• 2019年4月25日
  • 2022年4月13日

白衣の下に何を着る? 看護師さんの身だしなみ

 

「白衣の下に身に着けるインナーってどんな服?」「下着の上から直接白衣を着てもいいの?」そんな風に悩んだことはありませんか? 常に人に見られている看護師さんにとって、身だしなみは非常に重要。誤った着こなしをしていると、職場の人や患者さんから、「だらしがない人」「マナーのない人」と思われてしまうこともあるので注意が必要です。

ここでは、ファッションスタイリスト木村ゆかりさんに、白衣の種類に合ったインナーの選び方や、好印象を与える身だしなみについて教えていただきます。就職・転職などで新しい出会いも増えるこの季節、好印象を与える身だしなみで、気持ちの良い新生活をスタートしましょう!

重要なのは清潔感! なるべく透けない工夫を

「看護師の身だしなみで最も重要なのは清潔感です。華美な下着が透けているのは論外ですが、ブラジャーのレースや背中のホックが透けてしまうのにも気をつけましょう」と木村さん。(以下「」同)

実は看護師さんの多くが、身だしなみで気になることの上位に、『白衣からのインナーの透け』を挙げています。

厚めの生地の白衣を選べば透けるのを防ぐことができますが、厚いと動きづらくなってしまうのが難点。また、多くの病院ではあらかじめ制服が決まっており、自分で白衣を選べない場合も多いので、インナーを上手に工夫する必要があります。

2019年1月「マイナビ看護師」調べ

「どんな白衣の場合でも、下着の上から直接身に付けるのはなるべく避け、キャミソールやタンクトップなどを着た方が安心です。下着が透けるのは、単に自分が恥ずかしいというだけでなく、患者さんやご家族に品のない印象を与えてしまうので気をつけましょう」

また、ブラジャーの透けは多くの人が気をつけていても、意外と見落としがちなのが、パンティラインの透け。
「自分では大丈夫と思っていても、かがんだときなど、ふとした瞬間に透けてしまっていたということもよくあります。ビビッドな色や柄物、レースがふんだんについたショーツはなるべく避け、ラインの響かない無地のものを選びましょう。さらにショーツの上からストッキングを着用しれば、だいぶ透けにくくなりますよ」

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看護師さんの白衣の種類と特徴

ひとことで白衣といっても、素材や形は様々なので、それぞれの特徴に合わせたインナーを選ぶことが大切です。まずは、白衣の種類についてご紹介します。

看護師さんの白衣は、大きく分けて次の5種類。
看護師さんの定番、【1】「ワンピースタイプ」のほか、上下がセパレートされた【2】「ツーピースタイプ」、首元がタートルネックになった【3】「ケーシー」、すっきりとしたVネックの【4】「スクラブ」、前開きで羽織るタイプの【5】「ドクターコート」があります。

【1】「ワンピースタイプ」

上下がつながったスカートタイプの白衣。これまでの看護師白衣の定番の形で、女性らしく品の良い印象を与えてくれます。お腹の締め付けがないので、楽に着こなせるのが特徴です。

【2】「ツーピースタイプ」

上下がセパレートされている、近年主流となっている形。トップスはえりつきのものが多く、ボトムスはパンツになっており、動きやすいのが魅力です。上下がセットになっているのでコーティネートを考える手間がいりません。

【3】「ケーシー」

首元がタートルネックになったショート丈の白衣。パンツと合わせて着用します。1960年代にアメリカで放送されていた医療ドラマの青年医師ベン・ケーシーが語源ともいわれています。

【4】「スクラブ」

首元がVネックで、そのままかぶるように着用できるタイプです。ごしごし洗うという意味のスクラブが語源となっており、強く洗っても生地が傷みにくいのが特徴。カラーバリエーションが豊富なので、インナーが絶対に透けたくない場合はこちらのカラータイプを選ぶのがおすすめです。

【5】「ドクターコート」

その名の通り、ドクターや薬剤師さんに多く見られる形。半袖長袖タイプがあり、腰から膝丈の前ボタンで、通勤着の上からさっと羽織れるのが特徴です。

白衣タイプ

特徴

ワンピース

上下がつながった、スカートタイプの白衣。これまでの看護師白衣の定番の形。

ツーピース

上下がセパレートされた白衣。ボトムスがパンツなので動きやすい。

ケーシー

半袖のショート丈で、首元はタートルネック。看護師のほか、歯科医院のドクターに多く見られる。

スクラブ

半袖のショート丈で、首元がVネック。動きやすく、カラーの種類も豊富。

ドクターコート

ロングコートのように羽織るタイプの白衣。丈は腰から膝丈のものが多く、半袖長袖が選べる。

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白衣の種類別おすすめインナー3選

看護師の身だしなみで気をつけるべきは、なんといっても『清潔感』が第一。透けない素材を選ぶのはもちろん、『胸元の開き具合』などを考慮して選ぶのが大事だと、木村さんは語ります。
スタイリスト直伝、おすすめコーディネートを見ていきましょう。

えりつきタイプのワンピースやツーピース、タートルネックのケーシーは、インナーの形を問いません。ただし、タイトなシルエットのものが多いので、薄手で伸縮性のあるものを選ぶといいでしょう。

スクラブのように胸元が開いている場合、インナーも胸元が開いたものだと露出が高くなってしまうので、首がある程度詰まったものを選ぶのがベター。また、以外と見落としがちなのが、袖口から覗く脇部分。脇口が緩すぎないもの、フィットしているものを選んでおくとよいでしょう。

スクラブの上からドクターコートを羽織る場合以外の場合、胸元が開きすぎていないものを選ぶのがベター。ベーシックな白シャツか丸首のタンクトップなどがおすすめです。

春夏にかけて気になるのは脇汗対策には、脇部分にパッドがついたインナーキャミソールを活用するのもおすすめです。

白衣のタイプが決まっていない人はベーシックなインナーを用意

春から看護師として働き始める新社会人の皆さんや、転職で新たな職場に勤め始める場合など、まだどの白衣になるかわからないという方は、どんな白衣にも合う、白や黒、紺やベージュ系の無地で、ベーシックなデザインのキャミソールを数枚用意しておくといいでしょう。素材は薄手で通気性のあるものを選び、寒い場合は重ね着で調節するのがおすすめです。

揃えておきたい白衣の下に着るインナー

白、黒、ベージュ、紺

胸元が開きすぎず、脇が詰まっているタイプのキャミソール

素材

綿またはポリエステルなど。夏場はエアリズムなどの機能性インナーもおすすめ。

お一人で悩まず、看護師専任のキャリアアドバイザーに相談してみませんか?

看護師の身だしなみで気を付けたいポイント

看護師の身だしなみで最も重要なのは清潔感。インナーだけでなく、足元、顔まわりなど、全身の身だしなみも今一度見直しておきましょう。

足元
足元は職場によってナースジューズやスニーカー、会社規定のサンダルなど様々ですが、色は黒か白を選ぶ看護師さんが多いようです。白いシューズを選ぶ場合は汚れが目立ちやすいので、こまめに洗って白く清潔な状態を保ちましょう。サンダルを履く場合、素足はご法度。必ず白い靴下かストッキングを着用してください。


患者さんに触れ合うことも多いので、爪は短く整えておくことが大切です。また、爪の間に汚れがたまらないよう、こまめに手を洗い衛生的な状態を保ちましょう。ネイルは原則NG。おしゃれをしたいという看護師さんもいるかもしれませんが、勤務中は我慢してネイルは休日に楽しみましょう。

髪の毛
髪の毛が肩より長い場合はまとめるか後ろでひとつに結びましょう。華美なメイクはもちろん避けるべきですが、ノーメイクなのも社会人としてはマナー違反。清潔感のあるナチュラルメイクを心がけて。

アクセサリー
アクセサリーは華美なものでなければOKな職場と、結婚指以外一切NGなところがあるので、最初に上長に確認を取り、会社の規定に準ずるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか? 身だしなみを整えて職場で好印象を与えることができれば、仕事もスムーズに進みそうですよね。まずは下着が透けないことを心がけ、ご自身の白衣の種類に合わせた最適なインナーを選びましょう。次回は、よくある着こなしのNG例を徹底調査! こちらもぜひチェックしてください。

監修協力/土崎まゆか(現役薬剤師) 撮影/柴田愛子 文/上野真依

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