• 2020年6月19日
  • 2021年11月9日

【看護師の悩み】逃げてばかりで中途半端な看護師になってしまいました

 

【質問】逃げてばかりで中途半端な看護師になってしまいました

看護師歴9年⽬です。⽗親が病院の⼈事をやっていたことや親戚に医療関係者が多かったことなどから、看護師になりました。
卒業後は、⽗の勤務する病院に内科病棟の看護師として就職しましたが、当時、⽗が管理職だったこともあり、周囲とは全く打ち解けられず…。限界を感じていたところに、認知症病棟への異動命令が降り、わずか半年ほどで内科病棟を離れました。

認知症病棟はゆったりとした雰囲気で、私の性格に合っていましたが、やはり周囲から⽗の存在が⼤きく見られ、スタッフとはなじめませんでした。そして3年後、また内科を勉強したいと思い退職しました。
次の病院では内科に配属されましたが、急激に体調を崩し、転職して3年ほどで退職。「ここならゆったり働けるかな」と精神科に転職しましたが、2年で退職することに。その後、⾃宅から近い内科クリニックに就職しましたが、きちんとステップアップしてこなかった私は、少⼈数のクリニックで全く通⽤せず、2週間で退職してしまいました。

今は職探しをしていますが、果たして看護師を続けて良いのか、続けていけるのか…別の仕事といっても年齢も若くはないし、今までがんばってこなかった罰です。
私は、中途半端に場数だけ踏んだ看護師になってしまいました。(長野県在住 看護師歴9年目 31歳)

【回答】何でも向き合えば良いわけではない

これからはあなたが未来を創って

自分や人生に向き合うことは大事とよくいわれますが、苦手なこと、イヤなことに向き合おうとすればするほど、本領を発揮しにくくなります。
日本の教育はこれまで、「減点主義」の傾向が強く「できないことにも向き合う」ことを推奨されてきました。しかし、脳科学的にみると「苦手」なことに取り組めば取り組むほど生産性は落ち、能力も発揮しづらいといわれています。

逃げてはいけないことがあるとすれば、ご自身の「本当の気持ち」です。「やるべき」「やらなければならない」ことに向き合うのではなく、ご自身が本当にやりたいことに対して真剣に向き合う必要があります。

がんばってこなかった「罰」などこの世に存在しません。
あなたは、これまで周りの人たちに精いっぱい気を遣いながら、いろいろな感情を抱え、耐え忍んでがんばってこられました。つらくて誰にも打ち明けられずに心を傷めてきたご自身を、どうぞこの機会に受け入れてあげてください。

問題は別のところにある

ご相談内容を拝見するかぎり、完璧主義の傾向があるのかもしれません。そのような方は、仮に10割中7割できていたとしても「3割はできていない…」というように、できていない部分に目がいきがちです。

問題は、できていない3割に目を向けるのか、できている残り7割に目を向けるかの視点です。どちらが良い・悪いではありません。自分を責めて解決するのであればそれでかまいませんが、うまくいっていないと感じているなら、別の視点から見ることを試してみてはいかがでしょうか。
大切なのは、何をするかではなくどうあるのか。ご自身の「状態」を整えることで、うまくいく可能性は高くなりますよ。

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