「看護師に髪色のルールはある? 」「インナーカラーは入れてもいいの? 」など、看護師の髪色について疑問を持っている方は多いでしょう。
この記事では、看護師へ髪色に関するアンケートを実施。看護師が実際に染めている髪色について紹介します。また、おすすめの髪色の明るさや業務中の身だしなみについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
髪色について看護師にアンケート!
マイナビ看護師にて、看護師さんの髪色についてのアンケートを行いました。アンケートの結果を見ると、職場によって髪色の規則はさまざまなようです。
髪の毛は染めていますか?
看護師802人に行った「髪の毛は染めていますか? 染めている色や職場での決まりがあれば教えてください! 」というアンケートによると、「暗めの茶色」と答えた方が371人で全体の約46.3%でした。続いて「真っ黒」が178人で約22.2%、「明るい茶色」が160人で約20%です。「オシャレカラー」と答えた方は55人で約6.9%、「その他」が38人で約4.7%という結果になりました。
なお、「オシャレカラー」や「その他」と答えた人からは、以下の髪色にしているとの回答が得られました。
- 白髪染めです
- 明るい茶色にインナーに金色が入っています
- 緑ベースでシークレットハイライトを入れています
- 明るめの白髪染めです
- 比較的自由な病院なのでインナーにピンクブラウンを入れています。でも、お団子にするので全然アピールできないです
- 裾カラーをピンクと紫にしています
- 白髪染めをするとよけいに目立つと美容院で言われたので、アッシュにしています
- 毛先が紫です。以前はピンクでした
- ピンクベースの明るめの茶色にインナーで赤に近いピンクを入れています。仕事のときは全く見えていませんが、髪の毛をおろしたときに高齢の患者さまから「かわいいね!若いっていいねぇ」と言われました
ピンクや紫など自由に髪色を楽しんでいる方もいるようです。しかし、勤務中は髪をまとめているので見えないという声が聞かれました。また、白髪染めのために、髪色を染めているという回答も多くありました。
インナーカラーは入れていますか?
看護師718人に行った「インナーカラーは入れていますか? 」というアンケートでは、「していません」という方が587人で全体の約81.8%と大多数を占めました。「インナーカラーをしています」と答えた方は105人で約14.6%、「その他」と答えた方は26人で約3.6%でした。
インナーカラーはしていない方でも、「ハイライトを入れている」「裾カラーで毛先をピンクにしている」「毛先の色を抜いている」など、ヘアカラーを楽しんでいる方が多くいました。中には、施設勤務で髪色に規定がなく、青紫のグラデーションをかけているという方もいました。
看護師におすすめの髪色やトーンは?
看護師に最適な髪色は、レベルスケールの6番から7番のトーンといわれています。
髪色の明るさの番号は、日本ヘアカラー協会(JHCA)が基準を定めています。レベルスケールと呼ばれ、髪の明るさを4〜15の12段階に分けて数値化したものです。レベルスケールは、おもに美容室でカラーリングのカウンセリングを行なうときに使用されています。
一般的に「黒髪」といわれているのはレベルスケール5で、黒髪よりも少し明るいのがレベルスケール6、パッと見て染めているとわかる明るさがレベルスケール7です。レベルスケール9~10は「茶髪」、レベルスケール13は「金髪」といわれる明るさです。
勤務先で「髪色は〇番まで」と決まっていない場合も、レベルスケール7程度の明るさにとどめておくのが無難といえるでしょう。また、看護師1年目は暗めの色で、2年目以降は少し明るくするという方もいるようです。
なお、髪色は染める色味によっても見える明るさが異なります。ナチュラルなブラウンやアッシュ系の深い色味は暗く見えますが、黄みの強いブラウンなどは比較的明るく見えます。また、色味によっては、色落ちをするにつれてどんどん明るくなる場合もあるので注意が必要です。美容師さんに抜けたときの色や明るさを相談しながら、髪色を決めると良いでしょう。
参照元:日本ヘアカラー協会「JHCAのレベルスケールとは?」
看護師が明るい髪色やおしゃれを楽しむ方法
看護師が髪色を楽しむ方法には、「インナーカラー」「ハイライト・ローライト」「グラデーションカラー」などがあります。
インナーカラーやハイライト・ローライトを入れる
髪の毛の内側のみを染めるインナカラーであれば、仕事中はお団子などで髪の毛をまとめれば隠すことができます。仕事中は髪の毛をまとめて隠し、プライベートではダウンスタイルにすることでおしゃれを楽しめます。
また、ハイライトやローライトを入れるのもおすすめ。ただし、ハイライトは明るくし過ぎないようにしましょう。ベースの色より暗めのローライトを入れるだけでもおしゃれです。
グラデーションカラーで毛先を明るくする
毛先に向かって明るくなるグラデーションカラーも、看護師におすすめのカラー方法です。グラデーションカラーは一見奇抜に見えますが、ナチュラルなカラーのグラデーションであれば、それほど派手ではありません。
また、毛先をピンクやブルーなどの派手なカラーにしても、仕事中はお団子にして隠せば問題ないでしょう。
落ち着いたカラーのアッシュグレージュにする
アッシュグレージュは、グレーがかったくすんだ色味です。同じ7トーンでも、ブラウンやベージュ、ピンクに比べて暗めに見えるので、髪色の規則が厳しい職場で働いている方にもおすすめです。
また、グリーンを入れて赤みを抑えたマットグレージュもおすすめ。透明感が出て髪の毛自体が綺麗に見えます。
看護師面接でおすすめの髪色や髪型
看護師面接では、清潔感のある髪型と髪色を意識するのが大切です。
髪の毛が長い人は低い位置で一つにまとめ、髪の毛が短い人は顔周りの毛が顔にかからないように耳にかけます。前髪は目にかからないようにしましょう。
髪色は黒か暗めの茶色が無難です。明るすぎる髪色はスーツに合わず、面接に適した髪色であるとはいえません。新卒採用の面接を受ける方だけでなく、転職で中途採用の面接を受ける方も暗めの髪色にしておくのがおすすめです。
なお、髪型や髪色だけでなく、メイクにも注意が必要です。つけまつげやカラーコンタクトなど派手なメイクは避け、面接に適した自然なメイクを心がけましょう。
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看護師は清潔感のある身だしなみが大切
医療機関には子どもから年配の方まで、さまざまな年齢の患者さんやその家族がいます。看護師はどの年齢層から見ても、「清潔感がある」「看護師としてふさわしい」と感じられる身だしなみを心がけることが大切です。
奇抜な髪型や髪色は避けるのがベター
勤めている医療機関に髪に関する規定がなくても、奇抜な髪型や髪色にすることはおすすめできません。自分ではおしゃれな髪型だと思っていても、人によって受け取り方はさまざまです。奇抜な髪型を好ましく思わない患者さんやその家族もいるでしょう。
また、明るい髪色の場合は、髪が伸びてきたときに地毛との色の差が目立ちます。こまめに手入れをしないと、だらしない印象になるうえ清潔感にも欠けてしまいます。
仕事中は節度を保って、プライベートでおしゃれを楽しむようにしましょう。
長い髪はまとめる
結べる長さの方は、業務中に髪の毛が落ちてこないように一つにまとめましょう。特にロングヘアの方は一つにまとめても毛先がなびいてしまうので、お団子にするのがおすすめです。おくれ毛はピンでしっかりと止めるようにしましょう。
ボブヘアの方は、無理に髪の毛をまとめる必要はありません。しかし、下を向いたときに髪の毛が顔にかからないように、サイドの毛は耳にかけましょう。
整髪料にも注意が必要
髪の毛を綺麗にセットしていても、整髪料をつけすぎてベタベタしていると清潔感に欠けてしまいます。特にジェルやワックスはべたつくものが多いので、使用するときは付けすぎないようにしましょう。
また、整髪料の中には香りが強いものがあります。香りも人によって受け取り方はさまざまです。良い香りと思う方もいれば、不快に感じる方もいます。そのため、整髪料は無香料のものか香りが弱いものを選んで使用するようにしましょう。
まとめ
看護師の髪色に明確な基準はありません。そのため、明るいカラーやハイライト、インナーカラーなど、おしゃれな髪色にしたいと考えている看護師の方は多いでしょう。しかし、あまりにも明るかったり奇抜だったりする髪色や髪型は、患者さんやその家族に受け入れられない可能性があります。業務中は節度ある髪色や髪型を心がけ、おしゃれはプライベートで楽しむようにしましょう。