はじめての入院や手術などで、緊張している患者さんは、不安や心配などによって大きなストレスを抱えています。長い緊張状態におかれると、心拍数の増加や消化器系の活動抑制など、身体的症状が現れることも。今回は緊張している患者さんへの接し方についてご紹介します。
穏やかな話し方と態度を心がける
早口になったり、強い口調や語気で話したりすると、相手の緊張の度合いが高まる場合があります。また、忙しそうにして、笑顔が少ないなどの態度も同様です。日頃から穏やかな話し方と笑顔で接するように心がけましょう。
ときにはユーモアをまじえる
適度なユーモアは笑いをもたらし、緊張を緩和する効果が期待できます。患者さんに真摯に接しようとするあまり、ユーモアを会話に取り入れるのを躊躇してしまうこともあるかもしれません。ですが、緊張をほぐすことにもつながりますから、ぜひ検討してみてください。 緊張が強くなると、説明をしても記憶に残らなかったり、間違えて情報を受け止めたりしてしまう可能性もあります。スムーズに治療が進むよう、少しでもリラックスできるようなコミュニケーションを心がけましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵