ケアマネージャー(介護支援専門員)は、「介護に関する、すべての事を司る」仕事といっても過言ではなく、言わばパソコンにおけるOSのような役割です。おもな仕事は介護支援が必要な人のところへと赴き、面接(インテーク)とアセスメント(課題分析)を繰り返し、各人の状態、ご家庭の様子など、さまざまな情報を集めつつ分析し、その人の介護度や個性に合わせて最適なケアプランを作成します。その状態を観察したうえで定期的にプランを見直し、改善していくことも大切です。また介護業務における相談や援助、介護保険料の給付管理、病院やその他の事業所との連絡、調整を行うことも重要となります。要介護認定、要支援認定、保護医療サービス、福祉サービスなどに関する幅広い専門知識が求められるだけでなく、利用者とその家族、行政の担当者、福祉用具の会社、病院関係者など、さまざまな関係者と蜜にコミュニケーションを取り続ける能力と気配り、そして介護全体を見渡せるマネジメント能力が問われる仕事です。ケアマネージャーになるためには、5年間の実務経験を経て、介護支援専門員実務研修受験試験に合格しなければならない「狭き門」です。平均年収は370万円程度。女性の比率が多いのも特徴的です。