• 2018年6月22日
  • 2022年1月19日

2018年看護師・夏のボーナス徹底調査~医療・福祉業界で看護師は3位にランクイン~

 

2018年、夏のボーナスは3年連続で増加する見込み!

夏のボーナスシーズンが近づいてきました。民間のシンクタンクのボーナス予測(※1/図1、表1)によると、今年の夏のボーナスは国内外の景気回復と人手不足を背景に、去年よりも増加する見込みだそうです。これで、前年を上回るのは3年連続になります。ただ、実際の支給額は業種や業績によって違うので、「そんなに増えている感じがしない!」「実際のところ、どうなの?」など、気になることがいろいろあるかと思います。 そこで今回は、厚生労働省による「平成29年賃金構造基本統計調査(2018年2月公表)(※2)」をもとに、夏のボーナスを徹底調査しました。

図1. 民間ボーナス(一人あたり支払額の推移)

(注)1.所定内給与は賞与/支給月数で算出。支給月数は所定内給与に対する月数。ただし、各事業所を単純平均した支給月数を使っての試算。 2.2018年夏のボーナスは、みずほ総合研究所の予測値。 3.サンプル替え要因を除いた実勢ベースの数値は、公表値に4%Pt加算したもの(みずほ総合研究所の試算)。 (資料)厚生労働省「毎月勤労統計」、財務省「法人企業統計」等より、みずほ総合研究所作成

出典:みずほ総合研究所

表1. 2018年 夏のボーナス見通し

(注1)民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)は、賞与を支給する事業所で働く全常用労働者(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者も含む)の平均
(注2)国家公務員は、管理職および非常勤を除く一般行政職の平均
(注3)支給労働者数は、賞与を支給する事業所で働く全常用労働者(当該事業所で賞与の支給を受けていない労働者(注3)も含む)の数。
(注4)支給総額は一人平均支給額に支給労働者数を掛け合わせた値 (出所)厚生労働者「毎月勤労統計」、内閣人事局資料などをもとに当社予測。

出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング

ボーナス支給額、トップは大学教授の127万円!

「平成29年賃金構造基本統計調査」をもとに、職種別の女性のボーナス支給額の平均を調べたところ、次のような結果になりました。

平成29年賃金構造基本統計調査(※2)より ・サンプル数 50未満は除く ・ボーナス金額は年間賞与の半分として計算 ・企業規模計10人以上のデータより算出

1位には大学教授や公認会計士など、高給のイメージが強い職業がランクインしています。そんな中で看護師が16位、准看護師は25位にランクインしており、全体で見ると看護師のボーナスは真ん中より上の部類に位置していました。

医療・福祉業界で看護師は3位にランクイン!(※2)

続いて、医療・福祉業界に絞って、ボーナス支給額を見てみましょう。

平成29年賃金構造基本統計調査(※2)より ・サンプル数 50未満は除く ・ボーナス金額は年間賞与の半分として計算 ・企業規模計10人以上のデータより算出

医療・福祉業界の中でみると看護師が3位、准看護師が7位にランクインしていました。 気になったのは、歯科医師のボーナス支給額が同業界の他の職業に比べるとやや少なめだったこと。しかし、毎月の給料を見てみると、歯科医師が49万円なのに対して、看護師が33万1000円、准看護師が28万1000円でした。職種によって給料の支払われ方が違うので、ボーナスの支給額だけで待遇を比較することはできないようです。

編集部からのコメント

ボーナスの支給額は職種や業績によって違うだけでなく、給料の支払われ方によっても大きな差がありました。ボーナスを比較するときには、毎月の給料や手当て、福利厚生などの待遇面も合わせてチェックするといいかもしれません。

<参照>

※1:みずほ総合研究所

※1:三菱UFJリサーチ&コンサルティング

※2:平成29年賃金構造基本統計調査「1.職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(2018年2月公表)

文:FPライター 斉藤 勇

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