• 2019年12月4日
  • 2021年11月16日

忘れっぽい患者さんとの接し方

 

指導をしてもなかなか習慣づかない患者さんや、言ったことをすぐに忘れてしまう患者さんはいませんか?今回は忘れっぽい患者さんとの接し方についてお伝えします。

責めない

「どうして忘れたんですか?」「困りますよ」「今度からは忘れないでくださいね」など、たとえ軽い気持ちで指摘したとしても、不快に感じる患者さんもいます。また、「前にも説明しましたけど」という言葉も責められていると受け取られる場合があります。
「忘れている」という事実に対して、「悪い」という審判はせず、患者さんがどうして忘れてしまうのか、背景の理解に努めるよう意識しましょう。「お忘れだったのですね」「忘れることありますよね、私もありますよ」と相手に共感しつつ、対策を練ることが大切です。

対策を練る

人間は、一度覚えたものでも時間がたつと忘れてしまうもの。そのため、重要なことは形に残す工夫が必要です。
時間厳守の重要な処置がある場合や、退院後の生活における注意点など、忘れてほしくないことはできるかぎりメモなどに残し、患者さんに提示することを心がけましょう。また、適宜声かけも行い、患者さんとコミュニケーションをとり配慮しましょう。

患者さんは忘れたくて忘れているわけではないということを念頭におき、忘れない工夫を先回りして行うように心がけましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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