• 2024年1月11日
  • 2024年1月10日

肺炎を防ぐ「胃瘻」という処置。読み方は?

 

唾液や食べ物が気管に入るとむせてしまいますよね。多くの人は反射的に咳が出て気管から排除されますが、中には細菌が気道に吸引されてしまう「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を引き起こしてしまう人も。入院中はそんな嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎を起こしやすい人に、予防策として「胃瘻」という処置を行います。さて、この「胃瘻」、一体何と読むのでしょうか?

「胃瘻」を使った例文

「胃瘻」はどの診療科でも用いられる医療漢字です。患者さんの栄養状態を評価するときによく耳にします。

例文としては、

「嚥下障害がみられるので、胃瘻を作りましょうか」

「胃瘻が作られたら、ご飯はここから摂っていただきます」

「胃瘻が作られてから1~2週間は、創部からの感染がないか確認してください」

などが挙げられます。それでは正解を見てみましょう!

正解はこちら!

正解は「いろう」でした!

「胃の内腔が他の臓器と瘻孔(ろうこう)で交通している状態」のことで、口から栄養が摂取できない場合の栄養を補給するための穴を指します。看護の分野では、胃食道逆流や嘔吐、下痢、肉芽形成など、胃瘻周辺のトラブルが起きていないか注意深く観察する必要があります。

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出典:看護師さんのための用語辞典「胃瘻」

制作:TAC企画

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