• 2022年11月16日
  • 2022年11月10日

難易度高すぎ……「嚥下」の読み方は?【医療漢字クイズ】

 

読めそうで読めない漢字は、私たちの日常生活動作の中にも多く使われています。

例えば「嚥下」という言葉。「見たことはあるけど、読み方や意味までは分からない」という方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんな「嚥下」の読み方や意味を紹介します!

この言葉は、食べ物や飲み物が、口の中から食道を通り、胃まで送られる過程のことを指します。

「嚥下」を用いた例文

医療現場で「嚥下」は、主に患者の食事について評価するときに用いられます。

例文としては、

「高齢になると、嚥下反射の機能が低下する」

「食事のときは、患者さんにとって嚥下しやすい角度にベッドを調整しましょう」

「正しい姿勢で食事をすれば、嚥下障害のリスクを抑えられる」

などが挙げられます。

私達の食事において、深くかかわる「嚥下」。何と読むのでしょうか?

正解はこちら!

正解は「えんげ」でした!

燕(つばめ・えん)」という漢字が含まれていることから、ヒントを得て正解した人もいるのではないでしょうか?

実は「えんか」も正解

どちらの読み方も辞書にありますが、「えんか」は「演歌」「塩化」「煙火」など同音異義語が多いのと、医療現場では「えんげ」と読ばれています。

「嚥下」と関わりが深い「誤嚥」と「誤嚥性肺炎」

他にも「嚥」を使った医療用語に「誤嚥(ごえん)」や「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」が挙げられます。

誤嚥」とは、嚥下機能の低下や胃液など消化液の食道へ逆流することで、「誤嚥性肺炎」は、その「誤嚥」によって生じる肺炎のこと。どちらも「嚥下」と関わりが深い言葉なので、あわせて覚えておくと良いでしょう。

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出典:「おさえておきたい看護用語 聞き言葉・略語・カタカナ語」(エキスパートナース編集部・編/照林社)

制作:TAC企画

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