• 2018年12月4日
  • 2021年11月16日

働きやすい職場にする、シフト表の作り方

 

多くのスタッフの希望を考慮しつつ、限られた期間で作成しなければならないシフト表に頭を痛めている方も多いのではないでしょうか。今回は、働きやすい職場にするためのシフト表作りのポイントについてご紹介します。

無理な勤務はできるだけ避ける

とくに病院に勤務する看護師にとって、夜勤は避けて通れないでしょう。「夜勤が憂うつ」「むしろ日勤よりも夜勤が好き」「準夜勤が苦手」など、働きやすい時間帯は人それぞれだと思いますが、どうしても「きつい」といわれるシフトを組まなければならない場面が発生します。

たとえば、「準夜勤→休日→深夜勤」「深夜勤→日勤」などの勤務です。これらの身体に負担がかかる勤務は心身の変調をきたしやすいだけでなく、スタッフからの不満も出やすくなります。負担のかかるシフトはできるだけ最小限にとどめるとともに、毎月同じスタッフにばかり負荷がかからないように配慮しましょう。

また、夜勤をしているスタッフの場合、「5日勤は非常にきつい」という意見がよく聞かれます。最大でも日勤は4日までを目安に調整すると良いでしょう。 負担のかかるシフトを組まざるを得ないスタッフには、別の日に連休をつけるなどの配慮を心がけてください。月内の調整が難しいようであれば、翌月に持ち越して連休をつけるようにしましょう。

公平を意識したかかわりを

複数人の希望が重複したとき、スタッフ同士の交渉にまかせるのもひとつの手ですが、どうしても後輩より先輩の希望が通りやすくなります。そうすると後輩は不公平感を感じ、それが毎月続いていくようであれば不満が少しずつ積み重なっていくことになります。

そうならないために、「じゃんけん」や「あみだくじ」などを活用するのもおすすめです。職場での力関係が反映されずに公平に決定ができますから、たとえ希望がかなわなくても納得感が残ります。

シフト表は働く環境の良し悪しを左右するといっても過言ではありません。可能な限りスタッフの希望が通るよう、うまく調整を行いましょう。そして、公平さを心がけ、どうしても負担がかかるシフトを組まざるを得ない場合は、ねぎらいの言葉を忘れずにかけるようにしてくださいね。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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