皮膚の赤みは、体の免疫反応の1つ。炎症が起こっている部位の血管を拡張させたり、体液を集めたりした結果、皮膚が赤くなると考えられています。今回紹介する「蝶形紅斑」は、皮膚の“ある部位”に赤みが生じる症状のこと。色々な臓器や関節、皮膚に炎症が起きる難病「全身性エリテマトーデス(SLE)」の特徴的な症状です。一体何と読むのでしょうか? また、その赤みが生じる部位は?
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「蝶形紅斑」を使った例文
「蝶形紅斑」が使われるのは、内科(膠原病内科)、リウマチ科、皮膚科の分野です。
例文としては、
「蝶形紅斑がみられるので、血液検査をしてみましょう」
「全身性エリテマトーデス(SLE)の場合、蝶形紅斑のほかに神経障害や腎障害のリスクも考えられる」
「蝶形紅斑によるボディイメージの変容(※自身の身体に関するイメージが変化すること)は、患者さんに精神的ダメージを与える。少しでもストレスを軽減できる方法を考えていきましょう」
などが挙げられます。
ちなみに「蝶形紅斑」には別名があり、「バタフライ・ラッシュ」と呼ばれることがあります。正解を見てみましょう!
正解はこちら!
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正解は「ちょうけいこうはん」でした!
「顔面で鼻を中心に頬まで左右対称に生じる、鮮紅色ないし暗紫紅色のわずかに隆起した丘疹(きゅうしん)」のことで、赤くなった箇所が羽を広げたような蝶に見えることからこの名がついたと考えられています。
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お風呂上がりや直射日光を浴びた後に必ず顔に特徴的な赤みが出る場合は、一度医療機関を受診してみましょう。
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制作:TAC企画