岡田将生×中井貴一出演『ザ・トラベルナース』 単独インタビュー！【2024年秋ドラマ】

注目の新・木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』（テレビ朝日系）が10月17日より放送開始！　看護師の皆さんもきっと注目の本作について、前後編に分けて紹介します。後編となる今回は、岡田将生さん、中井貴一さんへの単独インタビューを掲載。ナースプラス読者へのメッセージも必見です。

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【岡田将生 × 中井貴一 出演】2年ぶり続編決定『ザ・トラベルナース』の見どころは？│看護師ライフをもっとステキに ナースプラス

■演じて知った看護師の大変さ、そして俳優との共通点

――看護師を演じたことで、この職業にどんなイメージを抱くようになりましたか。

岡田さん：日々命と向き合い、患者さんに寄り添い続ける看護の仕事は、本当に大変だと思います。前作から看護師という役柄を演じる中で、肉体的な疲労感はもちろん精神的な疲労感を抱えることも多く、自己管理が難しい職業ではないかと感じ、そうした意味でも尊敬の気持ちでいっぱいです。

中井さん：ドラマはフィクションであっても、命に向き合う職業である看護師としての立ち振る舞いは「嘘」のない作品にしたいです。また、看護師の仕事は、どこか俳優に通じるものがあるようにも感じています。俳優は稽古で日々練習を積み重ね、本番の舞台では夢や希望をお客様に感じていただけるように務め、また日常に戻っていく。看護師の方も、ナースステーションを一歩出て患者さんに接するとき、似たような感覚があるのではないでしょうか。

――看護師の働き方が多様化し、まさにトラベルナースも注目されています。役作りで意識したことはありますか。

岡田さん：さまざまな土地を転々としながら、限られた期間で医師や患者さんと関係を構築しつつ実力を発揮する――。人見知りの僕から見ると（笑）、大変だろうなあと感じます。ただ、役者の仕事でも数カ月単位で現場が変わっていくことが多く、似たような動きをしているのかもしれません。僕ら役者は、一つひとつの作品を創り上げていく。看護師の皆さんは、患者さんの命と向き合い共に歩んでいく。それぞれに難しさはあっても、より個々人の能力を発揮しやすいという点で、こうした働き方が向いている方はいるだろうなと思います。

■医療の世界がより良い方向へ動くように

――今回のドラマでは「働き方改革」もテーマの一つになっていますが、医療現場の忙しさについてはどのような印象をお持ちですか。

中井さん：それぞれの業界において、独自の働き方改革を推進していく必要があると思います。医療現場であればその実情に沿った改革であることが大切ですし、さらに病院ごとに求められる変革の中身は違うでしょう。医師不足に対しては、フリーランス看護師が果たす役割も大きいのではないでしょうか。歩が所有するNP（ナース・プラクティショナー）のような制度も、日本でももっと広がっていくといいですね。加えて、学校で救命救急の授業を行うなど、若い頃から救命活動への意識を高めるきっかけを設けることも医療情勢の逼迫を改善することにつながるのかな、と思います。超高齢社会と言われる今、国民一人ひとりが命と向き合うことにもっと真剣になってもいい時代だと思うのです。

――9割以上が女性という看護業界の中で、年々男性看護師も増えていることをどのように感じますか。

岡田さん：前作のドラマ放映後、うれしいことに「男性の看護師希望者が増えた」というお声を頂きました。続編となる今回も、男性も存分に活躍できる職業であることを、物語を通してお見せできたらと思っています。

中井さん：男女平等は当然の権利ですが、両者の違いは存在します。看護の世界では力仕事も多く、男性の方が効率的にできる業務もありますし、逆もまた然りでしょう。男女それぞれの特性を理解し、助け合えることが理想ですね。男性の皆さんにもどんどん参入してほしいと思います。

■現役看護師にも、これからめざす人にも響くドラマに

――最後に、ナースプラスの読者の皆さんへメッセージをお願いします。

中井さん：岡田くんともよく話しているのですが、看護師の皆さんに「よし、明日も頑張ろう！」と思ってもらうと同時に、より若い層には「看護師をめざしたい」と思うきっかけになるような作品にしたいと思っています。今後もぜひご注目ください。

岡田さん：全話通して「医療現場あるある」の小ネタが満載です。看護師の皆さんにこそ共感してもらいやすいドラマになっていると思いますので、ぜひ木曜日夜9時は『ザ・トラベルナース』をご覧いただけたらうれしいです！

取材・文／ナレッジリング（百谷伶奈）