• 2024年4月17日
  • 2024年4月26日

重症小児を搬送する医療用ジェット、試験運航開始全国の搬送要請に対応~JCCN

 
4月1日、日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク(JCCN)は、重症の小児患者をドクタージェットで搬送する試験運航を開始しました。ドクタージェットの運航は北海道以外では搬送システムが確立されていないため、JCCNは、全国各地からのドクタージェットの搬送要請に対応する体制を構築し、都市部などに集中するPICU(小児集中治療室)など高度専門医療施設への緊急搬送を促すことを目標に掲げるとしています。

日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク(JCCN)は、重症の小児患者をドクタージェットで搬送する試験運航を1日、開始した。名古屋空港を拠点に1年間の実施を予定している。【渕本稔】

ドクタージェットの運航は、北海道で2010年からの12年間に小児患者93例を搬送した実績があるものの、北海道以外では搬送システムが確立されていない。

JCCNは、全国各地からのドクタージェットの搬送要請に対応する体制を構築し、都市部などに集中するPICU(小児集中治療室)など高度専門医療施設への緊急搬送を促すことを目標に掲げ、試験運航を始めた。

搬送要請の受付は午前8時45分-午後5時30分とし、「兵庫県立こども病院」(神戸市中央区)や「あいち小児保健医療総合センター」(愛知県大府市)など5施設がメディカルディレクターとして適応判断や搬送可否の判断、搬送先の調整を行う。

ドクタージェットを要請できるのは、国内の医療機関で診療を行う小児科医や救急医ら。

国内の医療機関に入院している患者が対象で、▽地域の医療機関では提供できない高度・専門的医療が必要▽高度・専門医療機関に転院して治療を受けることで症状や生命、機能予後の改善を期待できる▽医師による継続的な医学的管理が搬送中に必要▽搬送時間などの制約でこの事業による搬送が適当-を全て満たす必要がある。


出典:医療介護CBニュース

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