• 2025年5月14日
  • 2025年5月14日

顔の角質ケア方法を美容家が伝授!原因やNGケアも紹介

 

「肌のごわつきが気になる」「ファンデーションののりが悪い」と感じることはありませんか?それは肌にたまった古い角質が原因かもしれません。角質は本来、肌を守るために大切なバリア機能を担っています。しかし不要な角質が肌に残ったままだと、くすみや毛穴詰まり、ニキビなどの肌トラブルを引き起こすことも。

今回は肌にやさしく効果的な角質ケア方法をはじめ、肌を傷つけないために知っておきたいNGケアなどを紹介します。正しい角質ケアを実践して、明るく澄んだつるつる肌をキープしましょう。

そもそも角質とは?

角質は、肌にとってどのような役割があるのでしょうか?まずは「角質とは何か」を理解しておきましょう。

肌を守る「角質層」の役割

角質とは、肌の一番外側を覆っている角質層の細胞のこと。肌の表面にある角質層は、わずか0.02mmほどの薄い膜です。紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守る「天然のバリア」として、大切な働きを担っています。また肌の水分を逃さないように、うるおいを保持する役割もあります。

古い角質がたまるとどうなる?

本来であれば自然にはがれるはずの角質が、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどでうまく排出されない場合、古い角質が肌に残りやすくなります。

その結果、肌のごわつきやくすみ、毛穴詰まり、ニキビなど、あらゆる肌トラブルの原因になってしまうのです。

角質がたまる原因

なぜ本来自然にはがれ落ちるはずの角質が、肌に残ってしまうのでしょうか?主な原因を見ていきましょう。

ターンオーバーの乱れ

肌の角質は、通常約28日周期で自然にはがれ落ち、新しい細胞と入れ替わっていきます。これを「ターンオーバー」と呼びます。しかし加齢や睡眠不足、ストレスなどにより、このサイクルが乱れやすくなります。その結果、古い角質が肌表面に残ったままになり、肌のざらつきやごわつき、くすみなどの肌悩みにつながります。

とくに30代以降は、ターンオーバーの周期が長くなりがち。肌の調子が整いにくいと感じたら、古い角質を取り除いてターンオーバーを促す角質ケアが有効です。

間違ったスキンケア

「肌のざらつきが気になるから」と、洗顔を1日に何度もしたり、強くこすって洗っていませんか?過度なお手入れは肌に刺激を与えてしまい、逆効果です。

洗顔のしすぎやスクラブ、ピーリングの頻用は、必要なうるおいまで奪い、肌が乾燥してしまいます。乾燥した肌は角質が厚くなり、ごわつきやくすみなどを招く原因になります。

また「化粧水だけで済ませてしまう」といった保湿不足もNG。化粧水のあとは、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めることが大切です。肌の水分が蒸発して角質層が乾燥すると、ターンオーバーの乱れにつながり、古い角質が肌に留まりやすくなります。

自分で手軽にできる角質ケア

顔の角質ケアは、特別なアイテムを使わなくても、日々のスキンケアを見直すだけでも効果的です。今日からすぐに取り入れられる角質ケア方法を紹介します。

泡で落とす「こすらない洗顔」

古い角質をやさしくオフするには、洗顔の「泡立て」がポイントです。

  • 洗顔料をしっかり泡立て、レモン1個分くらいの弾力泡を作る
  • 泡を肌にのせて、手が直接肌に触れないように「泡のクッション」で汚れを吸着させる
  • Tゾーン(額・鼻)は皮脂が多いので細かい部分まで丁寧に、頬や目元はさっと洗う程度でOK
  • 洗い流しは32〜34℃のぬるま湯で、髪の生えぎわやあごの裏も丁寧にすすぐ

朝と夜の1日2回、同じ方法で洗顔しましょう。夜の間に皮脂やほこりがついているため、朝の洗顔も大切です。

週1〜2回の「酵素洗顔・ピーリング」でスペシャルケア

通常の洗顔では落としきれない角質や毛穴汚れは、不要な角質をはがすために有効なスペシャルケアアイテムで対処しましょう。使いすぎは肌に負担となるため、基本的には週1〜2回の使用がおすすめです。

  • 酵素洗顔パウダー
    「たんぱく質分解酵素」が古い角質や角栓を分解、除去します。泡立てて使うタイプが多く、Tゾーンを中心にケアするのがおすすめ。
  • ピーリングジェル
    ポロポロとカスのようなものが出てくるタイプが主流です。肌表面をやさしくなでるようになじませて使用します。

美容液で角質層のコンディションを整える

角質ケアの後は、肌が栄養を吸収しやすい状態です。ここで美容液を活用することで、より効率的に肌悩みにアプローチできます。

  • 導入美容液(ブースター)を洗顔後すぐに使うと、後に使うスキンケアがなじみやすくなります。
  • 「ビタミンC」や「ナイアシンアミド」など、角質代謝をサポートする成分が配合された美容液を選ぶのもおすすめです。
  • つけ方は、手のひらで押し込むようなイメージで「こすらず、やさしく、ハンドプレス」が基本です。

乾燥が気になる場合は保湿系の美容液を選ぶなど、肌悩みに合わせた美容液で、肌のコンディションを整えましょう。

逆効果なNG角質ケア

角質ケアは、やりすぎたり方法を間違えたりすると、かえって肌トラブルの原因になってしまいます。ここでは、避けたいNGケアの具体例を紹介します。

ゴシゴシ洗い、強い摩擦

「古い角質をしっかり落としたい!」という気持ちから、洗顔時やタオルで拭く際に、力を入れてゴシゴシこすっていませんか。また洗顔料を泡立てずに手のひらでこすり洗いをしたり、コットンで強くこするのもNGです。

摩擦は肌の表面を守る角質層を傷つけてしまい、バリア機能が低下する原因となります。乾燥、赤み、ヒリつきなど、敏感肌・過敏肌を引き起こすリスクもあるため、注意が必要です。

角層の状態を整えて、美肌に近づくポイントは「肌をこすらない」こと。洗顔やクレンジングなどスキンケアの際は、泡や手のひらで包み込むようにケアし、やさしく触れることを心がけましょう。

過度なピーリング・スクラブの使用

ピーリング剤やスクラブ入りの洗顔は、古い角質を効果的に落とせるアイテムです。しかし、毎日のように使いすぎると、肌を傷つけてしまい、逆効果となってしまいます。

たとえば、毛穴の黒ずみが気になり頻繁にピーリング剤を使っていると、肌を守るために必要な角質まではがしてしまいます。その結果黒ずみが改善しないばかりか、刺激で過剰な皮脂分泌を招き、悪化する可能性も。

スクラブやピーリング剤など、角質をはがすスペシャルケアは、週1〜2回の使用が目安です。肌のコンディションを確認しながら、状態に合わせて使用するようにしましょう。

まとめ

顔の角質ケアは、無理やり角質を削ぎ落とすのではなく、ターンオーバーを整えるお手入れが有効です。正しい方法で古い角質をやさしく取り除くことで、肌のごわつきやくすみが改善され、化粧のりも良くなるでしょう。

今回紹介した肌をこすらない、過度なお手入れで肌を傷つけないなどのポイントをおさえ、洗顔や保湿など基本のスキンケアを見直してみましょう。さらに週1~2回のスペシャルケアを取り入れると、より効果的ですよ。

継続することで、ターンオーバーが整い、不要な角質が自然とはがれる健やかな肌に近づけるでしょう。日々、肌と丁寧に向き合って、明るく滑らかな美肌を目指しましょう。

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