今回紹介する医療漢字「瘢痕」は、転んだり切り傷を負ったりしてからしばらく時間が経ったあとにできるものです。
一体何と読むのでしょうか? 例文をヒントに答えを考えてみましょう!
![](https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/wp-content/uploads/2023/02/hankon1.jpg)
「瘢痕」を使った例文
医療現場で「瘢痕」が使われるのは、皮膚科や整形外科の分野。
主に手術後の患者さんの皮膚状態を観察するときに以下のような会話が繰り広げられます。
「術後の傷が肥厚性瘢痕になっていないか、よく観察しておこう」
「先日、火傷で負った傷が瘢痕化してきているね」
「瘢痕拘縮が起こってしまうと手術適応になってしまうので、早期発見が大事です」
どうやら日々の観察が重要な「瘢痕」。
例文からピンときて何となく読めた人もいるのではないでしょうか? 正解を見てみましょう!
正解はこちら!
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正解は「はんこん」でした!
「組織の欠損が線維や結合組織で埋められ、修復された状態」のことで、「成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)」「肥厚性瘢痕(ひあつせいはんこん)」「ケロイド」「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」の4つの状態に分けられます。「成熟瘢痕」以外、状態によっては治療や手術の適応になる場合があります。
制作:TAC企画