• 2015年1月2日
  • 2021年11月15日

人に認められず虚しくなるときの対処方法

 

日常の何気ない瞬間に「この頑張りを誰も認めてくれなくて虚しい……」と感じたことはありませんか?

昔の私はいわゆる「仕事人間」でした。通常の看護業務が終わった後も、委員会活動の資料作りのため残業し、家でも休日など関係なく、一日中事務作業をしていました。
「こんなことじゃダメだ」「もっと頑張らなければ」と自分を奮い立たせながらも、身体的にも精神的にも疲弊していく日々。どれだけの仕事量をこなしても、自分の頑張りを誰かに認めてもらえないことへの虚しさが募っていった時期もありました。そして当時の私は、その虚しさを解消する術すら知らなかったのです。

他者に承認を求めている限り、虚しさは永遠に続く

他者に認めてほしい欲求が強い人は、「他者の承認=自分の価値」と思い込んでしまっています。 つまり、「誰かに認めてもらえない自分は価値がない」という意識を持っているため、他者に認められることでしか、自分の存在価値を見出すことができない状態になっているのです。 しかし、このような人は他者に認められて満足しても、時が経つと再び違う誰かからの承認を求めるようになり、虚しさは続いてしまいます。

ずっと「認められたい」と思う気持ちばかりがふくらんでいくことがつらいときは、どうすればいいのでしょうか?
それは「誰かに認めてもらうことを求めるより先に、まずは自分で自分を認めてあげること」です。

自分を認められない人は「自分を認めると満足してしまい、向上できなくなる」という恐怖心を持っています。確かに、「今よりもよくありたい」という向上心を持つことは大切。しかし、自分を認めながら向上することだってできるのです。

大切なのは自分を認める「勇気」を持つこと

過去の私は「自分を認める」ことはできませんでしたが、「自分を認めるとはどういうことか」を自問自答し、「今日は、私なりに頑張ったよね」と自分に声をかけ、ダメ出しする回数を減らすことに意識を向けました。

そして今、認められない虚しさを感じることはほとんどなくなりました。なぜなら、「自分だけでも自分をちゃんと認めてあげよう」という勇気を出したからです。

人にはもともと本能として「承認欲求」がありますから、認められないことの虚しい気持ちを消す必要はありません。「誰かに認めてほしい」という思いを持ちつつも、自分を認める回数を増やすことで、「誰からも認められなかったとしても、気にならなくなる自分」が培われていきますよ。

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