注目の新・土曜ドラマ「泣くな研修医」(テレビ朝日系)が4月24日より放送スタート!本作の魅力や見どころ、撮影秘話を主演の雨野隆治役を演じるEXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐さんにインタビュー。 ナースプラス読者へのメッセージも必見です!
- ■あらすじ 地方の大学医学部を卒業後上京し、都内総合病院の外科で研修医として働き始めることになった雨野隆二。1日も早く一人前の医師になることを目指していたが、救急搬送の患者さんを前に何もできずに落ち込む日々…。知識も経験もまったくない雨野が、“医師”という職業への熱意を胸に、同僚の研修医とともに成長していく姿を描く。
- ■放送日:2021年4月24日(土)スタート/毎週土曜23:00~23:30放送
- ■原作:中山裕次郎『泣くな研修医』(幻冬舎文庫)
- ■脚本:樋口卓治
- ■演出:豊島圭介、朝烏ツワ子、小松隆志
- ■制作:テレビ朝日、MMJ
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キャスト:白濱亜嵐、野村周平、恒松祐里、柄本時生、眞島秀和、木南晴夏、山口智充ほか
「兵隊」「伝書鳩」と呼ばれ先輩医師から怒られる毎日…リアルな研修医像を描く
白濱亜嵐(しらはま・あらん):2012年11月、GENERATIONS from EXILE TRIBEパフォーマーとしてメジャーデビュー。2014年4月にEXILE新パフォーマーに決定し、EXILEに加入。GENERATIONSのリーダーも務め、EXILEと兼任しながら活動している。また、俳優としてドラマ「GTO」「M 愛すべき人がいて」、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」等に出演。2021年4月24日よりテレビ朝日系ドラマ主演「泣くな研修医」が放送開始。
地方の大学医学部を卒業して上京し、都内総合病院の外科で研修医となった雨野を待っていたのは、何もできず、何もわからず、先輩医師から怒られてばかりの毎日。 「にじいろカルテ」に続き、本作もカッコいい医師を描く王道の医療ドラマではなく、自分の無力さにもがき、葛藤しながらも「医師」への強い思いと熱量を持って日々成長していく若者たちの青春群像劇です。
現役外科医、中山祐次郎氏の小説デビュー作にしてベストセラーとなった『泣くな研修医』(幻冬舎文庫)が原作の本作では、研修医の悩みや葛藤、それを乗り越えての成長が現役医師ならではのリアリティを持って描かれています。 主役の雨野隆治役を演じる、EXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐さんに本作の見どころを伺いました。
研修医の悩みや葛藤、それを乗り越えての成長が見どころ
――初めに作品の見どころを教えてください
さまざまな個性を持つ4人の研修医が、同期の仲間として、そしてライバルとして切磋琢磨しながら成長するところが一番の見どころです。理想に燃える研修医の成長ストーリーを楽しんでいただければと思います。研修医の苦悩や葛藤と向き合いつつも、決してシリアスになり過ぎず、ポップに描いているところも見どころです。笑えるシーンもたくさんあるので、ぜひ楽しんでください!
また、4月という、多くの人にとって新生活が始まる時期のドラマであるところもポイントです。新しい生活が始まる時期は、不安を感じる人も多いでしょう。作中で雨野がさまざまな苦労を乗り越えて成長していく様子を通じて、少しでも勇気を届けることができれば最高ですね。
――『泣くな研修医』の原作も読まれたそうですね。原作や初めて台本を読んだ時の感想はどうでしたか?
茶目っ気がありながらも「誰かの役に立ちたい」という一途な思いで医師を目指す、雨野のピュアな性格に心を打たれました。その一方で、研修医として右も左もわからない中で、葛藤したり悩んだりしながら、ライバルと切磋琢磨するところには共感を覚えました。色々な意味で自分と近いキャラクターだと思っています。
――どのようなところが近いキャラクターなのでしょうか。
雨野は同期の研修医の中ではいじられキャラでもあるのですが、僕も普段はグループで活動しているので、仲間にいじられる雨野に強い親近感を覚えました。また、雨野のキャラクターは少し見栄っ張りで大口を叩くという設定なのですが、そこも似ているかもしれません。僕自身、中学時代から周囲に『EXILEに入る!』と豪語していましたので、何となく親近感を感じますね。
しかし、大口を叩くというのは、ある意味で自分が弱いから無理をしている面もあると思います。その意味では、雨野は本当に人間味があふれるキャラクターだと感じます。
「1つ1つが真剣勝負」医療と音楽には共通項も
――ほかにも雨野とご自分が重なると感じる部分はありますか?
命こそ関係しませんが、医療現場と音楽の創作活動には共通項もあります。医療現場では1つ1つが負けられない試合であり、真剣勝負ですが、それは音楽活動にも重なるからです。曲を1曲作って世に出すためには、本当に多くの人の努力が必要です。そうした中で、1曲であっても”捨て曲”を作るわけにはいきません。1曲1曲が負けられない勝負である点は、どこか医療と通じるのではないでしょうか。
――おじ様が医師でおば様が看護師だそうですね。役作りにあたってアドバイスをもらったりしたのでしょうか?
正月に親戚が集まった時に、おじやおばから話を聞くことはありましたが、特に今回のドラマのために時間を作ることはありませんでした。2人ともまだ現役で働いているので多忙で、なかなかゆっくり話す時間が作れなかったからです。 ですが、家族が体調不良のときは必ず相談に乗ってくれますし、祖父が入院したときもおじが主治医になってくれました。そういうときは本当にありがたいですね。 また、姉の夫の兄も僕の1つ年上で医師なのです。まさに少し前まで研修医だったわけですから、ぜひ今度会った時は研修医時代の話を聞いてみたいですね。
――2回の入院経験があると聞きました。どのような状況だったのでしょうか。
1回はひざの怪我で、もう1回は髄膜炎でした。特に髄膜炎のときは頭痛がひどく、大変な思いをしました。当時、1週間ほど前から頭痛があったのですが、同居していた姉が留守の日に、あまりの痛みに気絶して倒れてしまったのです。あらかじめマネージャーに頭痛のことを伝えていたので、救急外来に連れて行ってもらい大事には至りませんでしたが、ウイルスの量が減るまで1週間半ほど入院になりました。 入院中のことは痛みが強すぎてよく覚えていませんが、医師や看護師の方は忙しそうなのに親身に寄り添ってくれて、とても心強かったのを覚えています。
――医療には多くの専門用語がありますが、セリフを覚えるのは大変でしたか?
自分の中に無いワードや行動を一から覚えるので、やはり難しかったですね。僕はどちらかというとセリフを覚えるのが得意な方なのですが、医療の専門用語を覚えるのはとても苦労しました。そこで、まずはその医療用語の意味を調べることから始めました。やはり意味を理解した上で言葉を覚えた方が、ぐっと覚えるのが楽になるからです。
患者と先輩医師の板挟みになる研修医の悩みを描く
――役作りの工夫について教えてください。
医療に関する勉強をするというよりは「研修医とはどのような人か」「どのような生活を送っているのか」について力を入れて調べました。具体的には本を読んだり、研修医の書いているブログを読んだり、youtubeも活用しましたね。とても参考になりました。
――研修医のどのようなところが大変だと感じましたか?
やはり一番大変なところは、患者さんと先輩医師の間で”板挟み”になることではないでしょうか。患者さんと上司にあたる医師との間で板挟みになって悩む研修医というのは、この作品のひとつの見どころにもなってくると思います。
――ドラマを通じて医師や医療職への印象は変わりましたか?
大きく変わりました。一番変わったのは、医師にも研修医という未熟な時期があると知ることができた点です。てっきり医師は国家試験に合格した時点で一人前の医師になれるのかと思っていましたが、まったくそうではないとわかりました。僕自身、これまで病院で医師に質問をしていたとき、もしかしたら相手が研修医だったこともあったのかな、と思いましたね。
――作品を楽しむポイントがあれば教えてください。
やはり同期の研修医4人のやり取りでしょうか。本当に楽しくて、撮影現場でも度々、笑い声が起こっていました。特に、研修医役の1人である野村周平さんはプライベートでも交流があるため、共演できたのはうれしいですね。テンポよくセリフが飛び交う研修医同士のやり取りはぜひ見て欲しいです!
――最後に、4月から新たな環境で働き始める新人医師や新人看護師へメッセージをお願いします。
4月から新人研修医、あるいは新人看護師として働き始める皆さんは、きっとたくさんの不安を感じていることだと思います。ですが、ぜひがんばってください、ときには先輩から厳しいことを言われるかもしれませんが大丈夫。絶対に、あなたよりも雨野の方が何倍も怒られています(笑)。
僕自身は本当に医療従事者の方たちに感謝していますし、ドラマを通じて少しでもその感謝を伝えることができればいいと願っています。医師や看護師の皆さんには「あなたたちがいてくれるからこそ、僕らが笑顔で過ごすことができています」という感謝をぜひとも伝えたいですね。
取材・文/横井かずえ 撮影/高嶋 一成[colors]