
日勤のときはとくに処置なども多く、仕事がなかなか定時で終わりません。主任からは「自分一人で抱えず、周りの人にも協力してもらえるよう声をかけないと」とは言われるのですが、ほかの人も忙しそうにしているので、声をかけると迷惑がられるのではないかと思い、つい自分でなんでもやろうとしてしまいます。4月から新人も入ってくるのに心配です。
新人ナースの悩み
徳島県在住 看護師歴5年目26歳
日勤のときはとくに処置なども多く、仕事がなかなか定時で終わりません。主任からは「自分一人で抱えず、周りの人にも協力してもらえるよう声をかけないと」とは言われるのですが、ほかの人も忙しそうにしているので、声をかけると迷惑がられるのではないかと思い、つい自分でなんでもやろうとしてしまいます。4月から新人も入ってくるのに心配です。
「迷惑をかけたくない」「みんな大変そうなのに申し訳ない」「『本当は手伝いたくないのに……』と思われていたらどうしよう」などの思いから、人にものを頼むのが苦手な方はたくさんいます。
分担された業務をひとりで処理することはたしかに大事です。しかし、ほかの業務に支障が出ることが想定される場合でも仕事を抱え込んでしまうと、結果的に患者さんに迷惑がかかることもあります。
そのような事態を避けるための具体的な方法のひとつに、「万が一、仕事が回らなくなりそうになったときに、手伝いをお願いしても良いか」を事前にスタッフに確認しておくことが挙げられます。相手がある程度の心の準備ができるように配慮することで、自分自身が困ったときに連携をしやすくなります。また、時間が決まっている業務の場合、「10時に術前の血管確保をするのですが、血管が見つけづらい患者さんなので、時間がかかるようならご協力お願いをするかもしれません。よろしいでしょうか?」などのように、時間の目安を伝えておくと良いでしょう。
仕事ができる人の共通点は「なんでも一人で作業を完了させる」ことではなく、「業務の進行状況を適宜把握しながら、必要なときに人にお願いができ、患者さんに迷惑をかけない」ことです。
4月から新人が入ってくるとのことなので、先輩の立場として「協力し合うことの必要さ」を指導する場面もこれから出てくるかもしれません。後輩にその見本を示すためにも、勇気を出して少しずつ、人に依頼をする訓練をしていくことをおすすめします。
坂口 千絵(さかぐち ちえ)
看護師、教育・指導サポート歴25年以上。コーチング、カウンセングなどの個人セッション実績豊富。2019年、「サポート職に携わる人のサポートに徹する」ことを決断し、25年間の看護師人生に幕を下ろす。
家族の死、最愛の夫の病死を通じ、死生観について学んだ経験をもとに、魂の望みを叶えながら、周りの人の幸せもしっかりとサポートしたい人に向け、オンライン講座を提供。セッションは「とにかく話しやすい」「具体的でわかりやすい」と好評。
直観力を駆使したセッションが大好評にて、続々と全国から受講生が集まっている。
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ブログ:http://ameblo.jp/counselor-chisa/
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