからです。

まずは現在の職場を辞める前に、ご希望の「落ち着いて勤務できる」がどういうことなのか、分解して捉えてみてはいかがでしょうか?

退職理由を見ると、1回目は夜勤による体調不良、2回目はセクハラ、3回目は勤務がハードで身体がきつい。この裏を返すと、「夜勤がなく、激務でもなく、セクハラが起きないような勤務先」が理想の勤務先となります。

「聞いてた話と違う!」ということで転職を考えている点も踏まえると、転職エージェントを通じて探してみてはどうでしょう? 第三者の視線も入れてみるのです。

面接の対策としては、「以前は職場環境を調べきれていなかった。その反省を活かし、今回は情報収集をした」と伝えて、それでも採用してくれる職場が相談者さんの理想の場なのではないでしょうか。良い職場に出会えるように応援しています。

人気ブロガー
DJあおいさん

常々言っていることなのですが、人生の幸福って仕事ではなく私生活に依存しているものなんですよね。どんなに充実した仕事に従事していても、私生活が空っぽなら幸福は感じないということ。

人生においての本業は私生活であり、仕事なんて私生活の副業に過ぎないのですよ。ですから、ライフプランの中心にあるべきは私生活であり、転職する際もその軸は決して揺るがないように気を付けてください。

それを踏まえて、以前はひとつの職場に長く勤めることに価値があったわけですが、今は終身雇用も崩壊し、転職することが当たり前の時代です。

むしろ、ひとつの職場しか知らず、そこで長く勤めることがリスクになっています。社内の業務フローに詳しかったり、社内政治に明るかったりしても、転職の武器には一切なりませんからね。

どんな環境でもうまく立ち回ることができるコミュニケーション能力を持っている人の方が重宝される時代。そういう意味では、転職に慣れている人の方が社会のニーズにマッチしているのですよ。

人付き合いも面接も、試されるのは『コミュニケーション能力』になるわけですが、コミュニケーション能力とは言ってみれば『演技力』です。

『ありのままの私』など出そうとしなくても結構ですので、どうか『聡明で快活な私』を演じて面接に挑んでください。

マイナビCA

一般病棟において1人の看護師に対し30人の患者の受け持ちはかなりハードですね、体調が心配です。

短期就職での退職で転職を繰り返すとなると、内定をいただけるまでに時間がかかってしまうかもしれません。ですから、面接時に退職理由をどのように伝えるのかがとても重要になってきます。ポイントは以下の3つです。

1.退職理由を他責にしないこと
2.退職に至るまで、改善に向けてどのように行動したかを伝える
3.今後どのように働きたいか明確なビジョンの提示する

この3つをしっかり考え面接に臨み、その上で内定をいただくことができたら、いい転職になるのではないでしょうか。

1の退職理由を他責にしないことについては、たとえばセクハラやパワハラなど他責にせざるを得ない環境要因が理由で退職した場合は、事実として伝えていいと思います。ただ、2の改善に向けてどのように行動したかもセットで伝えてください。「上に相談したが改善しなかった」などのアプローチをした事実を伝えることは重要です。

また、一般病棟で1人の看護師が30人もの患者を受け持っているのは、病棟の人員配置に問題がありそうですので、相談者さん以外の看護師さんも不信感を持っている人は多いはずです。辞める手段をとる前に、一度上長に相談するべきだと思いますよ。

ただ、退職理由はひとつではないと思うので、3のどのように働きたいか明確なビジョンの提示をして前向きに入職したい意欲を伝えるといいのかなと思います。

「人事担当者はどのような人を採用したいと思うのか」を考える際に、ぜひキャリアアドバイザーをご活用ください。一緒に考えていきましょう。

三者三様のアドバイス、いかがでしたか?

退職のきっかけとなる原因をそのままにして辞めてしまえば、転職スパイラルから抜け出すことができません。退職理由に対してのアプローチや事前リサーチなど、対策をしっかり練って転職に挑みたいですね。相談者さんのお悩み解決の一助になれていれば幸いです。それではまた次のお悩みでお会いしましょう。


看護師さん向けコミュニティアプリ「カンゴトーク」にあなたのお悩みを投稿すると、お悩み回答クロスレビューでスペシャリスト3人が解決してくれるかも? ぜひ、投稿してみてください!
oishi haru/尾石晴さん
作家/Voicyトップパーソナリティ/元子持ち女性管理職
外資系メーカーに16年勤務。子持ち管理職経験を持つ。ワンオペ育児の合間に、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・ライフオーガナイザーなど、会社員以外での収入経路を複数確保。2020年4月退職。音声メディア「Voicy」では1,500万回再生超えのトップパーソナリティとして活躍中。SNSの総フォロワー数は7万人超え。現在は雑誌「レタスクラブ」での連載など文筆活動の傍ら、2020年ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。『ワーママはるのライフシフト習慣術』など。

 

Twitter:https://twitter.com/wa_mamaharu

DJあおいさん

月間600万PV!の大人気ブロガー。独自の恋愛観と核心をついた鋭いアドバイスで、Twitter合計フォロワー35万人の人気を誇る謎の主婦。女性誌やサイトで連載多数。著書に『キャリアなどに興味はない。それなりに稼げて、ストレスフリーなら、それがいいのだ! 』(ワニブックス)、『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』(KADOKAWA)、『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』(幻冬舎)など。

Twitter:
https://twitter.com/djaoi

https://twitter.com/DJ_aoi

マイナビCA
株式会社マイナビのキャリアアドバイザー。看護師領域を担当して7年目、これまで1,000人以上のキャリアカウンセリングの実績を持つ。病院まで直接足を運んでいるからこそ、職場の雰囲気や人間関係などの求人票には載っていない情報を提供できるのが強み。看護師ひとり一人の価値観を尊重し、理想のキャリアへ導くことを心がけている。

企画・構成:藤田佳奈美(TAC企画)

著者プロフィール