【質問】夜勤に入りたくないので仕事を辞めたい
看護師になってもうすぐ1年たつのに、まだ夜勤に⼊れていません。私が夜勤に⼊れるようにと、先輩たちが⼀緒に課題を考えてくれたり、サポートしてくれたりしたこともあり、少し前までは意欲を持って課題に取り組めていたのですが……。患者さんの重症度が⾼いなどの理由で夜勤⼊りが延期されることが続いたせいで、少しずつ「もう夜勤に⼊らなくていいや」と思うようになってきました。
また先日、夜勤シフトでペアになる予定の先輩が、私の愚痴を言っているのを聞いてしまったことで、「夜勤に入りたくない」という気持ちが、より強くなっています。学⽣の頃から「私は看護師に向いてない」と感じることが多かったので、これを機に仕事をやようかと思ったりもして、正直迷っています。(神奈川県在住 看護師歴1年目 22歳)
【回答】夜勤と退職は分けて考える
無理して入る必要はない
最初に理解してほしいのは、「夜勤に入れないこと」と「仕事を辞るか、辞ないか」には、直接的な関係がないということです。私のところにも夜勤のことで相談にくる方がたくさんいますが、この2つについては、課題を分けて考えないとなかなか答えが出ません。
では、夜勤についての課題から考えてみましょう。まず確認してみてほしいのは、自分が本当に夜勤に入りたいと思っているのか、それとも「入らなければならない」と思っているのかという点。もし後者だった場合、自分の意志よりも義務感のほうが大きいので、モチベーションを維持することが難しいと思います。
あわせて、「なぜ夜勤に入る必要性があるのか」や、「夜勤に入ることでどうなりたいのか」、そして「本当に入りたいのか」をご自身の中で明確にしてみることも大事です。そのうえで入りたいと思わないのであれば、無理に「夜勤に入る」という選択をしなくてもいいのではないでしょうか。
「看護師に向いていない」という考えから離れる
続いて、仕事を続けるか、辞めるかについて考えてみます。先輩が自分のことをよく思っていないと知って、「夜勤に入りたくない」という気持ちが強くなるのは当然です。さぞかし、不愉快な思いをされたことでしょう。
とはいえ看護師の仕事は、「向いているか、向いていないか」で決めるものではありません。さらに言うなら、「夜勤に入れる、入れない」で決めるものでもないし、「誰かに何かをいわれたから辞める」ものでもありません。
仕事を辞めること自体、悪いことではありませんが、そう結論付ける前に「そもそもなんのために看護師を志したのか?」というご自身の「軸」に立ち返ってみてはいかがでしょうか。精神的な余裕がなくなっているいまだからこそ、一度原点に戻り、しっかりと自分の本音と向き合って、納得のいく決断をしてください。