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1. 【2022年】沖縄県における看護師の有効求人倍率と求人市場の特徴は？

沖縄県は面積が小さな県であるものの、豊かな自然と温暖な気候で過ごしやすく、県外からの移住者も数多くいます。沖縄県における看護師と准看護師、一般企業の有効求人倍率を以下の表で紹介します。

沖縄県における看護師の有効求人倍率は、一般企業の倍以上あります。沖縄県においては一般企業に就職するよりも、看護師として働いたほうが就職しやすいといえるでしょう。一方、全国での看護師の有効求人倍率は2.63倍です。看護師業界に限っては、全国平均と比べると就職しにくい状況ではあります。

ただし、沖縄県では離島や住民が少ない地域などもあり、看護師不足に悩まされているところも少なくありません。沖縄県の中心である那覇市以外は看護師が足りない傾向にあり、地域を選ばなければ、条件を吟味した就職活動ができるでしょう。

■全国平均より下回る施設数

日本医師会のデータによると、2021年11月の沖縄県の一般診療所は797施設、人口10万人あたりの施設数は54.31施設です。これは、全国平均69.75を大幅に下回る結果となっています。
（出典：日本医師会・地域医療情報システム「地域別統計（沖縄県）」）

また、2018年の沖縄県における医療施設は1,605施設で、前年に比べ5施設増加しています。一方、病院の病床数は18,569床で、前年に比べ293床減少しており、これらの状況が有効求人倍率に影響していると考えられます。
（出典：沖縄県「令和元年医療施設調査」）

2. 【2022年】沖縄県の看護師の平均年収は？

沖縄県と全国における、看護師関連職と給与所得者の平均年収は下記の通りです。

沖縄県における看護師・准看護師の平均年収は、全国平均と比べて26万～38万円ほど低い状況です。一方、保健師や助産師を見ると全国平均と比べ、4万～34万円ほど低くなっています。看護師・准看護師の下げ幅は保健師や助産師よりも大きく、沖縄県で看護師・准看護師として就職するのであれば、複数の求人を比較検討したうえで勤務先を選ぶ必要があるでしょう。

年収はそれぞれの病院によっても変わります。残業手当や夜勤手当を考慮すると、平均年収よりも高い給与を得られる可能性もあるため、マイナビ看護師を活用してよい条件の求人を探してみてください。

■全国平均より低めの水準

沖縄県の看護師の平均年収は全国平均よりも低く、全国47都道府県中40位という結果となっています。2018年では約422万円の全国43位だったため、上昇傾向にはあるでしょう。（出典：厚生労働省「令和２年賃金構造基本統計調査」）（出典：厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」）

沖縄県は平均年収が他県よりも低い傾向にあるにもかかわらず、1か月あたりの労働時間は163時間と全国平均よりもやや長いという特徴もあります。これは、沖縄県の医療施設数が少ないことと関連があると予測されます。1つの施設あたりの負担が重くなっているのでしょう。（出典：厚生労働省「令和２年賃金構造基本統計調査」）

3. 沖縄県で看護師の求人が多いエリアは？

沖縄県の看護師求人は那覇市・沖縄市・うるま市に多くあります。それぞれの求人情報の特徴は、下記の通りです。

4. 沖縄県が進める看護人材の支援・取り組みは？

沖縄県は有効求人倍率が2倍未満とそこまで高くはありませんが、離島医療などさまざまな問題を抱えています。そのような中、看護人材を支援するための取り組みとして、看護師等就学資金貸与や沖縄県看護職員確保対策事業を行っています。

具体的にどのような取り組みなのか、詳しく解説します。

4-1. 看護師等修学資金貸与

沖縄県では看護職員の確保と質向上を目的とし、看護職員の確保が難しい施設で従事予定の者に修学資金の貸与を行っています。

沖縄県看護師等就学金貸与事業には、第一種と第二種の修学資金があります。

第二種は経済的な理由で看護師養成所を退学しないようにするための修学金であるため、経済的に困難である証明書が必要です。第一種は修学金を貸与された期間の2倍（上限5年）、第二種は3倍（上限10年）に相当する期間を対象施設で従事すれば返還を免除されます。

4-2. 沖縄県看護職員確保対策事業

沖縄県では「沖縄県地域医療介護総合確保基金」を活用し、看護職員の確保と質の向上を目指した沖縄県看護職員確保対策事業を行っています。その一環として行われている事業が新人看護職員研修事業で、新人看護職員研修ガイドラインに基づいた新人研修を行っている病院に対し、必要経費を補助します。

また、沖縄県内で妊婦が安心してお産ができるよう、院内助産所・助産師外来整備事業も行われています。産科を持つ病院や診療所に院内助産所、助産師外来の促進が目的です。 （出典：沖縄県「地域医療介護総合確保基金」）

5. 沖縄県の魅力・名所・生活環境

沖縄県は、人口1,468,983人（2021年12月現在）で、日本の最南端に位置している県です。 （出典：沖縄県「沖縄県の推計人口」）

一年中温暖な亜熱帯気候です。冬でも比較的暖かく、一年を通して過ごしやすいでしょう。海の透明度が高く、4月から10月までダイビングなどのマリンスポーツを楽しめます。

沖縄県は那覇市を中心に栄えています。那覇市はショッピングセンターや飲食店が多く、求人数も集中しています。那覇市のベッドタウンとして機能する浦添市も比較的人口が多く、住みやすい街として挙げられます。