【質問】リーダーに入れない
私なりに、効率よく時間内に仕事をこなせるよう工夫したり、失敗もきちんと振り返りをしたりといろいろやっているのにうまくいきません。(大阪府在住 看護師歴2年目 27歳)
【回答】リーダーに就くために何が必要か再確認を
上司の考えを聞く
リーダーには、その日の勤務全般の状況を把握しながら、全体を取り仕切る役割があります。師長からリーダー就任の先延ばしを提案されたのなら、「リーダーに入れない理由」をいま一度、確認する必要があるかもしれません。
なぜなら、「リーダー業務を行うのに必要な素質や能力」の認識が、ご自身と上司で異なる可能性があるからです。
ほとんどの職場では、リーダー業務に入るための明確な基準はありません。上司が部下にリーダー業務の役割をつける理由も「特に仕事ぶりに問題はないから」や、「仕事の抜けやミスは多いけど、あえて役割をつけることで成長するかも」など、各職場によってさまざまです。
時間内に仕事を終わらせたり、失敗の振り返りをしたりするのも大事ですが、上司にとって、それはリーダーに入るための要素ではないかもしれません。「何ができればリーダー業務に入れるのか」をご自身でいろいろと考えることも大切ですが、実際にリーダー業務をスタッフに依頼するのは上司です。
直接、上司が何を求めているのかを聞くことが、リーダー業務に就くための一番の近道だといえるでしょう。
リーダーに必要な能力とは
リーダー業務は、判断力や統率力だけでなく、全体を把握する力や、情報を確実に伝達する力、起こり得る可能性を予測する力など、さまざまな能力が必要です。特に重要な「医師や他職種との調整」、「スタッフとの連携」などでは、高いコミュニケーション能力が求められます。
リーダーに就くことで育っていく能力であるともいえますが、現段階から「報告・連絡・相談の徹底」、「情報を過不足なく伝達する」、「あいまいな受け答えをしない」など、コミュニケーションにまつわる能力の向上を目指すことをおすすめします。