
入職して半年が経ったころ、指導してくれた先輩のフォローがはずれました。ほかの病院で経験があるせいか「もう少ししたらリーダー業務もやってもらうから」と言われています。ですが、フォローがはずれてから、抜けや施行忘れを指摘されることが多く、先輩からも心配されています。ひとり立ちが早いせいかもしれず、ただただ不安です。
新人ナースの悩み
島根県在住 看護師歴3年目35歳
入職して半年が経ったころ、指導してくれた先輩のフォローがはずれました。ほかの病院で経験があるせいか「もう少ししたらリーダー業務もやってもらうから」と言われています。ですが、フォローがはずれてから、抜けや施行忘れを指摘されることが多く、先輩からも心配されています。ひとり立ちが早いせいかもしれず、ただただ不安です。
仕事をするうえで、ひとりで判断したり行動したりする機会が増えると、先輩看護師のフォローがあったころに比べて不十分さが目立ってしまうことがあります。
しかし、ミスをするのは現在働いている職場での経験が浅いがゆえであり、仕方のない部分もあるでしょう。ひとり立ちをして間もない時期は、いつも以上に焦りや不安が募り、「がんばろうとして空回りする→またミスをしてしまう→落ち込んで自分を責める→焦りや不安が募る……」といった悪循環に陥りやすくなります。
しかし、「指摘をされることがダメだ」という認識は、成長をはばむ考え方です。ひとり立ちしたばかりの状態は、完全に自立しているとはいえません。指摘を受けることは、自立するための近道と考えましょう。
先輩看護師のフォローがはずれてから、抜けや施行忘れが起きやすいもうひとつの原因として、「指導を受けていたときと同じ環境ではない」ことが考えられます。
たとえば、指導中はナースコール対応をしなくても良かったものが、フォローがはずれた後はナースコールに対応しながら業務をする必要があるなどといった場合、慣れない環境によりミスが生じた可能性もあるのです。
臨機応変に対応する力は、現場でさまざまなケースを経験することによって培われます。そのためには、「抜け」や「忘れ」がどういうときに起こりやすいのか、また、どのように対応していくべきかを分析することが重要です。ミスをする自分を責めるよりも、ミスがなぜ発生してしまったのかを冷静に振り返り、一つひとつ着実に身につけていく姿勢を忘れないようにしましょう。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
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