
「ネガティブな自分はダメ」。その思いが、事態をさらに悪化させていることを自覚している人は少なくありません。今回は、「ネガティブ」な気持ちとどう付き合っていけば良いのかについてご紹介します。
ネガティブに善悪はない
世間では「ポジティブ=良い」「ネガティブ=悪い」というイメージが強いですが、「太陽と月」「光と影」「表と裏」などのように対照的であるというだけで、どちらが良い・悪いというものではありません。ネガティブがあるからこそ、ポジティブが存在していますし、どちらが欠けても互いに存在することはできないのです。
しかし、人間はさまざまな経験を重ねるにつれ「ネガティブは悪いもの」として認識してしまい、忌み嫌いがちです。私たち看護師も例外ではありませんよね。たしかに、ネガティブなままでいつづけることは、気分が沈むだけでなく身体的にも影響が出るため、ネガティブな状態を脱したいと思うのも無理はありません。
ですが、意識の構造上、「ネガティブ」を否定すればするほどそこに焦点が当たるため、ますますネガティブになるという悪循環が生まれます。「何に対してもすぐネガティブになるし、人の目ばかり気にして自分を守ることばかり考えている私なんて看護師に向いていない。もう辞めたい……」。このようなネガティブの積み重ねは自分の職歴、ひいては自分の人生に大きな影響を与えかねません。
こういった危険性については、無自覚でいてはならないと感じます。ネガティブそのものには善悪はないですが、「ネガティブに陥る自分」を否定することでさまざまな悪影響が出てしまうことについて、この機会にご自身を振り返っていただければと思います。
ネガティブは単に思考の「クセ」
ネガティブ思考は、単純に「思考のクセ」が原因であることも多いため、訓練次第で改善することができます。私は基本的にネガティブ思考なのですが、ポジティブになろうとする訓練ではなく、ネガティブな自分を肯定も否定もしない訓練をしてからは、ネガティブな自分であることに何の問題も感じなくなりました。仮に問題が生じたとしても、単に思考のクセだと気づけるため、すぐに軌道修正ができています。
そもそも、ネガティブになるのには正当な理由があり、実はメリットも存在しています。たとえば、ネガティブであり続けることで「新しい挑戦はしないが、現状維持ができる」というメリットがあります。一見デメリットのようにも思えますが、新たな挑戦などは不安レベルが上がるため、安全な領域の中にとどまろうとする機能が働くのです。言うなれば、ネガティブはあなたが危険にさらされることから守る役割を果たしているということ。そういったメリットをふまえると、ネガティブは一概に悪いものではないといえます。
ネガティブを良いものでも悪いものではないととらえ、その存在を認めることができて初めて、無理なく変化することができます。ネガティブな状態がイヤだという場合は、無理にポジティブになろうとするのではなく、まずは「ネガティブを否定しないこと」から始めてみてくださいね。
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