病気に関する漢字によく使われる部首「疒(やまいだれ)」。今回ご紹介する漢字「痒疹」にはどちらにも「疒」がついています。いったいどのような読み方をするのでしょうか。そしてその意味は?
この漢字は、主に皮膚科、糖尿病などに関連しており、「痒」の字は訓読みで「かゆ(い)」と読みます。なんとなく見たことがありますよね。
「痒疹」を使った例文
医療現場で「痒疹」が使われるのは、患者の皮膚状態を観察・評価するときです。
例文としては、
「糖尿病の患者さんには、よく痒疹が見られる」
「痒疹の原因は、さまざま考えられる。断定するには色々な検査が必要だ」
「痒疹が出ても、むやみに掻(か)いたりしないように!」
などが挙げられます。
皮膚を掻いてしまうのは、どんな時でしょうか?読み方は分からなくても、意味が何となく分かった人は多いはず!
それでは正解を見てみましょう!
正解はこちら!
正解は「ようしん」でした!
「かゆみを伴う結節」という意味で、結節とは「筋の重複や交差によって、直径1cm以上に盛り上がった部位」のこと。アトピー性の皮膚などに合併する「結節性痒疹」や、妊娠中に発生する「妊娠性痒疹」などが例として挙げられます。
「疹」を使ったさまざまな読み方
「疹」を用いた漢字は他にもあります。例えば汗がスムーズに排出できないときに起こる「汗疹」。医療分野では「かんしん」と読みますが、一般的には「あせも」と読むことも。
また「麻疹」も「ましん」と「はしか」の2つの読み方があります。このように同じ漢字を使っていても読み方が異なる用語もあるので、あわせて覚えておくと良いかもしれません。
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出典:「おさえておきたい看護用語 聞き言葉・略語・カタカナ語」(エキスパートナース編集部・編/照林社)
制作:TAC企画