中央社会保険医療協議会総会は12月17日、一般病棟用及び治療室用の「重症度、医療・看護必要度(看護必要度)」について、評価項目見直しのシミュレーションを行うことを了承した。一般病棟ではたとえば、A項目の「心電図モニターの管理」を削除した場合に、各入院料における看護必要度の分布状況がどのように変化するのかを検証する。シミュレーション結果を踏まえ、改めて評価項目や該当患者割合の基準値の見直しが必要かどうかを議論する考え。
シミュレーション条件は、一般病棟用の看護必要度の場合、▶急性期入院医療を必要とする患者の状態を適切に反映するための項目の見直し(例:A項目の「心電図モニターの管理」の削除、B項目の「口腔清潔」、「食事摂取」、「衣服の着脱」の削除)、▶管理に係る実態をより適切に評価するための配点方法の変更(例:A項目の「輸血や血液製剤の管理」の点数見直し)、▶急性期入院医療を必要とする患者の状態を適切に反映するための項目の内容の見直し(例:A項目の「点滴ライン同時3本以上の管理」の薬剤種類数、C項目の「骨の手術」の日数)―に設定。その上で、各条件を当てはめた場合と、見直しを行わなかった場合の該当患者割合の分布状況の違いを入院料ごとに比較・検証する。
総会に参考として示されたデータによると、例えば一般病棟用の看護必要度でA項目の「心電図モニターの管理」を削除した場合、「急性期一般入院料1」では看護必要度の基準該当患者のうち、看護必要度Ⅰでは18.0%、同Ⅱでは11.7%の患者が、基準を満たせなくなるという。
診療側は「心電図モニターの管理」の削除に否定的な見解
診療側の城守国斗委員(日本医師会常任理事)は今回のシミュレーションについて、「急性期入院医療をしっかり成り立たせるために、現行よりも適切な項目設定の方法があるかどうかの検証が重要な観点になる」とし、急性期病床の削減を前提とした議論には応じない考えを強調。個別項目では、特に支払側が削除を求めている「心電図モニターの管理」について、患者の状態の変化を察知する上で必要不可欠な項目であり、「(検証結果のみで判断するのではなく)項目の存在意義をご理解いただきたい」と釘を刺した。
出典:Web医事新報
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