• 2023年5月24日
  • 2024年8月27日

看護師はピアスを付けてもいいの? 開けるタイミングや隠す方法を解説

 

看護師は白衣タイプのナース服にナースサンダルやスクラブにナースシューズなど、基本的に制服が決まっている職業です。つねに清潔感のある動きやすい服装で働いています。そのため、「看護師はオシャレはできないの? 」と疑問に思っている方もいるでしょう。

この記事では、看護師のピアス事情について紹介。ピアスの着用可否やピアスを開けるタイミングのほか、ピアスを隠す方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

看護師はピアスを付けてもいいの?

看護師をめざしている人のなかには、看護師はピアスをしても良いのか疑問に思っている人もいるでしょう。

ここでは、看護師のピアス着用可否について紹介します。

職場によってピアスの可否は異なる

看護師のピアスの着用ルールは、勤務先によって異なります。ピアスに関する大まかなルールは、以下のとおりです。

  • ピアス着用NG
  • ピアスをつけてもOK(ただし、目立たないもの)
  • ピアスホールが開いているのもNG

勤める職場によって、ピアスに関するルールはさまざまです。
たとえば、単純に仕事中にピアスを着用してはいけないとする職場もあれば、ピアスホールが開いているのもNGという職場もあります。

また、ピアスOKの職場でも「目立たないもの」「片耳に1つずつ」「ぶら下がるタイプのピアスはNG」など、細かくルールが決まっている場合もあります。ピアスの着用ルールが明確に決まっている場合は、ルールの中でピアスを楽しむようにしましょう。

ピアスの着用が禁止されている理由

ピアス禁止

ピアスの着用を禁止している職場は少なくありません。
「仕事中はピアスをつけてオシャレをする必要がない」という理由以外に、以下のような医療現場特有の事情が関係しているためです。

  • 患者さんや家族に与える印象が悪くなる可能性がある
  • 清潔の観点からNG
  • ピアスを落とした際に誤飲や怪我を招く恐れがある

患者さんや家族に与える印象が悪くなる可能性がある

医療機関には、さまざまな年齢層や考えを持つ患者さんやその家族などが来ます。ピアスはもちろん、過度なメイクやオシャレをしていることを嫌う患者さんやその家族もいるでしょう。そのため、看護師の身だしなみとして、ピアスを禁止している場合があります。

清潔の観点からNG

清潔の観点からピアスの着用をNGにしている職場もあります。
ピアスを開けたばかりのときは、ピアスホールから分泌液がでます。なかには、化膿してしまう人もいるでしょう。ピアスホールの分泌液から細菌感染する可能性もあるため、患者さんはもちろん、看護師自身の安全も考えてピアスをNGとしている職場があります。

ピアスを落とした際に怪我や誤飲を招く恐れがある

しっかりとキャッチを付けていたとしても、ピアスが落ちてしまうことがあります。プライベートであれば「落として失くしてしまった」で終わりますが、医療現場ではそうはいきません。

たとえば、患者さんのベッドの上で落としてしまうと、患者さんが寝たときにピアスを踏んで怪我をしてしまう恐れがあります。もし、それが子どもや認知症の患者さんだった場合、誤って口に入れてしまう可能性もゼロではありません。怪我や誤飲のリスクを無くすためにも、ピアスをNGとしている場合があります。

看護師のピアス・オシャレ事情

看護師のピアス・オシャレ事情

マイナビ看護師が、ピアスを含むアクセサリーに関して看護師さんにアンケートを行ったところ、以下のような回答がありました。

  • 仕事中は不潔な気がするので付けていません
  • 職場ではアクセサリーが禁止されています
  • 腕時計でさえ禁止です。当然ながらアクセサリーも禁止なのでしてないですし、なにより不潔に感じます
  • ネックレス・ピアス・髪飾り・結婚指輪の着用は許可されています
  • 結婚指輪を含めて、アクセサリー類は全て禁止です
  • 感染予防のため、仕事に必要なもの以外は身につけていません
  • 15年ほど前は、指輪もピアス(ぶら下がるもの以外)もネックレスもOKだったのですが、現在は結婚指輪のみ許可されています
  • 派手ではないピアスは1個までOKです

アンケートの回答を見てもわかるとおり、職場によってピアスやアクセサリーに関するルールはさまざまです。運営元の方針や施設形態、業務内容などによって、考え方やルールが異なっていると考えられます。

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看護師がピアスを開けるタイミングは?

看護師がピアスを開けるタイミング

ピアスの着用がOKな勤務先であれば、就職後にピアスを開けても問題はありません。しかし、清潔感や安全面、感染症のリスクを考えると、就職後にピアスをあけるのは良策とはいえないでしょう。

そのため、ピアスを開けたい人は看護学生のときに開けるのがベターといえます。ピアスホールが安定するまでは1ヶ月以上かかるので、看護実習や就活の時期に被らないようにするのがポイントです。夏休みや冬休みといった長期休暇などに開けると良いでしょう。

なお、すでに就職を希望する医療機関があれば、事前にピアスのルールについて調べておきましょう。

看護師がピアスを隠す3つの方法

看護師がピアスを隠す方法

ピアスが許可されている職場でも、患者さん・患者さんの家族・職場の人などの目を気にして、ピアスやピアスホールを隠したい人はいるでしょう。
ここでは、看護師がピアスを隠す方法を3つ紹介します。

1.透明のピアスをする

ピアスの着用はOKだがピアスを隠したい人や目立ちにくいものをしたい人は、透明のピアスをつけるのがおすすめです。また、ピアスを目立たせずにピアスホールを維持したい人にも、透明のピアスは最適といえるでしょう。

ただし、いくら透明のピアスでも付けていることには変わりないですし、よく見たらピアスをつけていることがわかるので、ピアスNGの職場では着用は避けましょう。

2.髪の毛で隠す

ショートヘアやボブヘアの人は、髪の毛でピアスを隠す方法があります。特別なアイテムは必要ないので、ピアスを隠す方法としてはもっとも簡単だといえるでしょう。

ただし、完全にピアスを隠せるというわけではありません。動くと見えてしまう可能性があるので注意が必要です。

3.専用シールや絆創膏で隠す

ピアスの着用がNGどころか、ピアスホールが開いていることもNGな職場では、ピアスホールを隠すための専用シールを貼って隠すと良いでしょう。絆創膏のほか、タトゥーを隠すための肌色のテープ肌色のサージカルテープなどが代用できます。

とはいえ、やはり近くで見るとシールを貼っていることがわかるほか、肌とシールの色が合っていないと不自然に見えてしまいます。移乗介助や体位交換など、患者さんと近い距離で接する病棟看護師の場合、シールでピアスを完璧に隠すのは難しいでしょう。

まとめ

看護師は職業上、衛生面でピアスやそのほかのアクセサリーを禁止されていることが珍しくありません。たとえ、ピアスがOKの職場であっても、あまりに派手なものを付けていると患者さんやその家族から好ましく思われないこともあるでしょう。職場のルールを確認し、TPOを考えたうえでオシャレを楽しむようにしましょう。

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