• 2019年9月3日
  • 2022年5月13日

退院する患者さんへの接し方

 

退院後も患者さんがよりよい生活を送るために、必要な関わり方があります。今回は退院する患者さんへの接し方についてご紹介します。

退院調整の有無を早期に確認

退院後の医療福祉サービスの利用や栄養指導など、複数の退院支援が必要な場合、できるだけ早い段階から説明・指導日の日程調整をする必要があります。日時が決定したら患者さんにも伝え、その時間帯に検査などの予約が重複しないよう配慮しましょう。
また、栄養指導や介護指導などにご家族を含めた説明が必要な場合、ご家族の都合も考慮し、日程調整をしていきましょう。

患者さん一人ひとり合わせた対応を

日常生活の注意点などを指導することは重要ですが、画一的な指導をしても患者さんの記憶には残りません。また、「退院後の生活で困ったことや心配なことはないですか? 」と聞いても「ない」とだけ返答されてしまう場合も多々あります。
事前に患者さんの生活歴などの情報を把握し、「○○なときにはどのようにすればいいかご存じですか? 」など、退院後の生活のイメージができるような質問をすることを心がけましょう。
また、困っていることや不安なことを少しずつ引き出しながら、患者さん一人ひとりに合わせた対応ができるといいですね。 退院当日は荷物の整理や退院手続き、会計などでバタバタしがちです。退院のあいさつはタイミングを逃さないよう、できるだけ早めに済ませるようにしましょう。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

■関連記事

お一人で悩まず、看護師専任の キャリアアドバイザーに相談してみませんか?

著者プロフィール