【質問】夜勤が増えて、体力の限界を感じています
【回答】ライフスタイルの見直しを
まずは「減らす」ことを考えて
仕事において精神力や気力が大事なのはいうまでもありませんが、“すべての資本はからだである”ということを考えれば、いまの働き方は決して良い状態とはいえません。仕事と生活のリズムを整えるといっても、さまざまな責務を背負い、夜勤もある状況では、なかなか難しいとも思います。
そうしたなかで「何をどのように調整するか」ですが、最優先するべきなのは「現状を何とかする」ことよりも、「何を減らすか」を考えることです。
これまで、「働きやすい職場にしたいと考えて奮闘してきた」とのことですので、何かを減らしたり、辞めたりするのに抵抗を感じる部分もあるかと思います。また、ほかの人もさまざまな仕事を抱えていることを考えると、つい「自分もがんばらなければ……」と思いがちです。でも、からだを壊してしまっては元も子もありませんよ。
たとえば、「山積みの仕事」について、本当に自分がやる必要があるのか、誰かに協力を依頼して分担することはできないか、何もかも完璧にこなそうとしていないかを振り返ってみるなど、一度、業務全般を見つめ直してみてはいかがでしょう。
折衷案を探るつもりで話し合いを
会社に状況を伝える際は、「体力に限界を感じていること」「仕事と生活のリズムが作れていないこと」を率直に伝えることが大切です。とはいえ、「自分のいいたいことをわかってもらいたい」というだけでは、折り合いがつかないことも予測されます。
会社側には、「組織を運営するために、その一員としての役割を果たしてほしい」という思いがあります。また、そうした会社の思いを理解し、お互いに良好な関係性を築くためには、両者の折衷案を探すような話し合いが必要です。ですから、まずは「会社とうまく折り合いをつける」という意図を持ち、「ここまではできる」という代替案を出しながら、相談・話し合いをしてみること。そして相談・話し合いのなかから、お互いが納得できる折衷案を探していくのがおすすめです。