注目の新・木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が10月17日より放送開始! 看護師の皆さんもきっと注目の本作について、前後編に分けて紹介します。前編となる今回は、作品の見どころに迫りながら、トラベルナースをはじめとする看護師の新しい働き方についても解説します。
■岡田将生さん、中井貴一さんへの単独インタビューはこちら
岡田将生×中井貴一出演『ザ・トラベルナース』 単独インタビュー!【2024年秋ドラマ】│看護師ライフをもっとステキに ナースプラス
・放送日:10月17日放送開始/毎週木曜21:00~21:54放送
・脚本:中園ミホ、香坂隆史/制作著作:テレビ朝日/制作協力:ザ・ワークス
・キャスト:岡田将生 中井貴一 山崎育三郎 森田望智 野呂佳代 池谷のぶえ 渡辺大知 松本大輝 キム・ヒョンユル マキタスポーツ 安達祐実 浅田美代子 寺島しのぶ
最新情報は『ザ・トラベルナース』オフィシャルサイトをチェック!
■働き方改革が進む医療現場で2人の「敵」となるのは?

岡田将生と中井貴一、そして大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』を生んだ脚本家・中園ミホがタッグを組んだ痛快医療ヒューマンドラマ『ザ・トラベルナース』。2022年の放送時には世帯平均12.1%の高視聴率を記録※した作品が、この秋、2年ぶりの続編となって放送されます。さらにパワーアップした「伝説の最強曲者ナースコンビ」の躍動に期待が止まりません。
※ビデオリサーチ調べ、関東地区
『ザ・トラベルナース』は、卓越したスキルと生きる哲学を持ったトラベルナースたちが、患者、家族、周囲の医療従事者を救っていく人間ドラマ。一見感じが悪いけれどNP(ナース・プラクティショナー)の資格を持つ優秀なナース・那須田歩(岡田将生)と、物腰は柔らかいものの理不尽な体制や思想を一刀両断することもある謎多きスーパーナース・九鬼静(中井貴一)。まるでタイプが違う2人の看護師が前作で運命の出会いを果たし、反発しつつも手を取り合って医療現場を改革してきました。
今作で2人が働くのは、地域医療の中核を長年担ってきた基幹病院「西東京総合病院」。前院長の汚職発覚を受け、「正しい医療、正しい働き方」を掲げるクリーンな若きカリスマの新院長・薬師丸卓(山崎育三郎)が、働き方改革を中心とした組織変革に着手します。タスクシェア、勤務管理の徹底、医療の見える化――。一見、素晴らしい人物に見えるこの新院長が、今シリーズでは2人にとって最大の「敵」に? 一体どうして彼らは対立することになるのか、新たな闘いの結末はどうなるのか、今から目が離せません。
■トラベルナースにNP、多様化する看護師の働き方

ドラマのタイトルにもなっている「トラベルナース」とは、病院などと有期雇用・直接雇用の契約を結び、短期間(最長6カ月)だけ働くフリーランス看護師のこと(いわゆる派遣の看護師とは異なる)。「応援看護師(ナース)」などと呼ばれることもあり、看護師不足を解消する方策の一つとして生まれました。米国では1980年代ごろから広がり始め、現在では約40万人ものトラベルナースが活躍しているのだとか。
働きたい場所・期間・タイミングなどを選べることは、フリーランスであることの大きなメリット。引っ越し代などの費用は原則的に病院支給。さらに家具・家電付き住居が用意されることも多く、経済的な負担が少なくさまざまな土地に行けることも魅力です。「憧れのエリアで働きたい」「いろいろな土地で経験を積みたい」「地域医療を支えたい」「短期間だけ勤務したい」など、幅広い希望をかなえられる働き方だといえるでしょう。なお、雇用者・被雇用者双方が合意すれば、トラベルナースとしての契約を更新したり、一般的な無期雇用に切り替えたりすることも可能です。
また、主人公の那須田歩が資格を持つNPも、注目が集まりつつある働き方の一つ。すでに大学院のNP教育課程を修了した看護師が「NP教育課程修了者」「診療看護師」などとして活躍していますが、日本では「診療の補助」の範囲を超えることは許されていません。とはいえ、米国のようにNPが一定レベルの診断・治療を主体的に担えるような制度化をめざす動きも展開されており、看護師の働き方は今後ますます多様化していくかもしれません。
■気になる第1話(拡大放送)のあらすじをチェック!
2022年、ニューヨークの病院で難病を患った九鬼静(中井貴一)の手術が無事終わり、そのまま現地で働いていた那須田歩(岡田将生)。2年がたって日本に帰国した歩は、新たな勤務先となる基幹病院「西東京総合病院」へ向かいます。その道中に立ち寄ったおむすび店で、横柄な客・大田黒勝一(内藤剛志)が血痰を吐いて倒れるのを目撃! 歩はすぐさま応急処置を行い、西東京総合病院へ搬送するものの、実は太田黒は、つい先月まで同院で院長を務めていた人物でした。汚職やパワハラで解任された人物を受け入れるわけにいかないと、新院長・薬師丸卓(山崎育三郎)は大田黒を離島の分院に入院させるよう手配します。一方、歩は偶然にも静と2年ぶりの再会を果たすことに。その矢先、分院に向かっていた大田黒が再び倒れてしまい……。
再会した歩と静は、新たな病院でどのような活躍を見せてくれるのでしょうか? 第1回の放送は10月17日(木)、21:00~22:00放送の拡大スペシャルなのでお見逃しなく!
取材・文/ナレッジリング(百谷伶奈)
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